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    Tyon。

    五悠を書いています。
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    @yon_472

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    Tyon。

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    五悠 
    五条先生が悠仁くんへの気持ちに気付いた時のお話

    #五悠
    GoYuu

    『気づいた時』

    特級呪物・両面宿儺を取り込んだ男子高校生
    最初は器で、これからの呪術師界を変える存在になるとしか思っていなかった。
    恵と同じように、この世界を変えるために育てようって思っていたのに、いつしか僕は悠仁が特別になっていた。

    ーある日の地下室
    「五条せんせぇーおかえりー!」
    「ただいま悠二。特訓は上手くいってるみたいだね」
    「おう!先生も任務お疲れ〜」
    交流会までの間、悠二がいるこの地下室が僕の帰る場所。悠二はいつもと変わらず画面から目を離さずに僕を出迎える。
    悠仁が戻って来た時「稽古つけてもらうなら五条先生が良かった」と言われて、あまり感じたことがない胸の違和感。
    (あれ、これってイケるやつ?)
    13歳下のコドモに対してそんなことが過ぎった。
    その日は何かの間違いかと思って、テキトーな女に連絡して、夜を過ごした。女の体の方が良い。だけど(何か足りない)
    それから女と会うのは一切やめた。
    あれから毎日ここへ帰って、悠仁の料理を食べていると、満たされるものがあった。

    ーーー

    今日も悠仁の作った料理を食べながら、映画の感想や、たわいも無い話をしているだけで、疲れが和らいでいく。

    「そんでさー、最後が胸糞悪くて。」
    「あぁわかるよ〜僕はあの胸糞悪さは嫌いじゃないね」
    「先生も?俺もんなんだよねー!」
    「僕たち、気合うね」
    「それなー!」

    悠仁は本当に良い子だ。すぐに人に懐くし、回転寿司であんなにはしゃぐし。
    初めから(可愛いやつだな〜)くらいには微笑ましかかった印象。
    ただ最近はこの時間に幸福を感じている。
    僕もこんな風に思うことがあるんだと自分に驚いた。

    食事を終えて悠仁が片付けをしている間、僕はソファーに腰を下ろしていた。
    (夫婦ってこんな感じかな)と不意に考えてしまって(いや、ナイナイ。何考えてんの僕)と落ち着かせる。
    食器のカタカタと片付ける音の中で
    「結婚したらこんな感じなんかな」
    と悠仁が呟いた。
    「…え?!!」と思わず反応してしまった。

    「いや、なんかさ。俺、爺ちゃんと暮らしてたから、こう言う(世話をする)生活は慣れてんだ。
    というか日常。でも、なんか、ふとそう思った。
    爺ちゃんか先生かの違いなのに、なんで先生の時はそう思ったんだろうね」

    と悠仁ははにかんで、また手元の作業に戻る。
    僕は驚きすぎて、何にも言葉が出てこなかった。
    いつもだったら軽く冗談を返せるのに、頭が真っ白になった。というか顔が熱い。
    大人になっても赤面する時が来るとは思わなかった。
    これは、認めざる終えない。
    〈僕は、悠仁が好きなんだ〉
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    hamjanriro

    MOURNING誕生日ネタ五悠。ゆじだけ事変後みたいになってますので、事変読んでない方はネタバレ注意。謎時空、謎設定。設定に矛盾あったら目を全力で逸らしていただければ幸いです。今更誕生日ネタ書き上げたので供養に。放課後。鮮やかな茜色が校舎を染め上げている。授業こそ終わっているものの、虎杖は赤点だった数学の補習のせいで、いまだに机に肘をついて数学のプリントと睨めっこしていた。五条はそんな虎杖を教壇から楽しそう口角を上げてじっと見つめている。虎杖は分からないとこが分からないという深刻な学習状況の中、五条にヒントを出してもらいながら、ようやく最後の問題を解いているところだった。

    「そういえば明日だね。悠仁の誕生日」
    「んー?あれ、俺先生に言ったけ」
    「僕を誰だと思ってるの。悠仁の担任よ?生徒の個人情報は把握済み」
    「なんか握られちゃいけない情報まである気がする」
    「そんなことないよー、せいぜい初恋の人ぐらい。悠仁は保育所の先生だっけ」
    「それ絶対教育には必要ないよね!てかマジでどこから仕入れてきた!」
    「秘密〜!ねえねえ、明日ケーキ食べようよ」

    五条は待ってる時間に退屈したのか、うんうんと唸っている虎杖に話しかける。プリントから目を離さずに返事をする虎杖は、問題の難しさからか、しかめっ面だ。

    「任務ないでしょ?僕美味しいとこ知ってるんだ。悠仁が気にいるケーキもきっとあるよ」
    「あーごめん先生。 7248