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    完成させぬうちが鬼

    @nrtakatsuki100の文章練習用!
    gntmのBLHLGLなんでもごちゃ混ぜ予定。

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    POIPOI 21

    ダイナーパロ文章途中。
    近藤さん主人公。視点。
    拾われた男は土方さん。
    なかなかに終わりませんねー!

    だいなーぱろ(題名どうしよう) 体格的にも男と思われるその人を家に連れ帰ったのはいいもの、さてどうしようか。
     警察は呼べないとなると、病院も難しいか。血だらけという単語で、病院も警察に連絡するだろうし。つらつらと考えながら、とりあえず血を抑えたり、汚れを拭いたりするのに必要だろうと、押し入れに詰め込んでいるバスタオルを俺は集めていた。ソファなんていうお洒落なものはないので、床に敷いた薄くなった布団のうえに男を寝かせた。しかし、寝かせたはずの男が、今、自分の背後に立っている。肩で息をしつつ、腹を抑えながらこちらを睨んでいた。
    「何のつもりだ」
    「え?なんのって」
    「何を企んでるってことだよ」
    「えェ……」
     何も企んでない。ただ正常な判断を俺が出来なかっただけで。そうは言っても聞き入れてもらえなさそうで、相手はこちらを睨んだまま視線を外さないでいた。立っているのもやっとだろう。だんだんと顔色が悪くなっていくのが分かった。
    「本当に何も企んでない。ただの、その、お節介というか」
    「嘘つけ!奴らに報告するつもりだろ」
     カチンときた。そこまで言われる筋合いはないだろう。
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    目覚めると真っ白な天井と微かに鈍い音を立てている業務用エアコン。少し視線を右に移すと腕に繋がれた点滴がある。薬品と消毒用アルコールの香りがここがどこかをぼやけた視界でも嫌でも理解させる。病院。視界とは相反するようにハッキリとした意識は私だけが生きているという事実を突き付け絶望させるのに十分だった。一瞬で愛する両親を失った。突っ込んできたトラック。間抜け面で寝惚けていた運転手の顔をありありと思い出していくと心の奥が沸き上がる黒々とした負の感情で支配されていった。返して、私の大切なお父さんとお母さんを。こんな醜い世界に一人ぼっちにしないで。死が救済だというのなら今すぐ私を殺せ。ろくに動かない左腕を伸ばして点滴を引き抜く。死んでやる。死んでやる。死んでやる。すぐに看護師が駆けつけて私のむなしい抵抗は止められた。
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