イキがりBEAST【ツバショR】動物で言うところの、盛りの時期というのだろうか。
理性では抑えきれないものに突き動かされた獣は物足りなさそうに言った。
「おい、もうへばったのかツバサァ…ショータイムは、これからだってのに」
「うっせ、お前がきつくすっから思うように動けねぇだけだっつーの」
「言い訳かぁ?…へっ…総長とあろう男が情けないなぁ?」
ショウは楽しそうに口の端を吊り上げて、煽るように笑ってみせた。
余裕のある所を見せてツバサを煽っているショウだったが、腹部に感じる熱に少しずつ溶かされていくのを感じていた。
ショウの煽りに不満そうな表情を浮かべたツバサは機会を狙うように上下に揺れる。
(…そう…この感じだ)
ツバサの瞳には汗ばみながらも平静を保とうとしているショウの姿しか映っていなかった。
一点を狙うようにして光る瞳を捉え、ツバサの肩に腕を回した。
反転する身体とより深くに感じる昂りがショウの息を詰まらせる。
覆い被さったツバサの肩を抱きながら、最奥に突き付けられる度に電流でも走ったかの様にピリつく。
「っ、やれば、出来るじゃないかツバサぁっ…」
「煽ったテメェが悪いんだからな、ショウ」
ギラギラとした瞳にまた捉えられ、ショウはひどい優越感に狩られた。
お互い気に食わない所の方が多いのに、こうして肌を合わせていると自然と心地よさを感じていて。
殴り合うよりこうした触れ合う行為の方が二人を突き動かして静止させてくれない。
「っ、ふぅ…ぅ、つ、ばさ…そろそろ…ok」
「ばぁか…勝手に、終わらせんな」
これからだと言わんばかりに速度を上げるツバサに、隠しきれないくらいに愉悦感に満ちた表情でショウがツバサの広い肩を更に深く抱いた。
何度かツバサの熱を中に感じながらショウはパーティーの終わりを名残惜しむのだった。