───ここ、どこだ。
七種茨の朝は早い。その日の仕事の内容にもよるが、朝の薄暗い時間にはいつも起きている。
それだというのに目をつむっていても感じる眩しさにまぶたを開けてみれば、外にはすっかりと太陽が昇っていた。
これはどういう了見かと慌てて起き上がれば、真っ白な部屋にいた。
真っ白な部屋には淡いピンクのカーテンを通して、太陽の光が柔らかく降り注いでいた。
そして己に掛けられている布団は見覚えのない真っ白な掛け布団。
…………おかしい。
一瞬、どこかで倒れて医務室にでも運ばれたかと思った。
けれど近頃そんな無茶をした記憶がない。SS直後ならともかく、ここ最近は比較的穏やかな日々を過ごしていた。
まあいい、あとでゆっくり考えよう。まずは現状のヒントが何かないかと見覚えのない室内を物色しようとパイプベットから足を降ろして、……よろけた。
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