健全な男子高校生の不健全な会話陽泉高校バスケ部、夏期合宿夜。
岡村、福井、劉、氷室、紫原の5人は同室
年頃の男子高校生が集まれば話す内容も自然と色恋や下の話になっていき…
「で、彼女とどうなんだよ」
福井が興味津々に氷室に質問
氷室の横にいる紫原は話を振られなくて良かったと安心しながら布団の上でお菓子を食べている。
「…えーっと、どうなんだというのは?」
「彼女とどこまでいったんだよって事!」
福井の質問に、成程…と少し笑う
福井の横で聞いている岡村は恥ずかしいのか布団の中で丸まっている。
「想像している通り全部ですよ」
「マジで?」
「手出すの早いアル」
「お前ってやっぱそっちなの?」
「そっち?」
福井と劉が顔を見合せた後、福井が真剣な顔で氷室に疑問を投げる。
「お前、ロリコンなの?」
「は?」
思わず情けない声が出る氷室
だがすぐに笑って返した。
「ハハハッ!そんな訳…」
「いやいやいやいや」
「お前の趣味やっぱおかしいアル」
「心外だなぁ…」
困ったように笑う氷室。
「合法だとはいえ…」
「欲情出来るお前が怖いアル」
「お前もそう思わね?」
唐突に話を振られお菓子を布団に落とす紫原。
「あーもー…っていうかオレは興味無いし…でも室ちんの趣味はよくわかんない、何がいいの?」
ゴミ箱に食べカスとゴミを入れながら答える紫原。
「アツシまで…」
「室ちんって性癖拗れてる?」
「そんな事はないよ…」
「じゃあ普段どんなので抜いてるアルか」
劉にそう言われ氷室は間を空け、少し苦笑い。
「…普通のだけど」
「あ、これ絶対普通じゃねーやつだ」
「絶対ハードなやつアル」
「ていうかこの間、室ちんの部屋から音聞こえたんだけど〜」
お菓子を食べ終わった紫原はペロッと指を舐めて続ける。
「女の子が泣きながら《お兄ちゃん》って言ってるの聞こえたんだよねー、どんなの見てたの?」
「oh my god…」
「寮の壁薄いんだよ室ちん、知らなかった?」
「アツシの部屋からは何も聞こえないのに…」
「オレそういうのはちゃんとしてるからね〜」
紫原に暴露され頭を抱える氷室
やっぱり氷室はそういう趣味なのだと納得する福井と劉
一方、恥ずかしくて話についていけなかった岡村は一人静かに夢の中。
就寝時間はとっくに過ぎ、未だ騒がしいその部屋に荒木監督が怒鳴り込むまで後僅か…
終