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    inspiration_ayu

    @inspiration_ayu

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    メロモス🍈🦋というかモスノウ→メロンさんの百合😊メロンさんに甘えたいモスノウちゃん

    モス×メロ※ポケモン同士で会話しています
    ※ラプラスが最も古参の設定


    「よくやったね!アンタはやっぱりサイコーだよ!」
    「大丈夫かい!?熱かったね、よしよし」
    「いつもありがとね、大好きよ」

    わたしの主人メロンは、いつも私たちポケモンを可愛がってくれる。
    ときに撫で、ときに抱きしめ、そしてキスをしてくれる。
    バトルの前、バトルの後、トレーニングの時も。いい結果を残せたときはもちろん、あいてのこうげきにやられてひどく傷付いたときも、優しくいたわってくれる。

    それは彼女の家族に対してもおなじ。

    「ただいまぁ!お腹すいたかい?」
    「おかえりなさい、ママ!」
    「はいはい、みんな愛してるよ!」

    特にまだ小さな子たちは、一日のうちになんども抱きしめてもらったり、キスをしてもらったり。
    メロンからすることもあれば、子どもたちが甘えてせがんでくる事もある。

    「ママ、だっこして!」
    「ママだいすき、ちゅー」

    にんげんの子どもは、メロンと言葉をかわせる。私たちポケモンも、にんげんと少しはこみゅにけーしょん、がとれる。

    コオリッポは頭をすりすりと擦り付けるし、ラプラスなんかはメロンと過ごした時間が長いから、その首を少し傾けるだけで、「なでて」のサインになっている。

    ……わたしだって、ラプラスほどじゃないけれど、メロンと過ごした時間が長いのに。 

    一日を終えた夜、ラプラスはボールに戻る前に首を少し下げて「撫でて」と無言でアピールする。
    でもその夜は、ちら、とメロンを横目(というか流し目、ラプラスはとてもいろっぽいから)で見ただけでつたわったらしい。

    「はいはい、おやすみ」

    メロンはわしわしとラプラスの首を撫でてから、小さな音を立てて頬にキスした。

    ラプラスがボールに戻った後、わたしは薄い羽を必死に動かしてメロンの背に追いついた。

    ちなみにわたしは、ラプラスよりかは長くボールの外に出してもらえることが多い。ラプラスは大きいし、わたしは小さいから、にんげんであるメロンのそばにいられる時間はけっこう長いのだ。

    ……それなのに。

    「どうしたんだい、モスノウ?」

    ふりむいたメロンの顔はとてもやさしかった。きょうは一日バトルがおおくて、わたしもメロンも疲れていたけれど、わたしたちや家族と話すときは、ぱっと笑顔になってくれる。

    だいすきなメロン。

    わたしはせいいっぱいのきもちを込めてうったえた。

    (メロン、わたしも、わたしにも、キスして!)

    でもわたしにできることは、人間のことばにならないなき声を発することと、薄い羽をふわふわいわせることだけだった。

    「…!……!!」

    メロンはふふ、と笑うと、 

    「早く寝ないと、疲れちゃうよ?さ、」

    ボールを取り出した。

    (いや、まだ戻りたくない!わたしだって貴女に甘えたい!)

    ふわふわ、きゅうきゅう。


    羽ばたいてメロンの髪に、肩に、指先に触れる。
    それでも私のひっしの訴えは、メロンにつたわらなかった。

    メロンはおかしそうに笑った。

    「どうしたんだい、まったく」

    メロン。

    笑っているけど、そろそろ疲れてきた。どんな時も明るい彼女のことをずっと見てきたから、わかる。

    メロンの方こそ早く寝かせてあげないと。

    「おやすみ、モスノウ」

    (うん……おやすみなさい)

    私は素直にボールに戻った。

    ボールに戻されたわたしたちは、他のポケモンの入ったボールと並べられる。
    場所は2階の窓のよこで、だいすきなキルクスタウンの雪景色がよく見えるところ。

    メロンの手でわたしのボールは所定のばしょに戻された。

    すると、みんなが迎えてくれた。

    (遅かったじゃん、モスノウ)

    と、ヒヒダルマ。

    (ただいま、みんな)

    他の何匹かは寝ていて、もう何匹かは、まだ起きているか、うとうとしてるみたい。

    (やれやれ。あたしゃもう寝るからね)

    と、コオリッポ。

    四角い頭を腕にうめて、寝るたいせいになっている。

    すやすやとした寝息を立てるなかまもいる。

    窓の外を見ると、星がきらきらしていた。街のあかりも消えてしまったということ、夜とても遅いということだ。

    にんげんや、昼間にかつどうすることがとくいなポケモンは、ねむる時間。メロンも他のみんなもねむる時間。

    わたしはほんらいなら、夜にもかつどうできるポケモンらしい。だからまだ起きていられるのだけど。

    さびしい気持ちでずきずきするこころを抱えたまま、起きていたくない。わたしももう寝ようかな。

    そう思って瞳をぱちりと閉じたときだった。

    (おかえり、モスノウ)

    (ラプラス?)

    ささやきかけるような、おちついた声。隣のボールからラプラスが話しかけてきた。

    ヒヒダルマやコオリッポはもう寝てしまったみたい。ほかの子を起こさないように気を付けているのだ。いちばん年長でかしこい彼女らしい。

    (メロンと何か話した?)

    じ、と見つめてくる。

    どき。

    ラプラスはほんとうに頭がいいし、わたしやメロンと付き合いがながいから、私のもやもやしたきもちを察したのかもしれない。

    (うぅん、べつに……)

    (あら、何も話さなかったの?)

    話さなかったわけじゃない、話せなかったんだ。というか、いちにちの終わりに何も話さないなんてことはなかった。ただ単にひていしたかっただけなのに、なんだかムキになってしまう。

    (そ、そんなことない!)

    (し、ほかの子が起きるわ)

    (ご、ごめん)

    ずい、とラプラスはボールの中でわたしとのきょりを詰めてくる。

    (素直におなりよ、何かあったのかい?)

    う…。ラプラスには分かってしまうのかもしれない。
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