「…あれは俺の出方が悪かった…。年甲斐もなく浮かれてしまったな…。謙虚に行かねば。」
「お言葉ですがパドレ様、いくら陛下がお忙しいとは言え一度も弟君の子の顔も見ずにいるのは如何なものかと…。」
「そう言うな。兄上はエテーネ王国の事を第一に考えているのみなのだ。」
「…伯父さん親父のそう言う所が嫌いなんだと思うぞ。」
「なに?!」
「…パドレ様の良い所でもあるんです。陛下の為に心根を曲げる必要はありますまい。」
「ウクだけでなくファラスまで心当たりがあると言うのか!一体どこが…!兄上は俺の何処が未熟と考えているんだ!?」
「そりゃ…」
「Σ陛下としてはより広い視野で見た方がいいと!そう考えているのだと思います!!」
「広い視野…!」
「すっげえオブラートに包んだなファラスさん。」
「ウク殿すみませんが今は少し静かにしていただけませんか!とてもナイーブな問題ですので!!」