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    toukibi22

    @toukibi22

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    toukibi22

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    現代AU冰九 九垣双子要素有り

    風邪を引いた九を冰哥が看病する話仕事が終わり、帰宅すると玄関に見慣れない靴が一足あった
    誰か来ているのか?
    あまりこの家に人を呼びたがらないはずなのに珍しいこともある
    リビングにも居ないので、部屋に向かう
    「師尊?入りますよ」
    ノックもそこそこに入ると、恋人の双子の弟がいた
    「あ、冰哥、おかえり。」
    「何かあったんですか」
    「阿九の体調が悪かったから看病に」
    ベッドには寒いのか、布団にくるまっている後ろ姿が見える
    キッチンに向かうと、パックのお粥のパッケージが捨てられていた
    自分以外の作ったものを食べたかと思うと少し腹立たしかった


    その夜、熱が上がったらしい師尊の氷枕を変えたとき、ふとその首筋に手が触れる
    急な温度の変化に首をすくめる沈九
    普段は冷たく感じる肌が今は燃えるように熱い
    「熱い…」
    そう言ってぼんやりとした顔で暑さのせいか目に涙をためながらの姿は情事のときを思い起こさせた
    「水、飲みますか?」
    「氷をくれ」
    言葉を発するのも辛いのか、いつものようなとげとげしさがない
    寝ている沈九の口元に氷を持っていくと口を開ける力が無いのか、大きめの氷をそのままペロリと舐める
    氷の冷たさに熱さが和らぐのか、どこかほっとした様子で舐めつづける
    舐めて小さくなった氷を口内に持っていくと
    いつもは口に指をいれるのを嫌がるのに
    今日は嫌がられなかった
    氷を持っていて冷えた指が気持ちがいいらしい
    そのままゆっくりといつもよりも高い温度の舌に舐められる
    熱い口内で小さな舌で一生懸命舐められると変な気分になるが
    相手は病人だと言い聞かせて自制する
    二個目の氷を口に含んで暑さが和らいだのか、先ほどよりも落ち着いている
    「お粥…」
    いつもよりも小さめの声なのでコップについた水滴を拭きながら耳を傾ける
    「阿垣が温めてくれたが、お前が作ったほうが口に合う」
    いつも無言で食べて感想ひとつ貰ったことが無かったので、あまりの衝撃に持っていたコップを落としそうになった
    限界だったようで沈九は言うだけ言って寝てしまった
    こっちだって言いたいことがたくさんある
    体が辛いのに自分ではなく沈垣に連絡したこと
    自分以外が作った料理を食べたこと
    だが、思いがけず嬉しい言葉が聞けたから良しとしよう
    「早くいつもの調子に戻ってくださいよ。」
    弱弱しく頼ってくる姿もとても可愛いが
    いつも通りの気まぐれで懐かない猫のような姿が落ち着く
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