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    たきたてちゃん

    スクラップ工場

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    たきたてちゃん

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    最年少課長昇進スーパーエリート商社マンのアーサー・カークランドさん × 小さな古民家を自宅兼店舗に改築して住むおにぎり屋さんの本田菊さん のめっちゃかきかけ しかも文字数ですごく中途半端

    本田は思わず、小さな悲鳴をあげると同時に目を見開き、固まった。
    柘榴の鉢に水をやろうと軒先にでた瞬間、人が仰向けになって倒れていた。少し距離を持ち、口元を凝視すると、息をしている様子ではあったので、胸を撫で下ろす。
    と、いうことは。状況からして、たまたま自宅の前で寝ていた酔っ払い。だが、質感の良さそうなスーツに見るからに高級そうな鞄や靴、身なりもきちんとしている様子。
    声をかけようとじりじりと近寄り、傍に腰を落とすと、ブランデーの香りがツン、と鼻をさす。首からかけられているものは、社員証であろうか。誰もが名を知る大企業の名とともに、アルファベットで刻まれた名前。

    「……あー、ある、さー?…き、るく…」
    「…うーん…、……?」
    「…おや、お目覚めですか」
    「…は?…おまえ、だれ…」
    「貴方こそ、どなたです?人様の自宅の前で爆睡しておいて」
    「………」
    「………」
    「……ん、…おやすみ……」
    「は?!ちょ、ちょっと!…もう!なんなんです!貴方!」
    「…あぁ?…あー、さー…かーく、らんど…」

    それだけ言い残したカークランドは、またすやすや寝息をたて始めた。名前の読み方が分かったはいいが、この男をどうするか。
    春の気配が感じられ始めたが、早朝はまだ肌寒い。ましてや、屋外で寝るなどしたら、さすがに風邪をひいてしまうだろう。
    悩んだ末、本田は植物の水やりを終えたのち、自分より少し背の高い男を抱えて、再び自宅へと戻っていった。



    不快な痛みが走り、ゆっくりと目を開けて、飲みすぎたぁ…、と掠れ声を絞り出すと同時にため息を吐き出すカークランド。
    昨晩、得意先の社長に付き合って居酒屋、バー、ラウンジ…、までは記憶があるが、そこから先が思い出せずにいた。

    「こんどこそ、お目覚めですか?」
    「は?……え?」
    「貴方、私の自宅の前で寝ていたんですよ」
    「え、あ…、そうか…」
    「…すみ
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