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    irok_am

    @irok_am

    壁打ち/自由倉庫

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    irok_am

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    1️⃣と🎋が喫茶店で話してる続き 2/3
    1️⃣は熱い男

    「あんなぁ、さっき口説いたら〜なこと言ってたけど俺、そいつに恋愛としては口説いた事ないねん、一緒に仕事せぇへん?みたいな口説きはした事あるけど」
    「えっそれって一緒に芸人やらないかって事ですよね?一般の方にそれってハードル高いというか…夫婦漫才って事すか?」
    「うんまぁ…せやかてそいつおもろかってんもん…芸人向いてると思ってん」
    「誘ってどうでした?」
    「爆速に断られたけどな、でも一緒に漫才はやってくれたことあるねん!」
    「す、すげぇ…その人優しすぎでしょ…もしかして漫才やっていい雰囲気になれたとか」
    「え全然」
    「全然」
    「いっぱい怪我したわ、わははは」
    「うわぁ…お客さんの反応がいまいちだったとか…?」
    「いや俺が打撲と切り傷と脳震盪やったかな?」
    「物理すぎでしょどんな暴力漫才すか」
    「コイツとは組めへんて思った」
    「それはそうでしょうね」
    「懐かしい思い出やなぁ…」
    「つか簓さんって思いついたら即行動なイメージあるんで、好きな人にも自然と口説いてそうなんすけどね」
    「そーか?俺そこは結構手堅いで!それにそのぅ、ダチとして好かれてる感じはちゃんとすんねんけど、恋人になるとかは絶対あいつの選択肢に入ってへんねん俺は」
    「そんなの分からないじゃないですか、優しい人みたいですし少しずつ恋愛の距離詰めていったりとか」
    「や、それこそが分からへんねん、どうやって距離詰めんの?……って一郎彼女おった事ないからあれか」
    「確かに彼女いない歴年齢っすけど、俺少女漫画も読むんで!」
    「へ?」
    「その相手はどんなタイプの人なんですか?穏やかとか、元気とか…積極的とか消極的とか!」
    「え……元気っていうか…あれはなんて言うんやろ、ピリッとしてる?」
    「ピリッとしてる???」
    「面倒臭がりなとこもあるけどな、焚き付けたら積極的っちゅーか能動的?ではあるな…」
    「ピリッとした能動的???」
    「あとなぁやっぱおもろいねん、ほんでなぁ、トチ狂ってんねん」
    「簓さん、全然具体像が出てきません…」
    「俺もなんて説明したらええか分からん…」
    「でも簓さん的にはやっぱりその人可愛いんですよね?」
    「え?そ、そやなかわいいなぁって思う事はたまにあるよ…ちょっとワンコみたいな時もあってな、あと拗ねた時もかわええな」
    「え……今たまにって言いました?」
    「え?う、うん…」
    「という事は普段は、かわいくない…?」
    「か…………かわいくない……かもな……」
    「あっ美人だからとか」
    「お、おう美人やな!」
    「……美人でも好きだったら可愛いとか綺麗とか思わねーっすか?」
    「そ、そりゃ思うで!……綺麗…も、そやな、黙ってたら……けど振る舞いが荒いから相殺されとる気も…」
    「………もしかして格好良い?」
    「お……おん…………かなり…………」
    「…………」
    「…………」
    「………男性?」
    「…………そう………」
    「…………軌道修正しますね」
    「……ハイ」
    「確かに男性を口説くってなるとかなり使う力が違ってきますよね」
    「せやねん…しかも普通に小っ恥ずかしいし、伝わらへん可能性のが高いし何言ってんだコイツみたいになるのが目に見えとるし!」
    「でも積極的に行かないと前に進まないですよ!」
    「う〜〜〜ん」
    「簓さんは逆にその人にどんな感じで接してるんですか?」
    「え、俺?結構いつも通り…一郎と似てるかな」
    「それはよくねえっす!」
    「えっ」
    「簓さんは普段から肩組むとか軽いスキンシップありきでパーソナルスペース狭めだから、いっそ相手には密着するくらいじゃねえと通じねえ!あとは話す声を甘めにしてみるとかイケボにするとか、体に触る時もゆっくり触れてみるとか、カフェデートに誘うとかしねぇと!」
    「お、おまえどういう知識なんやそれ……でもカフェかぁ、アイツ珈琲好きやから有りかも…?」
    「あとはメシを作ってやるとか!」
    「メ…メシ…俺よりアイツの方が得意なんよなぁ」
    「じゃあ作ってもらいましょ!家に行って!」
    「家!?」
    「あとは態度だな!その人簓さんとどっちのが背ぇ高いんすか?」
    「そ、そいつの方が高いけど…」
    「じゃあ夜遅めに家に行って隣座って、ちょっと眠たい振りして肩に頭乗せるんですよ!」
    「え大丈夫?俺べつに可愛い女子やないのにそれやって大丈夫?」
    「試しですよ!何もやらないより何でもやってみる、軽く石投げて相手の反応で文字通りのヒットアンドアウェイ、今後の取捨選択てやつっすね!」
    「うわぁアクティブ系男子や…」
    「そこで相手の人が簓さんを覗き込んだらすかさず上目遣いを!」
    「待て待て俺にそんなテクニック出来ると思うんか?開眼せな無理やで、俺の目付き悪いん知っとるやろ」
    「そっすね、これは無しで!」
    「ちょっとはフォローせえや!……てかそんなんそもそも緊張して出来へん」
    「緊張…!?簓さんって緊張するんですか…?」
    「考えてみ?一郎やって好きな二次元女子とかおるやろ!その子に至近距離で覗き込まれでもしたらどうや!!」
    「……」
    「……」
    「……好きィ!!!ってなる!」
    「せやろ!」
    「目が見れない!!」
    「せやろが!!」
    「超超超照れる!!!」
    「せやろがい!!!」
    「魔法みたいですね」
    「そやねんな…俺はもう魔法にかかったようなもんや」
    「いや関西弁の活用が」
    「は?」
    「簓さんも照れたりするんすね…でも、逆に相手からしたらそれがかわいいかも…」
    「何言うとんねん俺が照れたところで塩対応されるだけやわ…」
    「……おい」
    「ん、なんや?」
    「うるせぇぞ……どこでも喧しいなテメェらはよ」
    「お……」
    「おまえは……!?」
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