11 嘘より出づるまことアルテルーナ島を離れたブルーノたちは、朝早くからやっているレストランを見つけると、転がり込むように入り、運河に面したテラス席に座りました。テラス席には朝の清らかな風が渡り、いっそうお腹が空いてきます。トリシアを護衛している間はろくなものを食べていなかったのです。
注文してしばらくすると、テーブルの上に美味しそうな魚貝料理がたくさん運ばれてきました。アバティーノやオランチアやミシェレは、運ばれてきたそばからむさぼるように食べます。しかし、ジョジョはテーブルを離れて、周囲を警戒していました。ブルーノはジョジョに言います。
「ジョジョ、今はコソコソしていても仕方がない。堂々と食べよう。襲撃があったらその時だ。今はメシをしっかり食べて、ガッツをつけないとな」
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