「チャンドラさんとノイマンさんって恋人同士なんですか?」
ミレニアムの休憩室、ノイマンと端末を見ながら話しているとシン・アスカから質問が飛んできた。思わずノイマンと目を見合わせる。
そんな事実は一切ないのだが、まぁ、距離が近いからなのか散々フラガ大佐に言われて来ているので驚くような質問ではない。さらっと否定すれば終わりである。
しかし、ノイマンはいたずらっぽい笑みを浮かべ、チャンドラの腰まで抱いて答えた。
「どう思う?」
「えぇ‼︎付き合ってるんすか‼︎」
シンは、いつからすか⁉︎とかノイマンさん腰まで抱いちゃって…‼︎とかとても良い反応を見せた。
そんな素直なシンの反応にチャンドラのいたずら心もくすぐられた。なので、ノイマンの方に少し体を寄せこう答えてしまったのだ。
「ないしょ」
すると、シンは少し顔を赤らめながら「わかりました!」と元気に返事をして休憩室を出て行ってしまった。そんな背中を見送りながらノイマンに話しかける。
「アスカ大尉ってまだ17歳だっけ?」
「そうだったはずだ。可愛げがあるし、揶揄い甲斐もあるよな」
「たしかに」
この悪ノリによってこの後大変な事になるのを俺たちはまだしらない。