冷飲一年B班這週的體育課，在炎炎夏日的高溫下宣告結束。

眾學子被悶在蒸籠般的教室一整天後好不容易得以解放，卻也因為長時間在高溫曝曬而個個滿頭大汗。

「終於下課了！天氣怎麼那麼熱，加上體育課，衣服都濕透了。」同樣被分到B班的男同學走在冬彌身側，與濕熱的天氣不同，他的臉上是因為經過充分運動而爽快的表情。

「冬彌，你要不要一起去福利社買水？」

在神山高中的一年級生之間，青柳冬彌的名字並不陌生。

不論是引人注目的長相、還是令人望塵莫及的分數，讓聽說過他的人在聽聞這個名字時，不禁在第一時間代入那位學生的個性也是如此有疏離感的想法。

「好，」冬彌正因為忘記帶水壺到學校而苦惱，找到解方的他微微一笑，清冷的聲線答道：「一起走吧。」

ノ・ゾ・キ・ア・ナ　五条と別れ歌姫は一人、二階を探索し始めた。僕は必要無いけどね、と言いながら差し出された懐中電灯と共に。煩い、呪霊やらなんやらに関しては怖くもなんともないけれど鼠は昔から苦手だし肝試しなんかも苦手なのよ！　とぶつぶつ文句を言いながらも一つ一つ部屋を探索していく。探索していくうちに昔、似たような任務を冥冥とした事を思い出した。良い感じで呪霊の結界から出られそうだったのに帳もおろさず建物を破壊し、人を瓦礫の中に落としておいてニヤニヤ助けに来たよ〜と言い放った五条の顔がとてつもなくムカついたという事も一緒に。
　えいっ！　やあっ！　と扉を開ける度に声を出しては何も無い事に安堵した。その一瞬の気の緩みが出来るところを直すようにと冥冥に言われていたな、と最後の部屋の確認をしていた時だった。扉を開けて右側の壁にある勉強机の横に二センチ程の小さな穴があるのを見つけた。歌姫が四つ這いになるとちょうどいい高さで電気は通っていない筈なのに穴の向こうからこちらへ光が漏れてきている。