花を喰らって、愛を知れ花を吐く。
白い花がはらはらと舞う。

「あーあ、触っちゃったか」

花弁はなんの威力も、殺意も持たない。
だからこそ、警戒をするりと抜けて触れてしまった。

一通り花を吐き出して心当たりを探してみれば、思い浮かぶのは彼の姿。それ以外はてんで思い浮かばない。

どうやら、自分は彼が好きなようだ。ライクではなく、ラブな方で。

「マジか」

落ちた言葉とため息と。今日からそこに花が加わる。
初めて吐いた花は、葬儀でよく見る花と色が似ていた。

◆◆◆

無事学校に復活し、手荒い歓迎をうけて、つかぬ間の小康の日々。
　呪具の使い方が上手い先輩に扱かれて、パンダに投げられて、森の中を走って。一息ついて、呪専の中にあるベンチに座る。種類が限られてる自動販売機で買ったスポーツドリンクを一気に飲み込めば、身体に籠った熱が一気に引いていく。

【どこもかしこも】バナナの皮に滑ったら異世界来てた。【異世界かよ】【どこもかしこも】バナナの皮に滑ったら異世界来てた。【異世界かよ】


1 時を駆ける 　　寮
草。異世界から異世界なんてふざけんな
どうせなら元の世界に返せよ
闇の鏡といいバグってんのか？？？メンテは週一でしろ運営の義務だろ


2 時を駆ける骸骨寮
2ゲト
いきなりクライマックスだな

3 時を駆ける砂漠寮
4行の温度差砂漠並みにえぐいんよ
行間で何が起きたんだ

4 時を駆ける林檎寮
言葉の治安悪すぎ。NRC生か？

5 時を駆ける骸骨寮
そもNRC生しか使えない掲示板だろ

6 時を駆ける骸骨寮
1は詳細早よ

7 魔力なしヒューマン
燃える狸「バナナが食べたいんだゾ〜」
ワイ「ほれ、学園の廊下にあったバナナ。」
燃える狸「んま〜〜」バナナの皮をポイ

ずっとお前を待っていたずっとお前を待っていた


僕の地元には有名な屋敷がある。その名もオンボロ寮。安直な名前だけど、言い得て妙って感じがする。
なんで屋敷なのに『寮』なのか。これは又聞きした話だけど、昔この辺りは大きな全寮制の学校があったらしい。この屋敷はそこで寮として使われていた。だから『オンボロ寮』。
昔はここら辺も栄えていたらしいけど、少子化と市町村合併やらがあって学校は移転し、オンボロ寮はオンボロすぎてここに残された。それがオンボロ屋敷誕生の経緯らしい。

オンボロ屋敷にはツノが生えた黒い大きな化け物がいるとか幽霊がいっぱいいるとか、噂はいっぱいある。昔はお化け屋敷として馬鹿な奴が不法侵入していたけど、ある日を境にそれはパッタリ無くなった。