「まだこども だから」『?もしかしてフェスタも...』
…フェスタの距離がやたら近く、しかも何か不思議な雰囲気を感じた
時たま私に見せる、心を見透かそうとしているような笑みに私は、心を奪われていた。
昨日、手を繋いでくれた。
今日、肩をだいてくれた。
どうしよう
私は焦っていた
同時に心臓が高鳴る。そうであって欲しいと願う反面、そうでない方がいいとも思った。
!......
確信が持てた。
その時、改めて自分がフェスタのことが好きだと、気付かされた
なのに
私は突き放した
「フェスタは、まだ学生だから」
私はそうやって、彼女と向き合うことが出来ず、土俵から降りてしまった。
本当は、
本当は、私の気持ちを、貴女に──
貴女を、私の一番大切な人として──
_______________
トレーナーは、確実に私のことが好きだった。
私はトレーナーと、理由をつけて勝負をしたり出掛けたりした。「トレーナーだから、気楽だから」という理由で、友達からの誘いも断ってまで出掛けに行ったこともある。また、私からトレーナーに触れ合いにいく事もあった。
私はこの感情が、まだ何だかよく分からなかった。
勝負をしている時みたいに、すげえ熱い。
勝負をしている時と似ている。
心臓がうるせぇんだ。
だが、何かが違ったんだ
なんとしてでも、どんな手段を使おうとも、この手に、それを掴みたいという感情と意志あるんだ。
──────
まだガキだからと言われた
そうかもしれねえ。でも、私は生ぬるい情を持たねぇ、持たねえようにしている。
トレーナーは、私のことを、信用してねえのか?
戯言を言うな
一過性だの、お遊びたの
クソ、私は
その、アンタの言う「お遊び」とやらに人生を賭けてもいいんだぜ