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    しゃんしゃん

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    しゃんしゃん

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    あにぽけ本編しんどすぎてアメジオくんがもしライジングボルテッカーズに入ったら〜な妄想です😇

    アメジオinライジングボルテッカーズお前には失望した、顔も見たくない。
    敬愛している祖父、ギベオンにそう言われ、アメジオはエクスプローラーズを追放された。

    全てはスピネルによる策略だ。ギベオンに事情を説明しようとしたが全く聞く耳を持たず、反論しようにもされるがまま追い出されてしまったのだ。

    星々が輝く空の下、本部の外でひとり立ちすくんでいると、ヒュウ、と冷たい夜風が吹いてアメジオの髪を揺らす。

    「くそ……」

    洞窟で閉じ込められた時、一緒にいたリコと話をした。彼女達ライジングボルテッカーズもエクスプローラーズと目的は同じ。だがしかし、進む道は異なると言って協力しないとリコに伝えたばかりである。

    どうしたものか。

    「アメジオ様…」
    「大丈夫ですか?」
    「ああ……。すまない、ジル、コニア」

    これからのことを話すため、部下であるジルとコニアを読んだ。俺のせいで迷惑をかけてしまったと謝ると部下である彼らは静かに首を横に振って、真っ直ぐ、アメジオの顔を見つめた。

    「アメジオ様がギベオン様を裏切るなんて絶対に有り得ません」
    「我々はアメジオ様を信じてます。どこへでもお供致します!」

    なんなりとお申し付けくださいと言って頭を下げるジルとコニアに、アメジオは目を見開き驚きながらも、目を細めてふわりと微笑んだ。

    「ありがとう、ふたりとも」
    「「は!!」」
    「そこでなんだが……ライジングボルテッカーズへ入ろうと思う」
    「な…!敵対していた組織では…!?」
    「彼らも目的は同じだ。事情を話せば船に載せてくれるかもしれない」
    「しかし危険です!アメジオ様にもし何かあったら「大丈夫だ。彼らはあいつらとは違う」……!」

    アメジオの真っ直ぐな瞳に射抜かれ、ジルとコニアはたじろいだ。お互い顔を見合わせ、不安げな表情を浮かべている。

    無理もないだろう。ライジングボルテッカーズとはこれまでに色々と衝突してきたのだから。

    だが、ここで終わるわけにはいかない。
    祖父に見放された孫のままではいけないのだ。

    「ならばアメジオ様、私達も一緒に連れて行ってはくれませんか」
    「俺からもお願いします、アメジオ様!」

    あなたのいないエクスプローラーズは俺たちのいる場所ではないと言うジルとコニアに、アメジオは少し考えた。彼らまで組織の裏切り者呼ばわりされるのは嫌なのだ。彼らには彼らの人生がある。

    「すまない、ふたりとも。一緒には連れていけない」
    「「アメジオ様!!」」

    「ここは俺一人で行く。今までありがとう」

    部下を危険な目に合わせたくない。アメジオはモンスターボールからアーマーガアを出すと、勢いよく飛び乗ってひとり空高く飛び立った。

    ***

    黒いレックウザとのバトルで故障したブレイブアサギ号はオリオの手によって完璧に修理をし、パワーアップして帰ってきた。テラスタル研修をなんとか無事に終えたリコ、ロイ、ドットは仲間達が待機しているハッコウシティへの道のりを歩いていた。

    「いよいよだね!ロイ、ドット!」
    「うん!今度こそレックウザに勝つんだ!!」
    「やる気十分だね、ふたりとも」

    六英雄探しの旅が再び始まろうとしていた。
    テラスタルを得て成長し強くなったのだ。
    様々な困難が立ちはだかるかもしれないが、仲間と力を合わせればきっとテラパゴスをラクアへと導くことができるかもしれない。

    「ーーーーリコ!」

    空高く上空から、名前を呼ぶ声が聞こえた。
    ばさりと翼が羽ばたく音がする。上空から現れたのはなんと。ナッペ山の洞窟で共に過ごしたアメジオだった。

    「え、アメジオ!?」
    「エクスプローラーズ!?」
    「ちょっとまって、さっきリコって名前……!」

    エクスプローラーズの幹部が突然現れ、戦闘態勢に入ろうとしたロイとドットの前にリコはそっと立ちはだかる。

    「アメジオ、どうかしたの?」
    「……、急で申し訳ないが。俺をお前達の船に乗せてくれないか」
    「は!?!?」
    「え、何言ってるの!?」

    混乱するロイとドット。リコは静かにアメジオの話を聞く。

    「スピネルに嵌められた。俺はもうエクスプローラーズではない」
    「どういうこと…!?」

    「あいつは、初めからこれが狙いだった。俺はあいつの思惑通り組織の裏切り者となった。お爺様にも顔を見たくないと見限られた。だが俺はこのままここで終わるわけにはいかないんだ」

    「……、わかった。フリードに相談してみる」
    「リコ!?」
    「ちょ、本気なのか!?こいつがもし嘘でもついてたりしたらどうするんだよ!」

    「アメジオはそんな人じゃないってわかってるから大丈夫だよ。それに判断できるのは私じゃなくてリーダーであるフリードだから、一度フリードと話をした方がいいと思うの」

    リコの言葉にロイとドットは顔を見合せながらも頷いた。こうなってしまえばリコは誰にも止められないのだ。

    「お前達に危害を加えるつもりはない。テラパゴスも奪い去ろうとはしない。リコに誓おう」

    頭を下げるアメジオに、ロイとドットは目を見開き驚いた。余程事態は深刻なようだ。

    「……、わかったよ」
    「そこまで言うなら……」
    「感謝する」

    「じゃあ一緒に行こうか。ハッコウシティまでもうすぐだよ!」

    ふわりと微笑むリコに、ロイとドットもふわりと笑う。アメジオは空を見上げた。そこには雲ひとつない青空が広がっていた。

    ***

    「ブレイブアサギ号に乗りたいだって!?」

    フリードは目を見開いて目の前にいる人物、アメジオを見つめた。アメジオは縦に頷くとじっとフリードを見つめる。フリードの肩にいるキャップは警戒しているのかぱちぱちと電気袋からかみなりを出していた。

    「ピーカチュ」
    「おちつけキャップ。アメジオ、お前はエクスプローラーズじゃ……」
    「スピネルに嵌められて追放された。けど俺はラクアに行きたい。だがひとりでは難しい。そこで同じ目的を持つリコに乗せてくれと交渉したら、お前がリーダーだから指示に従えと」
    「スピネルに…!?追放ってお前何したんだよ」
    「俺は別に悪いことはしていない」

    全てはあの男の罠だったのだ。そう語るアメジオにフリードはしばし考える。

    「ちなみに聞くがテラパゴスとラクリウムの関係性について何か知ってることは?」
    「それをスピネルに聞こうとしたところでこうなった。あの男は何かを企んでいる。鍵を握るのはあいつだ」
    「そうか……」

    フリードは顔を上げ、アメジオを見つめた。アメジオの瞳は真っ直ぐフリードを見つめている。本気なのだと、そう彼から感じた。

    「いいんだな?勝手な真似をしたらすぐその場で降ろすからな。それと、この船のキャプテンは俺じゃなくこのピカチュウだ。忘れるなよ」
    「了解した」

    ぽん、とアメジオの肩を叩いてフリードはライジングボルテッカーズへようこそと言って笑う。その笑みにアメジオは安心し、ほう、と息を吐いて。よろしく頼むと頭を下げるのであった。

    ***

    「アメジオ!無事入れたんだ!よかったね!これからよろしく!」
    「ああ。ありがとう、リコ。よろしく頼む」

    ふわりと笑って手を差し伸べるリコに、アメジオもふっと微笑んでその手を取った。無事にライジングボルテッカーズに入れたアメジオをリコは歓迎する。

    「ね、ね!アメジオ!」
    「お前は……?」
    「僕はロイ!こっちがドット!みんなの紹介終わったら、船の中案内してあげる!」
    「助かる」

    「ねえ。アメジオはリコとどういう関係?」
    「ちょ、ドット!?」
    「一緒にナッペ山の洞窟で閉じ込められた仲だ」
    「え!?一緒に…ってことはリコ洞窟に閉じ込められてたの!?ボク聞いてないんだけど!!」
    「あはは……でもアメジオと一緒だったから無事に出られたんだよ!あの時はありがとう」
    「大したことはしていない。俺も助かった」

    感謝すると言うアメジオを、ドットは意外そうにじっと見つめた。アメジオは敵対組織エクスプローラーズの幹部であったが、根はとても真面目な良い奴なのかもしれない。

    ロトロトロト!とリコのスマホロトムが鳴り響く。着信はフリードからだ。

    『みんな!準備が整ったから、一度ミーティングルームへ集まってくれ!』

    「わかった!さ、行こう!」
    「こっちだよ!」

    リコとロイに手を引かれてアメジオは少し困った表情を見せながらもついて行く。なんだかその光景が少し面白くて、ドットはふわりと微笑み3人の後をついていくのであった。

    ***

    「よし!みんな集まったな?早速だが新たに仲間を紹介する。といってもみんなご存知エクスプローラーズのアメジオだ!旅立つ前にまずは軽く自己紹介するか。リコ達はもう済んでるらしいから適当に行くぞ〜。ピンク髪がモリー、茶髪がオリオ、ガタイのいい男がマードック。で、ランドウのじっちゃんな」
    「って適当すぎだろリーダー」
    「もっとしっかり紹介してよリーダー」
    「おいおい頼むぞリーダー」
    「あーあーわかった!わかったって!」

    ずいっとモリー、オリオ、マードックに詰め寄られ、フリードは苦笑する。

    「モリーはこの船の船医をしてる。怪我した時は診てもらえば1発でよくなるぞ」
    「よろしくアメジオ」

    「オリオは機関室でエンジンを動かしてるんだ。機械ヲタクでもあるから何か壊れたら修理はオリオに頼んでくれ。この船を作った本人だ」
    「よろしくね!」

    「マードックは船のコックだ。マードックの料理はどれも最っ高に美味いぞ〜!」
    「好きなものあったら気軽に教えてくれな!」

    「じっちゃんは海での舵取りを任せてる。じっちゃんの波乗りの腕前はすげぇんだ」
    「ふぉっふぉっふぉ」

    「エクスプローラーズのアメジオだ。追放された身だが、この船へ乗せてくれたこと、感謝する。慣れないことが多々あるが、これからよろしく頼む」

    「よし!それじゃ、出航だ!」
    「ピカチュ!」


    ブレイブアサギ号は空へ高く飛び立つ。新たな仲間を加え、更なるパワーアップを重ねて。こうしてライジングボルテッカーズは六英雄を探しラクアへと目指す旅を再開するのであった。
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