青山…山の清らかな湧き水が出る神社に祀られている青龍
紡乃世…その麓の神社の巫女。遠くの小中一貫校に通っていた。
紡乃世の祖父…神主。青山に対してフランク。

　紡乃世は初対面が10歳の誕生日と思っていたけれど、それは覚えてないだけで七五三とか行事でちょこちょこ会っている。何なら詞音が生まれた時に神主に連れられて両親が抱えて挨拶に行っている。現在は地元の高校に通いながら巫女として働いている。

　青山はその山に自然発生的に現れた（と記憶している）神様。なんやかんや祀られることになって数百年。人間の手伝いをしたり祀られながら快適に暮らしている。山を降りている事が多い。角と尻尾があるが、普段は生活に邪魔だから隠している。龍形態が本来の姿だけれど、人間形態の方が楽。家は快適だし煙草は美味しいし。


　お互い特別な存在だったのは間違いないけど、詞音は一般男性と恋愛して結婚して子供産んで老死するし、龍星は悠久の時間を変わらずに龍神しながらのんびりとこれからも生きていく。たまに「あれが詞音の子孫か」と思いながら。
　青山にとって、後にも先にも、ここまで特別に思う人の子はきっと詞音だけ。