ある「元」光の戦士の6.01その7「うま……」
フィーネはマーモットステーキにかぶりつき、ミントラッシーをのどに流し込む。つけあわせのキノコのソテーも平らげて、ふーっ、とひと息ついて食べ終える。
「こんなにたくさん食べたのはひさびさだよ」
「相変わらずいい食べっぷりだね。でも、昔の君は倍は食べていたように思うけれど」
カーラインカフェのミューヌが食後のお茶を出してくれる。程よい温かさとすっきりした香りが心地よい。
「これってイシュガルドティー?良いの、こんな高級なものを」
ミューヌも自分の分のお茶をテーブルの上に置き、向かいの席に腰掛ける。
「そこまで高級なものではないよ。イシュガルドからは来客も多いし、手に入れる機会が多いんだ」
ふーん、とうなずきつつ再びお茶をすする。
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