ジェパサン 🛡が💣を寝かしつける話(付き合ってない)「あまり、眠れていないのか?」
ジェパードの問いに、サンポは赤いジャケットを羽織ろうとする手を止めた。日付が変わらんとする夜、ベロブルグの裏路地には2人だけしかいない。サンポは薄汚れた壁を背に、怪訝な表情でジェパードを見ていた。
「急になんです?」
「いや、顔色が悪いと思って」
「それよりも無為な取調べについて謝罪すべきでは?服まで脱がせて持ち物検査までしてぇ……善良な一般市民に罪を被せようとするなんてぇ……このサンポ、貴方様が思うよりも心が柔らかいのですよ」
しくしくと泣き真似をするサンポに対し、ジェパードは腕を組んで厳しい表情をしている。分かってはいたが、この程度の演技で心揺らぐような男ではない。ジャケットを着直して、サンポは肩を竦めた。
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