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    AKtyan5560

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    AKtyan5560

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    桜くんがストーカー被害に合う話です。それを皆で解決し、次いでに男を酷い目に合わせます。

    ※ストーカーモブが出ます
    ※モブが罵倒します
    ※モブが癖強めです
    ※蘇の愛が重いです
    ※愛されメインに見えますがすおさくです

    #桜愛され
    #すおさく
    poorCrop

    その後ストーカーは海の藻屑と化した風鈴高校にも慣れて、まこち町の桜の見た目を忌み嫌わ無い普通とは違う、桜を受け入れられた生活にも桜自身も少々慣れて来た。何時もの日常が流れ、国崩大火の争いも終わり、慌ただしい日常も落ち着いて来たこの頃、桜は平和な日常を過ごしていた。
    学校も終わり、見回りも入って居なかった為何時もの四人と遊び桐生や柘浦と別れ、楡井と蘇芳に自宅に送られた桜は玄関を開け閉めようとする時に、カタンと音が鳴り手紙がポストに入って居るのに気づく。
    桜のポストに基本手紙が来る事は無い。家賃の催促は家族の方に行き、電気やガス代等も同様だ。通販等も使わない為桜のポストに何かが入る事は皆無である。だからこそまこち町に来てから抱く事が無かった警戒心が働く。ポストを開けると、何かの手紙が入り内容は桜が好きだ、何時も見てる愛しているや風呂に入った時間や、寝た時間、食事をした時間等が書かれており唯一学校の事だけは無かった事に、強く安心し気が抜ける。桜にとって学校は気を許せる仲間がいて安全地帯である為に、彼等に何かをされた場合殴りに乗り込む自信がある。学校迄内容が及んで無い事に安堵した桜は、他にも何かが入っている事に気づき中身を取り出すと、桜の写真が数枚入っていた。友人と遊ぶ所、さぼてんのカレーパンを頬張る写真、仲間に揶揄われ顔を赤くする姿全てが隠し撮りであった。
    ふと手紙の最後を読んでいない事に気づき、見返すと他とは違い大きな文字でマッキーを何度も重ねた文字で「愛 し て る」と書かれていた。桜はその事に又かと思うと同時に、恐怖心が背筋に走る。実はこういった事は初めてでは無い。桜の家のポストには入れられないと理解しているそういった桜に付き纏う奴等が、庭に石で重しにし桜が時々隠れる場所に手紙が置かれていたりした。その度何をされるか分からない恐怖と、裏路地に一人になった時毎日手紙を送って来た男に襲われ掛けたり、誘拐監禁紛いな事をされそうにもなった。
    その為桜は今回まこち町でもその様な事が起きた事に、桜に心から安心出来る町の優しい住人と風鈴高校のクラスメイトや、桜に優しく構う先輩達は絶対に巻き込まないと決意する。
    だからこそこの震えを止めないと行けないのだ。こんな事で恐怖を感じる弱い感情を、見せずこの事で嫌われない様にしようと桜は決心した。
    ストーカー等に負けはしないと、だが桜は青く染る顔と微弱な必死に抑え様とする震えに耐えながらこの様な事をを考えていると夜も更け、緊張したで心地眠りに付いた。

    次の日休めたとは言えない気怠い体で起きた桜は、準備を済ませ学校へ向かった。教室に入り楡井が気づき声を掛けた事で他のメンバーも声を掛ける。
    「おはようこざいます!桜さん」
    「おはよう〜桜くん」
    「桜君、おはよう」
    「おっきたんかな桜くん!」
    桜は何時もの席に座り、彼等の話を聞き役と時々話に入る。そんな中蘇芳だけは桜の異変に気付いていた。何時もとは違く微弱に無意識下に入った筋肉に、表情には出ないが何時も寄り顔が白く周りは気づかない程度だが、桜が何かに警戒し同様に恐怖を感じている事に気づく。蘇芳は桜の恋人で、一ヶ月前に少しづつ距離を詰めて告白し、彼氏の座を勝ち取った。周りには嫉妬から危うく乱闘になり掛けたが、煽り散らし蘇芳は勝ちを確信し、最終乱闘が起きそうな場を停めるのに駆り出された桜に止められ何も起きずに自体は収束したのだ。
    閑話休題

    蘇芳が感じた違和感は周りは気付かずに、桜は何時もと変わらず褒められ時々赤面をし会話をしている。だからこそ蘇芳は桜が隠したい事だと知りながら桜にさりげなく問いかけた。
    「桜君何か困り事とか無い?」
    「ねぇよ…何だよ突然」
    「無いなら良いんだけどね」
    桜の異変に気づき、訝しげに見つめ席を立ち何処かへ行ってしまった事に蘇芳は変わらぬ笑みで見詰めた。
    「ねぇ蘇芳ちゃんさぁ桜ちゃんの何が心配なの?」
    「桜さんおかしい所ありましたか?」
    「いつもと変わらんけどな」
    蘇芳は浮かべていた笑みを消して呟く。
    「筋肉が硬直してた」 
    その言葉に桐生学校最初に気付き、次いで楡井が気づいた。その意味が示している事に、桜が危うい状況にいる事に。
    「それって何かを怖がってる事だよねぇ?桜くん昨日は普通だったけど」
    「はい!いつも通り元気そうでしたね。家まで送り届けましたし…」
    「桜君が家を出るのは夕食を買いに行く時くらいだね」
    「なんやおかしい所はなかったけどな」
    普段桜と居るメンバーの言葉を、話ながらもクラスメイト全員が聞き耳を立てている。級長の危機なのだ。人の機敏に鋭い蘇芳が気づき、他には悟られ無い程の異変である。人に気を配り異変に聡い桐生すら気づかない事に、四人もクラス全員ですら危機である事を理解していた。
    だが話の本題の桜は帰って来る事が無く、その日は桜は教室には戻るも何時もと変わらない姿で、だが確かに不安げな姿ではあった。

    桜は珍しく昼に帰宅し、ポストを空ける。案の定手紙が入っていた。体に悪寒が走り、胸元から冷えていく様な感覚が起きる。軈て覚悟を決め手紙を開けると、其処にはおぞましい文章が綴られていた。
    『桜きゅん何でぼくを見てくれないの?
    桜きゅんの事がこんなに大好きなのに、あんな奴らが大切なの?あんな底辺の不良共より、ぼくなら桜きゅんの欲しい物を買ってあげられるよ♡ぼくのに愛しの桜きゅん♡
    はやく合って一緒に住みたいね!ハネムーンも行きたい所が多くて迷っているんだ
    ぼくのかわいい桜きゅん♡はやく会って君を抱きたい、なんつってね♡本音でちゃった恥ずかしいな///
    桜くんの中はどんなのかな…きっと気持ちいいんだろうね…♡ぼくの物で満足出来るよきっと、ぼくのは大きいからね♡
    じゃあ名残惜しいけどまた手紙かくね涙

    PS 他の人にこのこと話したら桜くんの周りに何するか分からないから、僕は怖い人と友達だからね♡桜くんなら分かるよね?』
    桜にとってはおぞましい手紙を破り見えない所に置くと、動揺した様子で扉を閉め背後に寄り掛かり、青くした顔で震え出す。
    段々と酷くなる内容に、昨日は名前呼びに君と書かれる内容が、今日はきゅんと凡そ男には使われない様な事を書かれていた事に、言葉には出来ないおぞましさを感じた。桜は重い内心と体で溜息を付く。
    一人では対応出来る事か不安な事に、明日皆、特に恋人である蘇芳には言いたいが、皆を巻き込めば何をされるか分からない事に加え、桜はこのストーカー被害に会うために、周りに嘲笑や嘲笑いを向けて来た。その様な中でまこち町に来て否定しないされずに優しくされた事に最初は驚き、慣れてきても褒められる事は苦手で赤面してしまう。だが、蘇芳や四人にクラスメイト、桜を良く構う総代含めた先輩達に嫌われたら立ち直れなくなる。だからこそ彼等には言えないのだ。

    夜の寝付きも悪く、朝日で起きた朝の体は重く気怠げで何とか学校に来れたもの、もう隠しきれないだろうと桜は思っている。
    案の定教室に入ると、その顔色の悪さに楡井が声を上げた。
    「桜さん!どうしたんですか!?顔色真っ青ですよ!?」
    「桜ちゃんどっしたの!その顔!」
    「桜君どうしたの」
    「どっしたんやその顔!!」
    桜は口を噤み何かを言いたそうに葛藤している事に、周りも口を噤む。桜が何か重大決断を話してくれる迄待つ事にしたのだ。四人が待つ時間は、長くも感じ一時間も経過した様な心地になるが、時間の流れとしては一分も経って無いのだろうと思うと共に、途端桜が口を開く。
    「ポストに手紙が毎回入ってる。1日3回、俺が居ない時に、だ……」
    その言葉に、楡井は不安げな表情になり何時も柔和な表情を浮かべる桐生を始め柘浦も真顔になり、蘇芳は浮かべた笑みを消し真顔で目を鋭く細めた。クラスメイトも静まり返った教室で口を開けたり驚いたりと、一瞬で教室の空気は静まり返った。
    「桜くんその手紙にはどんな事が書かれているのかな」
    蘇芳の真顔で迫られた言葉に桜はその様な顔は、普段恋人である桜ですら滅多に見た事が無い為に驚く。
    「俺の事が好き……だとか、後風呂入ったことや飯食った時間だったりとか……学校の事は書かれて無かったけどな」
    桜はこの様な事を言う度嘲笑され、嫌がられ、保護者にすら余計な世話をかけるなと言われてきた。その為彼等は違う等理解していても、桜の容姿を受け入れ、想いを打ち明け温かく迎えられた事に、彼等から嫌われた時に立ち直れないとすら思い俯いているのだ。
    桜の言葉に蘇芳の表情が表情を変えず圧が一層強くなり、クラスが蘇芳の恐怖と桜の手紙の内容に凍りつく中で楡井が真っ先に叫ぶ様に言葉を発した。
    「それストーカーじゃないですか!!」
    「本当だねぇ。後すおちゃんは落ち着いてね」
    「桜くんにそんな手紙を出す奴は許せんなぁ!」
    口々に桜を心配する言葉が溢れる。桜は彼等の言葉に湧き上がる温かい想いにむず痒さを感じるも、蘇芳が柔らかな笑みを浮かべ桜へ声を掛けた言葉に安堵の表情を浮かべた。
    「桜くん打ち明けてくれてありがとう。怖かったよね?オレ達も桜くんが安心出来るように協力するからね」
    蘇芳の言葉に顔を赤くして、小さく返事を返す桜に周りが一様に手紙の内容について作戦を練る様に話し出す。
    「けどな犯人て誰なんだ?」
    「桜の家も知られてんだろ、なら危ないよな」
    「手紙を直接入れてる所を捕まえられれば良いんだけど」
    周りが話す言葉に桜は受け入れられか事に嬉しくなると同時に、此奴らなら裏切らないと理解していた事を思い出す。信じられ無かっただけなのだ、クラスメイトや仲間に恋人の蘇芳も桜を否定等しない事は知っていた事なのに、桜は信じる事が出来なかった自身に気合いを入れ直すと前を見据え同時に思い出した。中に一通だけ違う手紙が混じっていたのを。中身は桜を優しく包み込む様な言葉と心配する様な物が綴られていた、柔らかく終始丁寧な言葉使いに、洗練された中にも桜にも理解出来る様な分かりやすい言葉遣い、相手が桜を一途に想う気持ちが伝わり心地好く読めた事を思い出した。
    桜が空を見詰め考え事をする様子を見つめていた、桐生や楡井はその様子に口を出そうと考えもしたが、不安げで嫌そうな雰囲気でも無く何処か安心する様な空気に周りは安心し作戦会議を蘇芳が仕切り始めた。
    蘇芳が一瞬深めた笑みに等誰も気づく事が無い儘に。

    桜が自宅に帰ると三日目の手紙が中に入っていた。桜が開けると同時に何か粘ついた物が中を支配し、それ以降蘇芳が急いで取り上げ何処からか取り出したライターで燃やしてしまう。
    「蘇芳、良いのか燃やして…」
    「桜くんこんな奴に気を使う必要なんて無いんだよ」
    笑顔で燃やしづらいなと間延びして呟く蘇芳に、薄ら恐ろしい物を感じた桜はそれ以上何も言ってはいけないと察し、蘇芳が燃やした手紙が形が略無くなり二階から捨てた蘇芳に周りは苦笑する。今回は桐生や柘浦迄も一緒に来て桜を安心させる様に警戒も怠らず囲っていた。

    五人で話しながら桜の部屋に入ろうとすると怒鳴り声が辺りに響く。小太りの背の小さい不潔そうな男が、桜を見て怒る様に叫んでいた。
    「桜くんは僕のものだろ!!その天使の様な姿は僕だけが見ていた筈だ!!!」
    早速現れたストーカーに、周りは作戦が上手く行き過ぎて驚いた。内容はシンプルで桜の自宅に大勢と楽しげに帰れば釣れるだろうと組んだ事だ。何時もの四人と帰る事になり、桜を独占したいと思う輩程出てくるのでは無いかとの作戦であった。頭の良い奴では無くて良かったと安心した所で先程から怒鳴り散らす男を桜は侮蔑な瞳で見る。
    「────だから僕は桜くんに似合う男なんだ!!!君のような子を愛するのは僕だけなんだよ!!!」
    その言葉に周りの怒気が強まり、言葉を返そうとした所で蘇芳が口を挟む。その笑みは研いだ刃を喉元に押し付けるが如き冷えた殺気が溢れ出ていた。その圧に思わず男が黙る。
    「桜くんの良い所を一つも知らずに言わないでくれます。桜くんは純粋で言葉は反対の物が出くるんです。けれど皆に気を配れて素直な言葉を相手に伝えるからこそ誰にも愛される優しい子なんですよ。貴方にその様な態度を見せた事など無いでしょうね」
    蘇芳の言葉に羞恥で顔を真っ赤にした男が桜へと罵倒の言葉を放ち始める。その言葉に桜は益々瞳が冷え、表情は鋭く何処か諦めを含む様な顔にそんな顔をさせる者が目の前にいる事に、蘇芳は再起不能になる迄殴り倒したくなり、桐生や柘浦も同様で楡井は出来ないのを理解しているが同じ気持ちであった。
    「お前が好きな奴なんてこの世には居ないんだからな!!!その気持ち悪い見た目でお前を愛するやつなんていないだろ!!!!一生一人なんだよ!!!!」
    途端男の後ろから複数の足音が聞こえ、言葉を止める。其処には風鈴四天王に加え、獅子頭連の十亀や烽の棪堂迄もがいた。その異様な圧に男は気圧され、静寂が続く中で梅宮が発した低い言葉に男は恐怖に陥る。
    「今桜を愛する奴なんて居ないって言ったか、此奴を愛する奴は大勢いる。桜は敵だった奴らにすら心を変えて仲良くなっちまう奴だ。町の皆桜が大好きなんだよ。お前はそんな桜を傷つけた、後は分かるよな?」
    「桜ちゃんにストーカーがいるとは聞いてたけどねぇ、殴っても気が済まない程に怒ってるんだなぁこれが」
    「桜を虐めて良いのは俺だけなんだよ。だからお前はそれ相応の報い受けんこと理解してんだろうな?」
    男は彼等の圧に地面へとへたり込むと、棪堂の連れてきた下っ端に連れて行かれる。桜は男へと重い圧をかけ最早殺気とも言える圧で、桜を想う言葉の数々に真っ赤にして俯く桜を彼等が隣から蘇芳が揶揄う様に声を掛けた事で、周りも声を掛けだした。
    「桜くん恥ずかしいのかな」
    「桜ちゃん顔真っ赤だねぇ、嬉しくなっちゃった?」
    「俺は桜さん大好きだし尊敬してますよ!!」
    「桜くん嫌いな奴なんておらへんで!」
    「おーい!!桜今そっちに行くからな!!大好きだぞ!」
    「桜ちゃん顔真っ赤可愛いねぇ」
    「真っ赤で茹で蛸みたいだなぁ?桜」
    桜を構い倒す彼等に、桜が恥ずかしさから怒りだすのは後数秒後の話である。

    暗い倉庫の中で男は目を覚ます。
    床で眠らされ縛られていた男は、焦りから体を動かすが何かで縛られている様で更に逃げようと体を動かす。その中で嫌に響き渡る靴音が耳に付いた。
    「逃げたいなんて思わない方がいいですよ。最も逃がす訳が無いですがね」
    男の目の前に立ったのは片目に眼帯をした青年であり、柔らかな笑みを浮かべ眺める目は氷の様に冷たく冷えきっていた。
    「オレ拷問に心得があって。多少してみた事があるんですよ。だからこそ桜くんにあんな事言った貴方が許せないんですよね」
    蘇芳はその言葉と共に男の腹に蹴りを一発入れ話を続ける。
    「段々桜くんの中に愛される感情が育ちつつあったのに、桜くんには過去にあった事を忘れて僕達の愛を当たり前の様に受け取れる様にする事を目指していたんですが、貴方が邪魔さえしなければ」
    蘇芳が柔らかい声で告げた言葉が男は何故か恐ろしく、目の前の笑顔を浮かべる男が突然真顔になり、目を細めた事に身体を俎板の上の魚の如く跳ねさせた。
    「先ずは桜くんが傷ついた分の報復を与えますか」
    途端男の前には椅子が用意され、肘を乗せ腕を固定されると目の前の男が持つペンチが男の目に入り、短い悲鳴をあげる。
    「………ヒッ」
    「やだなぁ怖い顔しないで下さい。俺が虐めてる様で嫌な気分になりますよ。まぁ今は愉快な気持ちですけどね」
    男の脅える姿等構わず目の前の男は笑みを深め告げた。
    「爪は10枚ありますしそれだけでは終わらないので、俺達が飽きる迄続けますよ」
    倉庫の扉が開く音が響く。
    「オレの桜くんに手を出した事、地獄に落ちるより苦痛を味合わせますから楽しみにしていて下さい」
    男は肉食獣が獲物を狙う様に笑みを深め、辺りには劈く様な悲鳴が響き渡った。


    蘇芳隼人は逸早く桜のストーカー被害に気付いていた。
    桜の様子のおかしい日から、桜の部屋に取り付ている盗聴器と監視カメラで手紙を見る様子にストーカーに合っているのを知り、怒りに震えその場にあった物を壊しそうに成程の憤慨をしクラスや周りを巻き込む方法を考えた。
    自分一人でも対応は出来るが、桜の未だ低い自己肯定感を上げるには周りを巻き込んだ方が良い。気は乗らないが桜を愛する者を全員巻き込む事にした。
    クラスメイトに相談する様仕向け、桜から打ち明けるのを待った。打ち明けた桜に自身が指揮を取る形で作戦を練った。そして思った通りに男は網に掛かり、 獅子頭連や烽を巻き込み桜に好意を持つ者を集めた。
    桜を罵倒する男を許す事は無い。蘇芳の愛する初めて人に興味を抱き、愛を教えてくれた桜を傷つけたのだ。一生苦しめなければならない。
    蘇芳は桜を愛している。目に入れても痛くない程に、その執着で全ての闇を煮込んだ様な愛を持ち桜の負担に成らない範囲でその愛を注ぐ事を桜は許し慣れていく。蘇枋隼飛は桜を傷つけた過去も、現在傷つける者も許さない。過去は報復出来ない上に桜が望まない為する事は無いが、この場合は良いだろうと思っている。
    男の返り血が飛んだ頬を袖で擦り血塗れで倒れる男を見下ろす。
    「汚いな」
    蘇芳はそう一言呟くと肉塊と化した男に背を向け歩き出した。桜の元へと。



    その後の小話

    桜はストーカー被害に会った時唯一届いた手紙を手に持っている。内容を読み返すと今でも嬉しく恥ずかしくもなる内容が書かれていた。

    『桜くんへ

    君が大変な目に合ってると知りました。
    心身共に心配です。眠れていますか、君を毎日想い胸が張り裂けそうな程に辛いです。
    俺が君を想い、皆が君を愛しています。君は独りじゃないですよ。風鈴皆が町の皆が、俺が君を愛しその愛を注ぎ込んでます。
    君を愛する人は俺だけが良いけど、桜くんは皆に愛されて欲しいので我儘は言いません。
    いつも君を想っています。

    君を愛する者より』

    桜は解っていたこの見た事ある筆跡と、桜を想い風鈴を知る人物、何より丁寧な言葉使いがその人物を物語っていたら。桜の恋人であると。
    「隠す気ねぇだろう」
    顔を真っ赤にして部屋で手紙を見返す桜を、何処からか見ていた蘇芳が影がかかり口元のみ覗く笑みを深めていた。


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    AKtyan5560

    DOODLE四季目線
    四季は戦争終結後、鬼神の力の本能から問い掛ける様に生きる理由を問われていた。生きる理由が見つからない四季は、各地を旅し鬼神の子に一人ずつ生きる理由を問う旅に出る
    攻め目線
    一方四季を心配する無陀野初め四季を愛する者達は、四季を心配し理由を聞こうとするが失敗に終わる日々に苦労していた。ある日校長が理由を最初に聞き休暇を出した事に八当りからの攻撃をする。彼等は四季を各自協力し探し出す
    胸がいっぱいの幸せを目の前に雫が落ちる様に闇が広がる。仲間が四季の周りに集い、恩師の担任に保険医も四季を見守る様に微笑み、杉並の隊長や練馬の隊長達も四季の頭を撫で悪態を着いていた。花畑が広がる青空の下、四季は彼等に駆け寄ろうと走り出すと瞬間崖が隔てられ、奈落へと落ちて行く。仲間が伸ばす手を取ることが出来ず、伸ばそうとする手は途中で止まり何時も四季は奈落へと落ちて行く所で目が覚めるのだ。辺りに響く叫び声が響き、誰の声だと思い呆然とした頭で自分の声かと気づく。最近の四季は毎日同じ夢を見て目覚めるのだ。

    起き上がりは最悪で飛び起きた体は汗で湿っており、膝を抱えて抱き締める身体は震える程寒く毎晩人肌が恋しくなる。然し四季には恋人等居ない為にその体温を受け取る事は出来ない。毎晩恐怖と寒気で震える体を抱きしめ、既に寝る事等出来ない頭は冴えてしまい。起き上がり珈琲を飲もうかとキッチンに行きお湯を沸かす。
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    AKtyan5560

    DOODLE後輩同期と四季がキスしているだけ
    後輩同期四人全員で付き合っている四季が、馨に紫苑と猫咲に印南がそれぞれ時系列に彼等が一人ずつ四季と会いキスする話から、最後は全員にサンドされキスをする

    ※後輩同期×四季
    ※ただキスしてるだけ
    ※攻めの台詞に♡が付いてる
    甘いキスの愛を降らせる四季は羅刹学園の廊下を歩いていた。休日の誰も居ない廊下は静けさを保ち、何処か寂しげな思いが広がる胸で四季の四人の恋人達を思い浮かべる。並木度馨、朽森紫苑、印南幽、猫咲波久礼は鬼機関の中でも上位に位置する優秀である隊長と副隊長であり、同期である彼等は四季の恋人であった。彼等は四季を猫可愛がりし、特に馨と紫苑はそれが躊躇に出ている。四季は彼等が大好きで、最近会えない彼等に思いを馳せ無意識に唇を触れていた。

    そんな中歩いている中で、目の前から誰かが歩いて来るのが見える。その人は四季の大好きな人で恋人の彼で合った。

    その恋人は─────



    ‪‪✕‬月‪✕‬‪✕‬日
    並木度馨の場合

    馨は羅刹に届ける書類があると真澄に言われ、馨に書類を運ぶ仕事を任せた真澄は、安易に四季に会ってこいとの事で馨に羅刹に行かせたのだろうと思うと、素直では無い隊長に内心温かい気持ちになる。
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    AKtyan5560

    DOODLE逆行転生四季の後輩同期×四季
    四季は後輩同期の彼等と仲良く、最後死ぬ時に彼等に囲まれ死んだ。伝えぬ恋心を抱き気づいたら逆行していた。羅刹に入り彼等と仲良くなり穏やかな日常を過ごす。実は彼等は記憶が戻っていて早く四季に気づい欲しかった  

    紫苑+馨+猫咲+印南×四季
    後輩同期×四季
    大我+四季

    ※後輩同期が重い
    ※大我はたい+しき
    ※色々注意なんでも許せる方向け
    俺達の秘密に早く気づいて「四季ィ…四季…!」 
    「四季君…四季君!」
    「少年……四季…!」 
    「おい、目覚ませよ!なぁ!」
    「四季ィ!!!起きろ!!!」
    四季を一際目に掛け可愛がっていた四季の先輩である彼等が、叫ぶ様に紫苑の腕の中で脱力する四季を囲う。桃太郎と鬼の戦争が終結し、戦わなくて良くなる中で立役者の四季が街中を歩いていた時に一人の桃太郎から攻撃された。隠密系の能力であった桃太郎に、腹を刺された時には遅く、偶然四季と買い物に行く約束をしていた彼等の元に待ち合わせに着くと言う所であった為に、気づいた彼等が駆け寄ると倒れる四季を見つめ目を見開き囲ったのだ。
    紫苑の服に血が染み込む事など気にせず、馨が必死に患部を圧迫するも止血は追い付かずに血は流れて行く。猫咲が地下施設の花魁坂に連絡を取る中で、四季の顔色は悪くなる一方であり彼等は焦っていた。印南と大我が必死に声を掛けるが、四季は彼等がここまで尽しても自分はもう遅いだろうと悟り、血を吐きながら彼等に伝える。
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    AKtyan5560

    DOODLE狼と獣人の印南と虎の獣人の紫苑が兎の四季にキスをする話
    獣人が存在する世界観で、虎の紫苑に狼の印南は羅刹に用があり来ており、恋人の四季が目の前から走り寄り楽しく話すのを愛しく見ていた。人気の無い所へと誘導した彼等は兎の四季を喰らう様にキスを貪るのだった。

    紫苑+印南×四季のサンド

    ※紫苑と印南が激重
    ※ひたすらキスをしているだけ
    愛しの兎をいただきます羅刹学園の廊下を歩いていた四季は、目の周りから印南と紫苑が歩いて来るのが見え満面の笑みで駆け寄った。血を口元から流し軽く手を上げる狼の印南と、笑みを携えながら煙草を咥え手を上げる虎の紫苑に、兎の四季は垂れた耳を後ろに倒し尻尾を左右に勢い良く振りながら、満面の笑みで嬉しげに駆け寄る。その姿が二人は可愛く食べたいと思いながら、自身の恋人が愛しいと思いながら駆け寄る四季を見ていた。
    「幽さん!紫苑さん!」
    「久しぶりだな少年。その元気さがGood…ガハッ」
    「四季ィ久々だなぁ〜今日も可愛くて紫苑さん嬉しい〜」
    四季が目の前まで走り来て、頭を撫でる紫苑と肩に手を置く印南に四季は耳を後ろに倒し、幸せそうな笑みを浮かべ笑う姿に、二人はこの少年を絶対に失いたくは無いなと思い食べ尽くしたいと思いで見ていたのだ。
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    好きです、付き合ってください。というベタな言葉から始まったお付き合い。時間さえあれば一緒に居たくて忙しい合間を縫って共に過ごした。傍にいたらくっつきたくなって手を繋いだ。二人きりになれば体温を感じたくて抱き締め合った。距離感を探り合い、確かめるようにゆっくりと、ひとつずつ。そうして進んできたふたりが、もっと互いの近くにいきたくて唇を合わせるようになったのは、少し前のことだった。
    表面を触れ合わせるだけのうぶなキスにも慣れてきて、この日は久しぶりに五条の部屋でゆっくり過ごせる日で、風呂上がりでほかほかな体温が心地よくて。どちらからともなく始まったキスのやめ時が分からなくなった。
    くっついては離れて、息をついたらまたくっついて。何回目かの息継ぎの時、意図せず鳴ったリップ音で火が着いた。これまでよりも強く押し付けては、チュッと音を立てて離れるのを繰り返す。しっとり合わさってはぷるんと離れる感触が気持ちよくて、もう一度。その内もっと感触を味わいたくなって、ほんの少しだけ唇を食んだ。虎杖の少しカサついた下唇の奥、つるりとした粘膜が上唇の裏と僅かに触れ合う。たった数ミリ合わさっただけの皮膚が受け取るぬるりとした感触に物凄く興奮した。もっと、もっと今のが欲しい。縋るように首に回された腕にも煽られて、気付けば五条は殆ど押し倒すような体勢で、夢中になって虎杖の唇に吸い付いていた。
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