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    Haya_Yaba

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    大江戸十二支花宴2023(ボツプロット)

    年末年始、干支の12頭の神獣と、リーダーの神様が一堂に会する。
    この華やかな宴で、前の年に頭を務めた動物は、次の年の動物にバトンタッチする儀式を行う。この儀式の内容は前年の動物が自由に決めてよく、中には勝敗を伴うゲーム形式を取る者もいる。要は余興のレクリエーションなのだ。(過去に行われたものとして、かるた、呑み比べ、カラオケ対決、UNO、マリオメーカーRTAなどがある。)
    12年越しに回ってきた頭の立場に浮かれきっているウサギ(卯)は、傲慢に威張り散らしてはネズミにいびられたり、ニワトリに蹴飛ばされたりしていた。そこに前年の頭ことトラがやって来る。トラを目に留めたウサギは打って変わって弱々しく萎縮する。
    ウサギにとって、肉食獣のトラほど恐ろしい存在はいない。執拗に絡まれ、ブラックな食物連鎖ジョークを囁かれるウサギは今にも死にそうである。ウシが助け舟を出して、その場はなあなあになる。
    しかしすぐに儀式の時間がやって来る。トラの一挙一動に怯えるウサギ。ウサギはトラとの勝負に勝った試しがないのだ。そんなトラが出した余興の内容はなんと「ツイスターゲーム」だった。
    一つ断っておくが、オスのウサギとオスのトラがツイスターゲームをやったとて面白いことなど何も無いのだ。トラ曰く「ラブジェンガと迷った」。ウサギ曰く「オレをどうしたいんだ」。ウサギは、トラがうっかりを装って自分の片腕を食いちぎるのではないかと怯え、それ以前に体格差が違いすぎてペチャンコになることに恐怖した。この漫画では便宜上人間ぽい姿をしているが、実際は現実の動物に準拠したサイズなのだ。
    ウサギは思ってた以上に善戦し、ギャラリーを沸かせたが結局負けた。ウサギの大きな耳が地面についたのがアウト判定になったのだ。トラもまた大きな尻尾を持っているが、ギリギリまで宙に浮かせていたので大丈夫だった。
    何となくやりきれない面持ちで新年を担うことになったウサギ。性急にも来年、龍に勝つための余興を必死にひねり出している。ウサギは脚に自信があるが、チート動物の龍に身体能力で勝てる試しはなかった。しかし脚の速さ以外でウサギが誇れることなどない。考えに考えた末、ウサギは自分が龍に勝てる唯一の要素は「可愛さ」ではないかと気付いた。しかし48年前の女装対決でウサギは既に負けていた。龍はどんな美女にも化けられるのだ。
    その一年を、ウサギは龍に勝つことばかり考えて過ごした。というのは嘘で、(ウサギは脳が小さいので)すぐに忘れてニンジンとか繁殖のこととかを考えて過ごした。結局、その次の年の儀式では、Jpopのイントロ早押し対決をして普通に勝てた。
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