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    kiribako_game

    @kiribako_game のマイハン創作メモ&落書き置き場。うちよそ落書き多め。

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    以前、通話中に互いのハンターへの印象についてお話する機会があり、そこから妄想をふくらませた結果。楽しい時間をありがとうございました。

    ##うちよそ

    【うちよそ】青の輝き【MHW:IB】【登場人物】
    レーヴさん:ひるさんの新大陸ハンターさん。氷刃ベリオ装備。30↑麗しの御姉様。
    オキ:桐箱の新大陸ハンター。デスガロン装備。35↑童顔。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











     極寒の地に築かれた前線拠点、セリエナの夜は冷え込む。調査団のメンバーもそのほとんどが帰路につき、銀世界は静寂に満ちていた。唯一集会エリアだけは、いつなんどきでも調査から帰還するハンターを迎え入れる為に昼夜問わず解放されている。しかし、日中と比べるとハンターの姿はまばらだ。調査の疲れを温泉や足湯で癒す者。軽食をつつきながら晩酌を愉しむ者。各々が好きなように夜を過ごしている。

    (たまにはこんな夜も悪くはないな)

     そんな一人、第五期団のハンター、レーヴはウィッチシードルを片手に集会酒場のカウンターで寛いでいた。

    「ただいまニャー!」

     静寂を破る活気あふれる声と共に、ガロン装備を纏った一人のハンターが翼竜から飛び降りてくる。テラスへ着地すると同時に、オトモもハンターの背中からぴょんと降りた。レーヴと同じ五期団のハンター、オキとそのオトモのヒミだ。

    「着いたニャー!」
    「……」

     静かに、とオキは人差し指を唇近くで立てる。

    「ふふ、おかえりなさい。いい知らせはある?」
    「ニャ!バウンディの報告があるニャア」

     オキたちを迎えた資源管理所の受付嬢は顔を綻ばせた。

    (相変わらずオキのオトモはよく喋る)

     二三言葉を交わし資源管理所から離れたところで、レーヴは「オキ」と持っているグラスをそっと掲げる。

    「あ!レーヴのダンニャさんニャア!」

     ヒミの言葉にオキはこくりと頷き、酒場カウンターへやってきた。

    「お疲れ」
    「ん」
    「レーヴのダンニャさんもお疲れニャ!ヒルは一緒じゃにゃいニャ?」

     ヒミは瞳を光らせキョロキョロとレーヴのオトモ、ヒルの姿を探す。

    「ああ。今日は先に寝かせた」
    「ニャア、残念ニャ……オキィ、ボクも今日は先に休むニャ。もうくたくたニャア……」

     笑顔から一転。ヒミは耳と尻尾を垂れ下げて、猫なで声でオキを見上げた。表情がころころと変わるヒミを微笑ましく見つめるオキは、労るようにヒミの喉元を撫で、温泉へ視線をやる。

    「うん、そうするニャ!じゃあレーヴのダンニャさん、またニャアー!」
    「ああ。また」

     細い腕をぶんぶんと振りながら、ヒミは温泉へ駆け出していった。小さな嵐が過ぎ去り、辺りは静けさを取り戻す。

    「今ので通じるんだな」
    「……長い、付き合いだからな」

     そう言うとオキは背負った操虫棍をカウンターへ立て掛け、腕に留まるシナトオオモミジを移す。その様子をじっと見つめていたレーヴの視線に気付き、オキは首を傾げた。

    「オキはずっと操虫棍を使っているな」

     小さく頷き、オキはシナトオオモミジをひと撫でした。

    「操虫棍使いは、私の周りにはほとんどいなかったから珍しくて」

     オキは東の生まれらしく、調査団に所属する男ハンターの中では比較的小柄だ。しかし、それを空中戦が可能な唯一の武器、操虫棍を扱うことでアドバンテージとして昇華させていた。大地から飛び立ち、自由自在に空を舞う姿はまるでー

    「蝶のようだと。初めてオキを見た時はそう思った」
    「……」

     レーヴの言葉を聞き、オキは黙りこんでしまった。なにやら長考しているようだが、レーヴは特に返事も期待せずウィッチシードルを傾ける。互いに「饒舌」とはほど遠い性格であり、もとより怪我の後遺症で発声が困難なオキにわざわざ負担をかけるつもりもレーヴにはなかった。

    「……氷」

     ふと、オキが静かにつぶやく。

    「…………それと、炎だ」
    「ん?何の話だ?」
    「レーヴの、印象だ」

     どうやらレーヴがオキの印象を述べたように、オキもレーヴの印象を伝えたかったようだ。

    「氷、か。寒いのは苦手だがな」

     レーヴが苦笑すると「意外だ」とでも言うようにオキの目がぱちりと開く。その表情は妙なあどけなさがあり、人間臭さを感じさせレーヴはくすりと笑う。

    (炎か……初めて言われたな)

     手元のグラスに視線を落とすレーヴの横顔を、その朝焼けのような淡い紅色の瞳を、浅葱空の瞳が静かに見つめていた。




    【捕捉というクソデカ感情語り】

     レーヴ御姉様、まじ麗しい(開口一番)
     氷刃ベリオ装備が本当にお似合いで気品溢れる御姉様ハンター、かっこよくて大好きです。以前の通話で、ひるさんからオキは「蝶みたい」というお言葉をいただいたので、そこから妄想を広げて、桐箱のレーヴ御姉様への印象をオキの言葉に変換してみました。
     氷と炎、改めて霧氷と灯火。相反する要素を持ち合わせているハンターさんだなあと思いました。氷刃ベリオ装備が本当にピッタリだし、セリエナや凍て地の風景にもよく映えるという……いつだったか凍て地で撮影会した時も「銀世界似合いすぎでは???」と桐箱はクッソテンション上がっていました。はい。それなのに、当の本人は雪国生まれではなく南国(水没林のような密林)生まれで寒いのは苦手という。可愛い。そして瞳が印象的な「淡い紅」なんですよね。集会所で初めて朝日を浴びたレーヴ御姉様を拝んだ時は思わず見惚れました。麗しい!!その言葉に尽きます!!
     レーヴ御姉様もオキもお喋りではないから、この二人の会話は途切れ途切れだろうし、沈黙も多そうだけど、逆にそれが互いに心地よいものだといいなという幻覚も見ています。そして全体的にふわふわしている(?)やりとりを聞いていて周りのハンターたちが「誰か…誰か突っ込め」「嫌だよ、お前が行けよ」「オキのオトモ呼んでこい、場が持たねえというか俺たちのなにかが持たねえ」みたいに言われてても美味しい。

    お粗末様でした!
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