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    bomBay_tea

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    執事×メイドエルリ短編集『ダリス・ザックレーのコレクション』web閲覧用ページ

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    bomBay_tea

    PROGRESS10月発行予定の執事エルヴィン×メイドリヴァイの新刊から、クリーニング屋のミケさん視点のお話を途中まで公開。早めのサンプルみたいなものだと思ってください。

    pixiv投稿済みのこちらのお話の世界です。※リンク先R18注意
    『ダリス・ザックレーのコレクション』
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13940951
    ザカリアスクリーニングの煙草 プラタナスの並木道を、一台のワゴン車が走っていく。白い車体の横腹にはセレスティアンブルーのライン。シャボンの泡のモチーフと、ゴシック体の白抜きで記された『ザカリアスクリーニング』の文字。後部座席にはハンガーに吊るされ、ビニールをかけた衣類がぎっしりと積まれている。
     運転席に座っているのは、店主のミケ・ザカリアスだ。彼のクリーニング店は定期契約の顧客が対象で、今日も決まったルートを走り、仕上がった衣類を届けては新たな洗濯物を回収する。契約先は個人宅から事業主まで様々だった。

     ザックレー氏の邸宅へは毎週火曜日、だいたい昼の一時過ぎに到着する。預かる衣服はどれも高級品で、全てがザックレー氏の所有物であった。仕立ての良いスリーピースのスーツとネクタイ。時には燕尾服。冬にはコートも。新聞の写真を注意深く眺めていると時折、見覚えのある衣装が写っていることもあった。
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    TRAINING特殊清掃員のりばいさん2今日の現場も一人で死亡した老人の住まいだった。大きな庭のある戸建ての二階で老人は死んでいた。老人には内縁の妻がいたが、折り悪くその妻は姪と一緒に十日間の海外旅行に出かけていた。家の状況から見て、老人は内縁の妻が旅行にでかけた初日の夜に倒れたようだった。さらに悪いことに、寒がりの老人は自室の暖房を全開にしていた。
     年齢のわりに老人は身体が大きかったようだ。ベッドに残された痕跡でそれを知ることができた。おそらく老人はリヴァイよりも二十センチ以上は背が高い。二階の部屋は天井が傾斜していて、ベッドは天井が低い方の壁にぴたりとくっつけておかれていた。
     リヴァイが最初にやることは、遺体のあった場所に手をあわせることだ。神も仏も信じてはいないが、これだけは行う。手をあわせているあいだはなにも考えていない。一緒に仕事に入ったことのある同僚には経を唱えたり、安らかに、などいうものもいたが、リヴァイは頭をからっぽにしてただ手をあわせる。これはもう習慣だった。
     後輩と一緒に、まずマットレスを外す作業をした。いくらかはまだ生きている虫がいる可能性があるので、殺虫剤を全面に散布する。動くものがなくなったこ 1271