チワワ×桃瀬百々史チワワがお散歩をしています。
今日もお気に入りの帽子を被って、噴水のキレイな公園へ行きます。
今日みたいにお天気のいい日は、噴水の辺りで虹が見られるかもしれません。
ワクワクしながら公園に着くと
「わ!帽子被ってる!東京の犬はオシャレだなぁ」
チワワを見て驚いた人がいます。
あれ?その人も黒いカッコイイ帽子被ってる。
しかも首と手首にアクセサリーまで…オシャレなのは君じゃん!
ニコッと笑いながらその人は近づいてきました。
「こんにちは、わんちゃん」
ふんふん、一応匂いで確かめないと……うん、特に悪いことは考えてないみたい。
「わん♪」
愛想良く返事をしておいた。
「うわぁ可愛いなぁ♡ 君、1匹で散歩なの?」
ボクみたいに可愛い子は大丈夫なんだよー、なんてね。
実は抜け出してきてまーす♪てへ☆
「久々に買い出しと、流行も見てみたくて出てきたんだけど、あっという間に変わるよね…すごいや」
ボクを撫でながらその人は話し始めた。
「クリームソーダ流行ってるの?いろんな色があるんだね。うちでもやってみようかなぁ。あ、うち喫茶店やってるんだ」
喫茶店…てことは、スタバァみたいなカッコイイとこ!?
キラキラした目でチワワが見つめると、
「……たぶん君の想像してるとことは違うと思うよ…」
と、その人は少し困ったように言うのでした。
「さ、電車の時間だ。相手してくれてありがとう!じゃあね!」
その人は手を振って駅の方へ急いで行ってしまいました。
喫茶店か……ボクが行ったら一躍看板犬になっちゃうかも?なんてね。
チワワがそんなことを思った時、噴水が上がってキレイな虹が出たのでした。