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    bomBay_tea

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    執事×メイドエルリ短編集『ダリス・ザックレーのコレクション』web閲覧用ページ

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    bomBay_tea

    PROGRESS10月発行予定の執事エルヴィン×メイドリヴァイの新刊から、クリーニング屋のミケさん視点のお話を途中まで公開。早めのサンプルみたいなものだと思ってください。

    pixiv投稿済みのこちらのお話の世界です。※リンク先R18注意
    『ダリス・ザックレーのコレクション』
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13940951
    ザカリアスクリーニングの煙草 プラタナスの並木道を、一台のワゴン車が走っていく。白い車体の横腹にはセレスティアンブルーのライン。シャボンの泡のモチーフと、ゴシック体の白抜きで記された『ザカリアスクリーニング』の文字。後部座席にはハンガーに吊るされ、ビニールをかけた衣類がぎっしりと積まれている。
     運転席に座っているのは、店主のミケ・ザカリアスだ。彼のクリーニング店は定期契約の顧客が対象で、今日も決まったルートを走り、仕上がった衣類を届けては新たな洗濯物を回収する。契約先は個人宅から事業主まで様々だった。

     ザックレー氏の邸宅へは毎週火曜日、だいたい昼の一時過ぎに到着する。預かる衣服はどれも高級品で、全てがザックレー氏の所有物であった。仕立ての良いスリーピースのスーツとネクタイ。時には燕尾服。冬にはコートも。新聞の写真を注意深く眺めていると時折、見覚えのある衣装が写っていることもあった。
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    smalldespair57

    DONE五×転生ばぶ七 
    事変後もろもろ落ち着いた世界線で、最速転生した七(5ちゃい)を五(34ぐらい)が育てています。
    七幼児注意。全ては私が生きるための妄想です。
     よく晴れた昼下がり、気温は20℃前後、空気も澄んで抜群の公園びより。
    平日でも結構子連れが多く、家の近くにはない大きな遊具や広い芝生で楽し気に遊んでいる子らの声が、青空の下に響いている。

    七海もついさっき、公園に着くまでは同じようにはしゃいでいた。
    片手に砂場で遊ぶための大きなプラスチックのスコップをひきずり、片手では僕の手を握ってはいたけど、早く遊びたくて今にも振り払って駆け出していきそうだったのに。今は、足から根が生えたみたいにびたっと止まって動かない。僕の手をぎゅううと握りしめ、直立不動で、目の前のたくさんの呪霊を視界に入れないようにうつむいている。スコップも力なく地面に置かれてしまった。

    あーあ、ガン萎えじゃん。せっかく朝早くから遠出して、お弁当も持ってきたのになあ。


    「……こわいこわいがいる」

     七海がボソッと口に出す。もちろん僕も気づいてはいた。だって僕だし。
    でもまさかこんなに数が多いとは。ざっと数えても二十体はいる。
    でも何体かは、僕のヤバさに気付いてそそくさと姿を消した。うん、賢明賢明。

     滑り台の上でギャン泣きしている女の子を、母親がスマホを構えてほら 4072