「あんた、結構セクハラするよな」
「何の話だろうか」
「ほら、しょっちゅう俺の尻触るだろ…今とか」
3人で茶会中であるにもかかわらず、師長が見てない時にちょこちょこと触ってくるので気が気ではなかった。
今は、2人なので、膝の上に乗っているが。
「俺の硬い尻なんて触って何の特があんだ?」
「君も私の頬を良く触るだろう」
「そんなの気持ちいいからに決まってるだろ」
ほら、というような表情。いやいや。
「そういう気もないのに触るんだなぁあんた」
「君が私の頬を触る時はそういう気ということか」
「い、や違う。そうとは限らない。」
くくと笑われてしまった。
「君の臀部は…」
「待った待て待てやめてくれあんたからそんな言葉聞きたくない」
「弾力もあって形も良くて素晴らしい造形だ…っん」
実力行使
ぺろりと唇を舐めて
「こっちのほうがよくね?…あと、」
「リオセスリ殿…っ…うっ」
耳たぶを舐め穴に舌を差し込む
「…んっ、ふ…」
「俺はこっちも好き」
額を合わせてそう告げる。
「そうか、では…」
「おっ」
膝の上からソファの上に降ろされて、覆いかぶさる銀のカーテン
「私の好きなこともさせていただこう」
「へ?ちょ…ひぁ」
耳に直接吐息を吹きかけられ反応した直後に舌。ひやりとしたそれが相変わらず腰に響く。それと共に耳たぶを甘噛されて、
「んっ…ん、ふ…ぁ」
声が出ないように、ヌヴィレットさんの肩に口を押し付ける。
ほぼ組み敷かれる体制で、逃れられない。それがまたいい。
この人にここまでさせているという罪悪感と優越感。
「つめ、たいの…マジで…ズルい…って」
「それも良いのだろう?」
図星をつかれて、言葉を失う。普段ならばない、この体内の熱を引き抜かれる感覚。堪らない。癖になる。
「んぁ…は、へへ…あんた、尻だけじゃないだろ?好きなの」
「君の全てだ」
よく言う。俺のすべてを差し出してもまだ足りないと貪るくせに。
「全く…困った人だよあんたは」
「すまない」
「いいぜ。願ってもないさ」
この人のこの欲を埋められるのは俺だけだという優越感を知ってしまったから、もう後戻りはできない。