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    完成させぬうちが鬼

    @nrtakatsuki100の文章練習用!
    gntmのBLHLGLなんでもごちゃ混ぜ予定。

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    POIPOI 15

    ダイナーパロ途中。現パロ。
    近藤さん視点、主人公。
    拾われた男は土方さんです。
    推敲してないのでやべぇ文章かもしれません。

    だいなーぱろ(題名考えてそろそろ) ツイてない人生だと思う。きっと前世で何か悪いことをしたのだろう。そう思うのだ。

     俺の人生は平坦だった。人生は山あり谷ありというが、そんなことはない。初めから底辺にいれば、山などなくずっと谷で平坦なのだ。両親が俺を捨てて、蒸発し、親戚をたらい回しにされて、居場所なんてどこにもなかった。高校生になって、ある程度稼げる年になったので、一人暮らしを始めた。親戚の家には居づらかった。なんの変哲もない人生。生活。ただ、それでもツイてないなと思うことがある。目の前でセール品が完売したり、洗濯物を干していたら雨に降られたり、えとせとら。そういう小石につまずくようなツイてないなってことはあった。でも、ただそれだけ。それだけのはずだった。
     
     きっと俺は前世で何か悪いことをしたんだ。そして、罪を償わなかったんだ。だから、俺が償わないといけないんだ。

     その日はバイト帰りだった。本当は違法だが、深夜に近い時間まで連日働いていた。そのため、心底俺は疲れ切っていた。正常な判断なんて出来ないくらい。それでも視野は広い方だったから、目の端に映ったのだ。壁に背を預けてる人が。関わらない方がいい。頭では分かっていたと思う。それでも、何故か放っておけなくて、声を掛けてしまったんだ。
    「だ、大丈夫ですか」
     近づいて分かったことだが、その人は全身血だらけで手で腹辺りを抑えており、浅い呼吸を繰り返していた。むせ返るような臭いが辺りに漂っている。思わず口を覆ってしまう。一瞬動揺したが、警察に連絡しようとズボンのポケットからスマホを取り出そうとした。その時、先ほどまで虫の息だったはずの人が、気力を振り絞ったかのような地を這う声で「やめろ……!!」と言った。驚いてその人を見ると、死にかけていると思えないような目でこちらを睨んでいた。その燃えるような灰色の目に、何も言えなくなって固まっていると、その目が閉じられのと同時にその人もぐらりと倒れたのだ。地面に倒れたその人を見て、一瞬考え込んだ。しかし、俺は疲れ切っていたのだ。正常な判断は出来なかった。だからだ。俺はその人を家に連れ帰った。
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