なんかこういうの書きたい あなたの周りにはたくさんの人がいる。あなたはとても素敵な方で、私よりもあなたの隣が相応しい人だって居るのではないかと思う。でも、私はあなたのそばに居たい。許されるのならば、一番近くに。
「――」
無言のまま、私はあなたを見つめていた。石珀に似た瞳が青空を見上げている。きっと何か考えているのだろう、何かしらの思いを遠くの空へ向けているのだろう。私はあなたを見ているけれど、あなたは――そう思う私に、あなたが振り向く。甘雨、と低い声が私を呼ぶ。僅かに戸惑う私に、あなたの瞳は全てを見抜いているかのよう。
「俺は――お前で無ければ駄目だ」
少しだけ鋭い眼差し。私の心を掴んで離さない。本当に、あなたは全部を見抜いている。私は、あなたの隣で生きてもいいのだろうか、問いかけようとして言葉が詰まる。
「甘雨」
私の心が大きく掻き乱されていることに気付いているのだろうか、あなたは柔らかく微笑んだ。