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    Tyon。

    五悠を書いています。
    誰かに刺されば嬉しいです!

    @yon_472

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    Tyon。

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    五悠です。
    五条視点のお話。

    一つ前のお話から、続いています。
    16巻読んだ後に追加したところがあります(* 'ー')ノ

    #五悠
    fiveYo

    僕も「ふっふーん♪〜(今日も悠仁誘って映画みるかな〜)」

    この間の地下室での出来事を思い出しながら、構内の見回りをしていた。
    映画を見ることを口実に、この間よりも"先のこと"をしたいと思う僕は、我ながら変態だと思う。
    夕日が差し込む校舎、実に青春。そんなことを考えると鼻歌も歌いたくなる。
    ふと1年の教室を覗くと、悠仁が席に座って窓の外を見ていた。夕日のせいか悠仁の頬が赤く染まって見える。

    「悠仁〜何してるの?」
    「あ、五条先生。」

    僕は、悠二の隣の席に座った。

    「帰らないの?恵たちは?」
    「あぁ、伏黒と釘崎ならさっきちょうど帰ったところ。」
    「へぇ。で、悠仁は夕日の差し込む教室で黄昏てたってわけ?」
    「まぁ、ちょっとね。」

    そう答えた悠仁は何故か嬉しそうだった。
    自分の胸がザワついた。

    「悠仁さ、なんか良いことあった?」
    「え?!なんで、分んの?!」
    「あったんだ。」

    思っていた反応よりも、明らかに動揺する悠仁に(これは、恋愛系か)と気づく。

    「へぇー。何があったのー」
    「うわ。先生、興味なさそうじゃん。」

    悠仁にこんな可愛い笑顔を向けられる女に嫉妬した。この間、"あんなこと"があったのに、僕じゃなく他の女に気が行く余裕を感じると、僕ばっかり浮かれてたのかと、気分が悪くなる。

    「どうせ、好きな人ができたとかそんなんでしょ。アオハルだね〜」
    座っている席の机の上に、脚を投げ出した。

    「なんで、俺に好きな人できたって分んの?!先生、もしかしてエスパー?」
    「そんなの反応でわかるでしょ。」
    「俺ってそんな分かりやすい?!…じゃあさ、それが誰かってのもわかる?」
    「さぁ?それは分かんなーい。」

    悠仁は顔は真っ赤だった。なんだその反応は。
    悠仁の周りにいる女で、思いつくのは野薔薇くらいだけど、恵を含めこの3人はそう言う感じには全く見えない。
    かと言って、ほとんど接点のない真希も可能性は低い。
    他に思いつく女がいなかった。

    「そっか…」
    悠仁は少し寂しそうな顔をする。そして、真剣な顔をしたと思えば、僕に向き直った。

    「先生に聞きたいことあんだけど。」
    「ん?何ー?」

    悠仁が僕に聞きたいこととは?この間の地下室での出来事が頭を過る。

    「この間の地下室での…ことなんだけど…さ。先生って誰にでも、すぐああいうことすんの?」

    やっぱり。概ね、『ああいうのは好きな人とするべき』だの、『好きな人できたから忘れて』とかそんなことを言われるんだろうと思った。

    「さぁね。でも、自分からしたいと思ったのは悠仁が初めてだったよ。」

    得体の知れない女への嫉妬で、冗談で返す余裕はない。
    怒られるんだろうなと悠仁を見ると、耳まで真っ赤になって拳を握っていた。
    (え、この反応はどっちだ?恥ずかしさ?怒り?)
    自分の頭の上にクエスチョンマークが並ぶ。

    「え?悠仁?どうしたの、そんなに真っ赤になって?」
     
    恐る恐る聞いてみると、悠仁は片手手のひらを僕に向けて「ちょっと待って」と空気を深く吸い、ゆっくりとそれを吐く。

    「俺、五条先生のことが好きっぽい。だから、この間のことが遊びじゃないんなら良い。それだけ!」

    悠仁はピシャリと言い切った。拍子抜けした。と同時に驚いてどう反応して良いか分からなくなる。

    (ん?今、僕を好きと言った?なのに、それだけ?)

    悠仁は言い切ったという感じで、清々しい顔をしてやがる。

    「え、ちょっと待って。急に告白?でも、"それだけ"って…付き合おうとかじゃなくて?」
    柄にもなく慌ててしまう。

    「付き合う?でも、俺と先生は学生と教師だし、年齢だって離れてんじゃん。俺はこの気持ちに気づいたから、伝えたかっただけだよ。」

    悠仁は、(何か変なこと言ったかな?)ときょとんとしている。

    「いや、そうかもだけど、そもそも未成年に手出した僕は青年健全育成条例違反だし、「児童買春罪」「児童淫行罪」に問われあるわけだから、完全に僕が悪いんだけど!両思いなら合法だし、この際立場とか年齢とか関係なくない?!てか、気持ちに気づいたって何?!」
    「急にたくさん話すじゃん…先生、ちょっと落ち着いてよ。」

    饒舌になった僕に、悠仁引いている。

    「だから、さっき釘崎たちと話していて気づいたんだよ。先生はいつも距離近いから、なんか、こう、胸がザワザワしてさ。で、この間の地下室で"あんなこと"してもらったら意識しちゃうし…
    でも誰から構わずしてんなら、なんか嫌だなーって。そしたら、それは好きだからなんだって分かってさ…」

    悠仁は、はにかんでそう答えた。
    僕は、頭の中まで真っ白になった。
    悠仁も僕と同じこと考えてて、しかも好きってさっき分かったって…整理が追いつかない。

    数分間、いやたぶん数秒間、僕がフリーズしていると、悠仁は照れ臭そうに問いかけてきた。

    「でさ、先生もなの?さっき、両思いなら合法って言ってたじゃん。先生も俺のこと好きなん?」
    「え…はい。そうです。」
    「なんで、敬語?」

    悠仁の笑い声に、だんだん冷静さを取り戻す。
    改めて悠仁に向き直った。
    両手で悠仁の肩を掴み、真っ直ぐ悠仁を見る。

    「悠仁。僕は君が好きだよ。付き合おう。」

    悠仁は戸惑っていた。

    「え、嬉しいけど、俺たち立場が…」
    「だから、もう関係ないでしょ。あんなことしてるんだから。で、悠仁は?僕と付き合いたいの?」
    「えーっと…付き合うって、よく分かんないけど…あの、うん…はい。付き合いたいです。」

    悠仁は耳まで赤くして、僕の目を見て告白を快諾した。
    半ば言わせた感はあったけれど。

    「じゃあ、今から僕たちカップルね!」

    肩から手を離し、頭を撫でた。柔らかい髪に整った形。全てが愛しくなる。
    "付き合う"だの"カップル"だの、ただの言葉の縛り。だけどその縛りで、更に愛おしく感じるのは不思議だ。

    「じゃあさ、ハグしても良いん?」
    何をいうかと思ったら、悠仁は可愛いことを口にする。

    「もちろん!」

    両手を広げると、悠仁は飛び込んできた。
    そんな悠仁を力一杯抱きしめる。
    言葉一つ一つで胸が溢れ、これが"幸せ"だと実感する。

    「ふふふ…って、ちょっと先生、苦しいっ!締めすぎ!」
    更に強く抱きしめたくなる。

    「先生、好きだよ。」
    顔を見ていなくても、悠仁の笑顔が伝わる。あぁなんて可愛いんだ。僕は悠仁の耳元でこう返した。

    「僕も…好き♡」



    おまけ

    (『さっき釘崎たちと話してて気づいた』って、野薔薇たちも悠仁が僕を好きって知ってるってこと?てか、手出したのバレたよね。まぁいっか。そしたら公認だね♡)
    五条悟の悪戯心に火がついた瞬間だった。

    一方、虎杖悠仁は
    (先生って意外に胸筋あるんだな…着痩せするタイプか)
    五条悟のバストを堪能していた。。
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