後悔のその先に…俺はその日嫌な予感がした。
単純に運が悪いで済めば良かったが、重なりすぎた。
始めは手持ちのタバコが切れた。次にありとあらゆるものが絶妙に使い切っててどうしようもなかった。足の小指をぶつけた、入ってるはずの筆記用具を忘れた、抜き打ちのテスト、食堂で食いたかった飯が完売。
怖くなって家に帰ればしまいにゃ何故か4人で揃いにしたグラスが割れた。
その時愚痴るのにレイジに連絡したのが運の尽きだ。
「……諏訪、いいかよく聞け……っ遠征艇の定期連絡が途絶えた……通信障害の可能性もあるが───」
いつもは運がツイてる方の俺がついに見放されたと気付いた。
それは、連絡する前に割れたグラスは青色だったからだ。
それからは早かった。
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