吹奏楽みつくり制作おまけ話吹奏楽みつくり制作おまけ話
この話ははじめ、春→夏→秋→冬と季節とともに話が展開していく構成で別のお話でした。どうしても頭の中にある話を書きたくて、みつくりにしたら思いの外完結までに長い道のりになって大変なことに笑
でも書ききれてよかったです!本当は光忠さんが退部して別れ別れになったあたりで辞めてしまおうかと思うくらいゴールが見えず辛かったんですが、自分の要請にこたえられる話になりました◎
では、作者だけが楽しい細かい設定話書きます。
キヨとノメさんについて▼
周囲の登場人物はほぼモブでいこうと思ったんですが、男子部員(キヨはほぼ女子っぽかったけど)だけは刀剣男士でもいいかな、と思ってあの二振に手伝ってもらいました。
ノメさんのおかげで大般若さんにめちゃくちゃ注目できました!まだ解像度上がってないけど何処かのお話でまたお手伝いに来てほしいです(笑)
マリアについて▼
私が書くモブ女子はみんなきぐるみ着てるだけの中身は一緒です。同窓会みつくりのサヤコと具は同じ。伽羅ちゃんのことが好きで振り切って悪いやつではないが噛み合わないので報われないです。
サンタマリアなんてあだ名、似合いもしなかったんですが、卒業間際ではなぜかしっくりくるくらい、彼女も含め皆が成長したんだな、と思いたい。
城内高校について▼
どこかにあるのどかな県立高校は近くにツルマルパークというちょっとした商業施設があります。実は駅周辺の土地一体の大地主さんで、城内高校も元々は旧制農工中学時代は鶴丸高校だったとか。最近は首都圏に多数展開するクレセンテタワーが駅前の開発に進出しようとしているけれど、対抗勢力と思いきや実はツルマルパークが誘致した模様です。
光忠さんは高校のすぐ近所に住んでいるので、祖父と父も城高OB。地主さんというよりも豪商の名残でよいお家に住んでいるのかも。
大倶利伽羅は自転車通学だし中流家庭で親は不干渉。お小遣いは一応ちゃんともらっていて楽器や部費に困っていないので「県立に行ってくれたから好きなことしていいよ」っていう感じだったのかと。
城高吹奏楽部について▼
キャラの濃い女子部員が多い。あだ名をつけるのが大好きな先輩がある代に現れてから慣習的にあだ名システムになりました。おでんの具をパートの1年生に適当に名づけるという横暴なパートもあり。先輩に敬語を使うか、使ってはいけないか(罰金制含む)は各パート内のルールによる。
県立高校なのに評判を聞いて入学してくるからなのか、比較的経験者が多いです。全くの初心者が少ないので1年からコンクールに出場できるし記念参加ではなくちゃんと実力もある。
引退した3年生がノメさんみたいに小規模バンドを組んだり、スポットで再結成したブラバンでコンサートをしたりということもあり。そろそろOBブラバンを作って一般の部に出場する?なんて話も出ている。
コンクールについて▼
県大会のホールは本当は「アークホール」っていう名前でした。クランマーホールと同じようにパイプオルガンがあります。西関東大会の会場HMRは「ホン・マ・ル」の略。本当に西関東ブロックにアルファベット3文字の県民文化ホールがあるのでもじってみました。
課題曲は2022年に本当に課題曲だった「やまがたふぁんたじぃ」。もともと和曲大好きなんですがこの曲本当に素敵でした。コンクールのシーンは聞きながら書きました。自分で演奏したいくらいだったなぁ!(もう下手すぎてだめだろうけど)。
自由曲はオケ曲の吹奏楽編曲なのかなーと思いつつ、特殊楽器いっぱい出てきて大変そうな曲のイメージでした。
青野原ミュージックハウスについて▼
音パロ「UNISON」シリーズに出てくる青野原ダブルリードギャラリーはこの楽器店と同じ青野原貿易の系列です。本当に渋谷にお店があるあのお店がモデルです。リペアマンも本当に豊洲さんぽい方がいらっしゃる。
楽器と刀剣男士▼
クラリネットやサックスのようなシングルリードには買ったリードに自分で手を加えるっていう文化があまりないらしく、ダブルリードの人がリードを加工してあげるとめっちゃ驚いて大喜びするくらい、日々のリードの「くじ引き」に悪戦苦闘しているという話を聞きました。
そんな中で部活の高校生の伽羅ちゃんが自分でリード弄ってるってやっぱりかなり特殊だし、同じように頻回にトランペットを丸洗いしてお手入れする光忠さんも相当なんですよね。
作中では全く伝わらないと思っていましたが、この時の彼らにとっての楽器というのは本丸軸でいう本体と同じ感覚で書きました。
なので、最後にトランペットをもう吹かないと言っている光忠さんの心情を思いっきり残した行間にしました。これは彼の心の内にきちんと聞きたいところ。
城南音楽大学楽理科▼
実際に音校にある学科名そのものですが、ここはプロの演奏家を目指すのではなく文字通り音楽理論を研究する学科であるそうです。そのまま教職、研究職につくのか、学芸員さんになるのか、オケのライブラリアンになるのかは分かりませんが、彼らにはとてもよく似合うなぁと思います。
●年後に城高吹奏楽の顧問をやっている光忠さんと(教科は現国かな)、大学に残って古楽の研究をしている大倶利伽羅のふたりの話が遠くにちらっと見えました。
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(書き始める前に作っていた設定書)(途中から全部無視してる)
燭台切光忠(17)高2/副部長/Tp
中学からの経験者。1stだけど自分は凡才だと思っている。
練習もちゃんとするし部活の運営に積極的。顧問が変わったことによる指導・スケジュールの方向転換にわりと適応している。
家は高校から徒歩圏、戸建てで大きな庭に建てたプレハブ(「タ●チ」的な)を自室にしている。
大倶利伽羅広光(16) 高1/Cl
中学からの経験者。中学時代の部活は部員数でコンクールに出たことのない弱小校だった。顧問に演奏を褒められるが自己否定が強い。
家は隣市で自転車通学。理系科目が得意。
(刀剣男士の部員入れるか全部モブで行くかは悩んでいるところ)
話の展開は季節で
【春】
大倶利伽羅の入部。男子部員は先輩3人、1年は彼含めて2人。
顧問が今春替わり、入部早々コンクールの準備とレギュラー選抜の話が進む。
クラは未経験者が多くてホルンの経験者が回ってきたり。経験者の大倶利伽羅は天才扱いされる。リードちょっと削ってあげたりして先輩の女性部員にめちゃくちゃ可愛がられる。
光忠さんが気さくに話しかけてくれる。ラッパは7人編成で光忠さんはフリューゲルが好きなのにアタマになってからソロが多くなってちょっとストレス。
そこそこの進学校なので夏のコンクールまでに引退していない部員は5人くらいしかいない。
放課後おやつ食べたり体育祭の準備の買い出し一緒に行ったりとかしてほしい。
【夏】
ふたりの仲良し期。光忠さんの部屋に大倶利伽羅がよく遊びに行く。
楽器のお掃除をやったり、勉強したり、夏祭りに行く約束をしたり。
多分付き合ってる感じ。ちゃんと付き合ってるって宣言しないほうがいいのかも。ここはまだ未定。
【秋】
コンクール直前、大倶利伽羅が自転車の転倒で親指の付け根の骨にヒビを入れてしまい、吹奏楽コンクールは欠場。その間、顧問に「来なくて良い」と言われ、怪我が完治するまで部活や大会に顔を出さなくなる。
県大会では金賞、西関東大会に進むことに。
西関東大会は銀賞、全国大会には進めない。2年生の部員はこの勢いのまま3年の夏コンクールまで参加しようと昂揚する。
ところが、その前哨になる3年春の定期演奏会の本番日、大手の予備校の全国模試の日が重なり、光忠さん含め10余名が定期演奏会不参加を表明。顧問から「即日で退部してくれ」と言われる。
部活は本来の活動と関係なく紛争状態に。
結果、光忠さんたちが退部するのに合わせて、大倶利伽羅も部活を辞めると言い出す。
ふたりがすれ違う季節。ここで一度お別れするパターンもあり。
【冬】
部活の帰り、自転車通学をやめた大倶利伽羅は駅前のカラオケボックスから光忠さんが出てくるのを目撃する。
親に相談の上辞めた手前、プレハブでも楽器が吹けなくなっていた光忠が発散にひとりで練習に来ていた。
大倶利伽羅は再三顧問に説得されて結局は部活に残留。
避ける大倶利伽羅に光忠さんはちゃんと挨拶するし笑顔だしまるきり会わないということはないけど、大倶利伽羅は会うたびにめちゃくちゃしんどくなる、卒業まで耐えられないってなる。
最後、実は退部した元2年レギュラーの面々で自主冬コンを開いて招待された現役の部員といいシーンになる、みたいなのを入れたいなぁ。
できたら冬は跳躍して1年後、みたいにしたいけど展開次第。