リビングデッド新横2「ええと…どう言った御用でしょうか」
口火を切ったのは吉田だった。幽霊になっても冷や汗って概念あるんだなと思いながら、三木は心の中で吉田に最大級のエールを送っていた。頑張って吉田さん、あなたが勇者だ。
固まっているクラージィも吉田に畏敬の念を抱いているようだった。そりゃそう、ドラウルにちゃんと話しかけられるとか凄い。
「お暇なら遊ばない?」
「いえあの…お恥ずかしながら現在猫の身体を借りてる状況で、三木さんに至っては幽霊のままなので…」
「ふむ…でも猫ならそのまま魂が定着させられるし、そこの昼の子も身体があるならレッツリビングデッドできるよ」
リビングデッド。生気のない人、行きながら死ぬ人、つまりゾンビ。
「アルミニウスは他人の体を使うのは申し訳ないって言うけど、自分の体が残ってたら問題ないでしょ?」
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