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    のすけ

    @yumyumpanc
    ちょろちょろと短文を書く人。

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    のすけ

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    【海東】
    11/22の海東。

    まわる、まわる「東。寿司食いにいくか?」

    平日昼過ぎ。一番、この店が平和な時間。海藤はふらりとやってきては、無遠慮に東を呼ぶ。

    「兄貴が食いたいんなら」
    「回るやつだけどな。ほれ」

    どちらにせよ、そろそろ昼の休憩を取るところだった。そんなタイミングでの誘い、願ってもいない。
    そう立ち上がったところで、目の前にぺらりと差し出された紙に目を遣った。

    「ん? オープン記念優待チケット……?」
    「この前の依頼人が、依頼料のついでにくれたんだ」

    見ればチェーン店ではあるが、それなりに美味いと評判を聞く店だ。神室町初出店、と銘打って書かれた割引率を見るに、結構な力の入れようだ。そんなコネクションも、海藤の愛嬌を感じさせて。

    「へぇ。流石は兄貴の人望だ」
    「早速行こうぜ。今日もそこら中走り回ってたから腹減ってよぉ」

    走り回っているのは猫でも追い回していたのか。借りたものを返さない不義理な輩がいたのか。
    無遠慮に大きく鳴った腹の虫。空腹を思い出させるそれに、東は思わず笑う。そして空腹ついでに引き摺り出てきた、何でもない記憶。

    「……そういや知ってますか、兄貴。今日は回転寿司の日だそうです」
    「お前物知りだよな」
    「いや。うちに来る子供達が、そういうの好きみたいなんすよ。昨日そんな話してましてね」

    偶然だとしても面白いものだ。そもそもそんな日が制定されていること自体、面白いのだが。

    「なんの日でもいいけどよ。お前と飯食えんなら」

    それこそ何でもないように零された海藤の言葉に、はたと目を見張った。

    「なんすか兄貴。俺みたいなこと言って」

    そう。海藤と居たいと思うのは、自分ばかりだと思っていたから。
    照れ隠しのように、肩をどつかれる。痛くはないよう加減はされているそれが、どこまでもむず痒かった。





    ***
    回転寿司の日なのはほんとらしいです。
    日々の全てを二人で分かち合ってずっと二人で笑っててくれ……って外伝やりながら願ってました……

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