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    0123Ir

    @0123Ir

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    零さん右ばっかり

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    0123Ir

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    零さんが中王区の壁を壊して少佐を迎えに来る話。
    壁は18人の力で壊されてる(話に出てこない)
    ※あんしょーさん視点
    ※中途半端で終わる
    続きも書けたらいいな〜……

    #五百零
    fiveHundredAndTen
    #いおれい
    mountainSpirit
    #ヒ腐マイ
    hypmic bl

    会いたかった「零」
    いい響きだと、思う。
    あいつにこそ似合う名前、あいつだから、零だからしっくりくる。
    そんなことを思いながら、何度も零の名を呼ぶ。こんな牢の中から、それも中王区でこの名を呼んだところで、返事など返ってこないというのに。
    我ながら、未練たらしい、女々しいと、そう思う。
    それでも

    「零」

    呼ばずに居られない名前。生涯でたった1人の、愛した男の名前。…これで返事さえ返ってきたら

    「おーおー、そう何度も呼ぶんじゃねぇよ」
    「……は」

    思わず、顔を思い切り上にあげた。
    牢の外にいるのは、会いたくてたまらない、愛してやまない存在だった。
    ああ、嗚呼、あの時から変わらない、綺麗な顔。相も変わらず美しい顔。
    しかし何故かその顔は煤汚れている。それでも美しいことに変わりは無いが。

    「……しっかし、ここは随分静かだな。防音対策バッチリじゃねーか」

    確かにここは静かだ。薄気味悪いくらいに。
    俺と、零。2人の声しか聞こえない、2人だけの空間。


    ……そういえば
    今日はずっと、監視の女が居ない。1度も見ていない。本来、2人だけになれるはずなどないのに。それに加えて、煤汚れた零の顔。よく見れば身体中に小さな傷があり、服も破れているところがある。
    そこまで考えて、ひとつの説が浮かぶ。

    「…ま、さか」
    「ハハッ、やぁっと気付いたのかよ、閹廠」

    ___ほら、出るぞ

    ガシャ、と大きな音を立てて牢の扉が開く。出られる。アイツらに会える、やっと自由に動き回れる___
    ……いや、それよりも
    「やっとお前に触れられる……」

    触れるだけの、柔いキスを交わす。
    照れくさそうに、それでも嬉しそうに笑う零が愛おしくて、ああ、今度こそは守りきるさ。
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