暁人の延命の代償として神様になったKK×代償として記憶を封印された暁人暁人には記憶が全く無い時期がある。どれだけ思い出そうとしても病院で診てもらってもどうしても思い出せない、空白とも言うべき時期。それは8月22日のたった一晩だけなのに
「何でだろう、何も思い出せないのにこの日に大事な事があった気がする……それにこの日付を見てると胸がザワザワする」
8月に戻したカレンダーを見ていた暁人は「よし」と気合いをいれて、立ち上がって出掛ける用意をし始める
「……8月22日に僕が倒れてた場所はスクランブル交差点…とりあえずそこに行ってみよう」
「来たけど……誰かと話した記憶がある?」
人混みの中で交差点を見た暁人は真ん中で誰かと話した記憶を思い出した。あまり他人と言い争いをしない自分がその人物とはその場で言い争いをした記憶。その記憶に導かれるように歩き、妹の麻里が火傷で入院していた病院に辿り着く。そこでも暁人は誰かと取り引きをした記憶を思い出す
2870