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    BSotonami

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    BSotonami

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    夏祭りネジキサ

    例の夏祭り絵に触発されて書いた、皆しゃべってるネジキサ。

    会話文のみ
    Rではない
    素振りなのでポイピクに

    何飴だって「おっまつりおっまつり!いやはやしかし、クォーツのイツメンでこうしてお出かけも中々ない機会!何千年に一度よねっ!」
    「僕は行くなんて言ってませんよ」
    「マァ、ミッキー、相変わらずつれない子ねぇ。そのお浴衣、とっても似合ってるわよ」
    「……フミさんに誘われたら断れないでしょ」
    「ふふっ、白田くんのそういうところ大好きよ僕」
    「あっ、世長!見ろあれ、射的あるぞ!やろうぜ!」
    「え、スズくんまた急な……」
    「カイさんもやりましょう!なんかカイさん射的上手そう!」
    「射的か。あまりやった事はないが、折角だ、勝負するか」
    「っしゃ!負けねぇッス!ほら行こうぜ世長!」
    「カイさんもやるなら……僕も負けないよ」
    「あらあら!?僕らをよそに、ジャックたちによる雄々しい争いが見られそうだわね!?いざ今宵、玉阪ヶ原の戦いの火蓋が切って落とされーー」
    「おいクロ」
    「ん?」
    「俺はミツ連れて端の方にいるわ。俺が連れてきたんだしな、祭りの美味いもん奢ってやんねーと」
    「出店にあの子の好みのものあるかしら」
    「最近の出店はハイカラなもん置いてるからな。ところでお前、ちゃんと希佐のこと見とけよ。今傍にお前しかいないんだから」
    「そーんなの言われなくても!だって僕立花くんのジャックエースだもん」
    「はいはいわーったわーった。希佐、頼りないかもしれねぇけどこいつの傍離れんなよ」
    「あはは……はい、頼りにしてます」
    「もう立花くん、お苦いお顔はおやめなさいっ」
    「そんな、気のせいですよ。みんな楽しそうなので嬉しくって。私もみんなとお祭りなんて楽しいです」
    「ふふふん!日々臀部に火がつくほど暴れ回る皆々様の予定をギュッとひとまとめにし、奇跡のごとく全員集合させた僕は褒められたい」
    「ふふ……流石です。根地先輩」
    「はーい、流石ですいただきましたっ!よし、立花くん、何したい?何食べたい?可愛い君にお兄さんが何でも奢っちゃうよ!!」
    「んー……あ、フルーツ飴……」
    「ほぉ、昔懐かし美味しいあめちゃん!りんご飴?みかん飴?ぶどう飴?意外とメロン!?」
    「いちごで!」
    「僕の予想の斜め上!」
    「わ、ありがとうございますっ。昔からいちご飴が好きで……」
    「ふーん……」
    「……先輩?」
    「いや、今現在僕の目の前でいちご飴を頬張る立花くんもとっても可愛いんだけど、むかしむかしのいたいけな女の子がいちご飴食べてるのはとっっっても、非常に、可愛いだろうなと」
    「……根地先輩もどれか食べたらどうですか」
    「あー、話逸らしたー大罪ー」
    「私が選んじゃいますよ」
    「じゃあ選んで!」
    「じゃあ……キウイ!」
    「キウイ!?しかも一切れじゃなくて丸々ひ一玉!?」
    「丸くて可愛いですねっ」
    「初めて見たな……まん丸キウイ飴……これはこれで面白さ満点……流石立花くん」
    「あの……」
    「ん?」
    「それ、私も少し食べていいですか?」
    「君……まさか食べたいからこれ買ったね?」
    「……あはは」
    「もう、しょうがない子っ!じゃここらは人多いし、道端に逸れましょうか」
    「はいっ」
    「ーーここら辺なら人影ないでしょう。飴食べたらみんなの所戻ろうか」
    「はい、射的勝負も気になります」
    「立花くん、キウイ食べたい?」
    「はい」
    「じゃあ僕もいちご食べたいな〜」
    「いいですよっ」
    「んん〜甘〜い。べっこうあめ」
    「少し飴溶かさないと味分かりませんよね……」
    「キウイ……大きいんだけどこれ」
    「ふふっ……頑張ってキウイまでたどり着いてください」
    「あー、笑ったー!僕の死闘を笑うだなんて……」
    「キウイ、思ったより大きくて……ふふ……」
    「もう笑いすぎー。僕だって生半可に生きてないんだからねっ、飴の一つや二つすぐに溶かしてご覧に入れる……っ」
    「……ん!いちご出てきましたっ」
    「何ですって!?抜け駆けの術でも使ったかお主……」
    「先輩が飴溶かすまで待ってます」
    「くぅ、そして余裕の表情……あっ」
    「溶けました?」
    「溶けたというか割ったというか。キウイ!出てきた!」
    「わぁ!じゃあご褒美のいちごあげます!」
    「わーい!」
    「どうですか?」
    「うん、甘い。甘いけど、いちごの異食感がいいね」
    「美味しいですよねっ」
    「はい、じゃあ立花くんキウイどーぞ」
    「じゃあいただきますっ」
    「どお?初キウイ」
    「んん……すごい……すごくみずみずしいです。べっこうあめとはまた違った甘さが美味しいです」
    「いい食レポありがとう。でも僕まだちゃんとキウイ食べてないんだよね〜」
    「美味しいですよ?」
    「うんうん。だからさ、立花くんちょっとこっち来て?」
    「はい?」
    「そしてちょっと目をつぶってごらん?」
    「はい……ーーっ!」
    「……ん、確かにね。美味しい」
    「先輩……っ!キ……」
    「ん?キウイ美味しかったよ?」
    「キウイじゃなくて……!っ、キス……」
    「誰もいないからいいでしょ」
    「分かりませんよっ」
    「大丈夫、僕らの密事を隠すためのお面だってあるんだから」
    「もうっ……しかもいきなり……びっくりするじゃないですか」
    「本当はもっと色々したいことはあるんだよ?」
    「色々って……何ですか」
    「あら?聞きたい?」
    「っ……いや、やめておきます……」
    「ふふふ……みんないるし、人もいるし。ここではここまで。あとはおあずけね、希佐ちゃん」
    「……あんなキスしておいて」
    「んー?何のことかしら」
    「……先輩、少しこっち来てください」
    「はいはい」
    「そして少し目をつぶってください」
    「……ん」
    「私だって少し……食べたいです」





    続く?

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