熱出すのなんていつぶりだろうか。熱いのに寒い。どっちやねんって感じやけどどっちもやねんな。朝貼ったおでこの冷却シートはとっくに冷たさを感じないような気がする。シートを剥がして枕元に放って布団に潜り込もうとすると扉の方でちらりと黄緑が揺れた気がした。見間違いかと視線を向けると大和が顔を覗かせた。
「起きてるか?」
「ちょーど起きたとこ」
発した声がガサガサで自分自身でもびっくりした。
「飯食えるか?」
手にお盆を乗せて部屋へと入ってきて、ベット横にあぐらをかいて座った。お盆に乗ったお粥からふわりと湯気が上がる。
「もうお昼?んー。あんま食欲ない」
「そうか」
レンゲを手にするとそのままバクバクと食べ出した。
「お昼ごはんまだなん?」
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