幕間ーAfterー闇慈が騒がしく去って行った後、その場にはフレデリックとカイの2人が残っていた。
「で?何しに来た」
「ああ、様子を見に来た。あれから何かあったか?」
「何もねえ。それこそ相当なマニアか、ただの物好きしかここには来ねえからな」
首を竦めながら、フレデリックはそう零した。
不満の体を装っているが、それでも今を楽しんでいる事をカイはどことなく感じ取っていた。
商売をする気にはあまり見えないが、それも彼らしい。
しかしこれは暗に物好きの枠に入れられているのだろうなと、カイは少々不服を覚える。
「…そういう何か、ではなく体調は、という意味だったんだがな。その様子では何も問題は無さそうだ」
「愚問だな」
溜息を付きながらの言葉に、鼻で笑いながら男は返す。
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