ドラゴン五×スラムの孤児の悠仁五条は国を守る白い竜、悠仁はスラムに住む孤児。
その国には1000年に1度だけ守護竜が人の姿になり花嫁を求めて訪れる。守護竜が花嫁を求める1000年目に年頃になった少女達は伝説に残る守護竜の人の姿の美しさ、一途に愛される歓びそして若い頃のままで成長が止まるという物にきゃあきゃあ、とはしゃぎ小鳥のように囀っていた。
「守護竜が花嫁を求めて訪れてる?」
悠仁はスラムに住み、男である自分には関係ないなと思いつつも花嫁になれるかも。とはしゃぐ仲間の少女に話の続きを促すと少女がワクワクした様子で守護竜はセラスチウムの花の如き白髪にベニトアイトの色を写したかのような蒼眼の長身の男だと話す。少女はそれらをひとしきり悠仁に話すと教会の手伝いに行かなきゃと悠仁から離れる
「花嫁かぁ……まぁ、男のオレには関係ないけどな」
ぽつりと呟いたその言葉が覆される事を悠仁はまだ知らなかった