Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    AKtyan5560

    好きな物を書きます

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 104

    AKtyan5560

    ☆quiet follow

    嬴政の元に届いた一つの菓子には柘榴が入っていた。贈り主が分かった嬴政はそれから毎日届く柘榴入の菓子を贈るハデスと、食べない嬴政の回避する攻防が始まる。

    神話の冥界の柘榴を食べ四季が出来た逸話からです

    ※ペルセポネの名前が出ますがハデ始です
    ※菓子に異物混入表現があります

    柘榴を喰み最愛に逢いに往く冥界にはこんな逸話がある。ハデスに無理矢理冥界に連れ去られたペルセポネが、空腹に耐えきれずに四粒の柘榴を食べ、一年の内四ヶ月を過ごさなければ成らなくなり、四季が出来たと言う。
    そんな冥界で大きな役割を果たす柘榴は、今日も紅い果実を生らし冥界に実っていたのだ。

    ハデスは自ら柘榴を一つ取ると、儒者に渡し菓子にする様に言った。その時自らの腕を切り流れた血を瓶に入れ渡すと、菓子に混入する様にと告げ執務に戻る。
    程なくして出来上がった菓子を、冥界から自らある者の所へと届けたのだ。深淵溺愛し、愛情を注ぎ執着する者の元へと。
    嬴政は執務が一段落し部下からの報告も終わり、自室で寛いでいると儒者が部屋へと尋ねて来る。何か異様な様子に、嬴政は尋ねた。
    「どうかしたか」
    「はっ、嬴政の友を名乗る者がこれを届けろと渡されまして…廃棄しようかと思ったのですが、届けないと成らない気がしまして……」
    「好!そうか。朕の元に置いて行くが良い!」
    嬴政は菓子を開けると、輝く様なジャムクッキーが入っておりとても美味なのだろうと、食べ様とした時に隣から顔を出したアルヴィトが言った一言に驚いた。
    「それ、冥界の柘榴入りよ。陰の気が溢れ出てるもの。食べたら戻れなくなるわよ」
    クッキーの贈り主が嬴政には理解出来、それを見つめ意味深な笑みを浮かべると決意した顔で叫ぶ様に言った。
    「好!これは防腐加工して宝物庫に入れる!」
    「えーー!!ちょっと!それで良いの!?」
    「朕自ら決めたのだ!覆す事は無い!!」
    そう言った嬴政は即座に部下を呼び出し、クッキーを防腐加工する様に言い付けると、きっと明日も来るだろう菓子に想いを馳せた。
    それから菓子は毎日届き、相変わらず嬴政は何も知らない顔をして冥界のハデスの城に顔を出した。菓子の事には触れずに毎日悪戯を仕掛け怒らせる日々を送る。
    菓子が届き一年が過ぎた頃に、美しく整えられた庭園の散歩に出ると地面に一つの柘榴が落ちていた。嬴政は笑みを浮かべると答えるように柘榴の実を一粒ずつ味わう様に食べ、計五粒口に含んだ。
    途端地面が破れ身体が下へ下へと落下する。
    落下する先には一つの気配があり馴染みのある嬴政が焦がれる者の気配だった。
    地面に落ちるかと思われたが、ふわりと身体が支えられる感覚がすると共にある者の腕の中に嬴政はいた。
    「やっと余の柘榴を食べたか」
    「好、柘榴の味は剰り良く無かったぞ」
    嬴政を両腕で抱き上げるハデスは、地面に降ろし抱きしめると愛の呪いを吐いていく。
    「お前の事が欲しくて堪らなく、余は嬴政が来るまで毎日、毎日が過ぎるのが遅く感じ嬴政が来る度に余は攫って城の奥底に仕舞おうとするのを耐えていたくらい焦がれていた」
    ハデスは嬴政とラグナロクで戦った時から惚れており、嬴政をどう自分のものにしようかと考えた先に、柘榴の菓子を渡し冥界に住む事に行き着いた。これはある意味ハデスの無言の告白であり、嬴政にしか分からない胸の内の伝え方であった。
    焦がれ続け嬴政と会う度に満たされた先から乾いてゆく自分の胸の奥に、早く自分の元に来て欲しい、永久にこの者は自分のものだと、誰にも渡さない見せないと執着は増して行き、遠の昔に嬴政の部屋は用意してあった程恋焦がれていたのだ。
    嬴政の為に仕立てた服、最高級の家具、何度も特別に作らせたサングラスや目隠しの布等、誰かが嬴政に与えた目隠しがが気に入らなく自分の用意した物で着飾りたい。同時に脱がせてその欲に溺れる顔を見たいと思っていた。そのドス黒く暗く湧き出る想いに蓋をするも等に耐えきれなくなる想いに、ハデスは最後の思いに嬴政が毎日散歩する道に柘榴を落とした。
    そして嬴政はその柘榴を五粒食べハデスの手に落ちて来たのだ。
    「嬴政、好きだ。余が愛する人間はこれから先もお前だけなのだからな」
    肩から顔を上げたハデスが笑みを浮かべそう語る。嬴政はそれに答え笑みを浮かべると口付けをした。
    「朕が生涯誓うのは其方だけよ」
    ハデスは嬴政を姫抱きすると、城へと入って行く。暗雲が立ち込める冥界に珍しく一筋の光が入り二人を照らしていた。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    👏😭🙏💒👏🙏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    AKtyan5560

    DOODLE四季目線
    四季は戦争終結後、鬼神の力の本能から問い掛ける様に生きる理由を問われていた。生きる理由が見つからない四季は、各地を旅し鬼神の子に一人ずつ生きる理由を問う旅に出る
    攻め目線
    一方四季を心配する無陀野初め四季を愛する者達は、四季を心配し理由を聞こうとするが失敗に終わる日々に苦労していた。ある日校長が理由を最初に聞き休暇を出した事に八当りからの攻撃をする。彼等は四季を各自協力し探し出す
    胸がいっぱいの幸せを目の前に雫が落ちる様に闇が広がる。仲間が四季の周りに集い、恩師の担任に保険医も四季を見守る様に微笑み、杉並の隊長や練馬の隊長達も四季の頭を撫で悪態を着いていた。花畑が広がる青空の下、四季は彼等に駆け寄ろうと走り出すと瞬間崖が隔てられ、奈落へと落ちて行く。仲間が伸ばす手を取ることが出来ず、伸ばそうとする手は途中で止まり何時も四季は奈落へと落ちて行く所で目が覚めるのだ。辺りに響く叫び声が響き、誰の声だと思い呆然とした頭で自分の声かと気づく。最近の四季は毎日同じ夢を見て目覚めるのだ。

    起き上がりは最悪で飛び起きた体は汗で湿っており、膝を抱えて抱き締める身体は震える程寒く毎晩人肌が恋しくなる。然し四季には恋人等居ない為にその体温を受け取る事は出来ない。毎晩恐怖と寒気で震える体を抱きしめ、既に寝る事等出来ない頭は冴えてしまい。起き上がり珈琲を飲もうかとキッチンに行きお湯を沸かす。
    13994

    AKtyan5560

    DOODLE後輩同期と四季がキスしているだけ
    後輩同期四人全員で付き合っている四季が、馨に紫苑と猫咲に印南がそれぞれ時系列に彼等が一人ずつ四季と会いキスする話から、最後は全員にサンドされキスをする

    ※後輩同期×四季
    ※ただキスしてるだけ
    ※攻めの台詞に♡が付いてる
    甘いキスの愛を降らせる四季は羅刹学園の廊下を歩いていた。休日の誰も居ない廊下は静けさを保ち、何処か寂しげな思いが広がる胸で四季の四人の恋人達を思い浮かべる。並木度馨、朽森紫苑、印南幽、猫咲波久礼は鬼機関の中でも上位に位置する優秀である隊長と副隊長であり、同期である彼等は四季の恋人であった。彼等は四季を猫可愛がりし、特に馨と紫苑はそれが躊躇に出ている。四季は彼等が大好きで、最近会えない彼等に思いを馳せ無意識に唇を触れていた。

    そんな中歩いている中で、目の前から誰かが歩いて来るのが見える。その人は四季の大好きな人で恋人の彼で合った。

    その恋人は─────



    ‪‪✕‬月‪✕‬‪✕‬日
    並木度馨の場合

    馨は羅刹に届ける書類があると真澄に言われ、馨に書類を運ぶ仕事を任せた真澄は、安易に四季に会ってこいとの事で馨に羅刹に行かせたのだろうと思うと、素直では無い隊長に内心温かい気持ちになる。
    7498

    AKtyan5560

    DOODLE逆行転生四季の後輩同期×四季
    四季は後輩同期の彼等と仲良く、最後死ぬ時に彼等に囲まれ死んだ。伝えぬ恋心を抱き気づいたら逆行していた。羅刹に入り彼等と仲良くなり穏やかな日常を過ごす。実は彼等は記憶が戻っていて早く四季に気づい欲しかった  

    紫苑+馨+猫咲+印南×四季
    後輩同期×四季
    大我+四季

    ※後輩同期が重い
    ※大我はたい+しき
    ※色々注意なんでも許せる方向け
    俺達の秘密に早く気づいて「四季ィ…四季…!」 
    「四季君…四季君!」
    「少年……四季…!」 
    「おい、目覚ませよ!なぁ!」
    「四季ィ!!!起きろ!!!」
    四季を一際目に掛け可愛がっていた四季の先輩である彼等が、叫ぶ様に紫苑の腕の中で脱力する四季を囲う。桃太郎と鬼の戦争が終結し、戦わなくて良くなる中で立役者の四季が街中を歩いていた時に一人の桃太郎から攻撃された。隠密系の能力であった桃太郎に、腹を刺された時には遅く、偶然四季と買い物に行く約束をしていた彼等の元に待ち合わせに着くと言う所であった為に、気づいた彼等が駆け寄ると倒れる四季を見つめ目を見開き囲ったのだ。
    紫苑の服に血が染み込む事など気にせず、馨が必死に患部を圧迫するも止血は追い付かずに血は流れて行く。猫咲が地下施設の花魁坂に連絡を取る中で、四季の顔色は悪くなる一方であり彼等は焦っていた。印南と大我が必死に声を掛けるが、四季は彼等がここまで尽しても自分はもう遅いだろうと悟り、血を吐きながら彼等に伝える。
    5789

    AKtyan5560

    DOODLE狼と獣人の印南と虎の獣人の紫苑が兎の四季にキスをする話
    獣人が存在する世界観で、虎の紫苑に狼の印南は羅刹に用があり来ており、恋人の四季が目の前から走り寄り楽しく話すのを愛しく見ていた。人気の無い所へと誘導した彼等は兎の四季を喰らう様にキスを貪るのだった。

    紫苑+印南×四季のサンド

    ※紫苑と印南が激重
    ※ひたすらキスをしているだけ
    愛しの兎をいただきます羅刹学園の廊下を歩いていた四季は、目の周りから印南と紫苑が歩いて来るのが見え満面の笑みで駆け寄った。血を口元から流し軽く手を上げる狼の印南と、笑みを携えながら煙草を咥え手を上げる虎の紫苑に、兎の四季は垂れた耳を後ろに倒し尻尾を左右に勢い良く振りながら、満面の笑みで嬉しげに駆け寄る。その姿が二人は可愛く食べたいと思いながら、自身の恋人が愛しいと思いながら駆け寄る四季を見ていた。
    「幽さん!紫苑さん!」
    「久しぶりだな少年。その元気さがGood…ガハッ」
    「四季ィ久々だなぁ〜今日も可愛くて紫苑さん嬉しい〜」
    四季が目の前まで走り来て、頭を撫でる紫苑と肩に手を置く印南に四季は耳を後ろに倒し、幸せそうな笑みを浮かべ笑う姿に、二人はこの少年を絶対に失いたくは無いなと思い食べ尽くしたいと思いで見ていたのだ。
    2849

    recommended works