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    おもちもち佐藤

    @B55G7
    もちどぽのファンアートと中身のない4コマをたまに描いてます。
    もちどぽかわいい。
    スタンプありがとうございます。

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    おもちもち佐藤

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    ひふどの日
    でっかいもちどぽ欲しい

     家に帰ると、どでかいもちどぽがいた。
    「ちょーでけー」
     思わず口から言葉が漏れた。リビングの真ん中に170センチくらいはあるかな?俵形が横たわっている。もちどぽとは中王区のラップバトルに参加し、アイドル的人気を得たおれっちたちを模した俵形のぬいぐるみで、その中でも同居人である観音坂独歩のものがそう言われていたりするらしい。とりあえず、出勤前までは無かったなと記憶を辿りながらもちどぽに近づいてみる。もちどぽといえば目の下の隈とペロリとでた舌が特徴的だ。確かにこのもちどぽは通常通り、舌が出ているが目が閉じられている。そもそもサイズが見たことのない大きさの時点で小さな違いなど気にする必要はないのかもしれないが。いやなんか動いてる気がする。かすかな空気の音と共に俵の体が息をするように動いている。正体不明なものに対して恐怖よりも好奇心が勝ってさらに近づいてすーすーと寝息だろう音を立てている体にそっと寄り添う。ドクドクという鼓動とじんわりとした暖かさに心も暖かくなるようだった。うーん仕組みはよくわからないけれど、そばにいて安心するこの大きなもちどぽは違法マイクによって変化させられた独歩なのではと当たりをつける。仮説を立てたのだから証明しないとなー。
    「独歩ちん!起きて!朝だよ!遅刻するよ!」
     と、声をかけながら俵を揺らす。柔らかくて触り心地がいい。ずっと触ってたい。
    「も……もち……もっ!?ももっち!?」
     なんてこっそりもちもち楽しんでいると、もちどぽは目が覚めたようだった。閉じていた目が開いて手足をバタバタさせている。遅刻に焦っているのだろう。
    「もちどっぽちんおはよー。とりあえず今日は休みだから遅刻じゃないよ。」
    「もちちっ?もちもち……。もち?もちもちもち!?」
     手足のバタバタが止まったと思ったらまたバタバタし始めた。なんか可愛い。手が足に当たるけど全然痛くないしもっとポフポフされてもいい。
    「そうそうどっぽちんもちころになっちゃってるんだよ。しかもめっちゃでかいやつ。うける。」
    「もちちち!!!もちもちもち……。」
    「まあまあそんなこともあるっしょ」
    「もちぃ。」
    「確かにそのまんまってのも困るか。おれっち的にはもちもちで気持ちよくて可愛くて好きなんだけどな。」
    「もちち!……もちちちい?」
    「まあ気にすんなってどーやったら戻るかなー。とりま王子様のキスが定番っしょ。」
     もちどぽの顔を見る。キョトンとした目でこちらを見ている。ほっぺにチュッと口付けた。
    「!?もちちちい!」
    「あれ、戻らないねー。」
     また何か抗議しているようだが無視して次の手を考える。照れてるのか隈の下がほんのり赤くなっている。可愛いな。
    「もちち?」
     黙り込んでいるおれっちを心配になったのか、大きな手でズボンをちょいちょいと引っ張っている。心に響くこの感情はなんだろうか。もちどぽのことを可愛いと思うたびに一二三の心の中がざわざわと落ち着かない気分にさせる。一方で離れたくない気持ちもある。この感情はなんだろうかと考える前に、ぺろりと出ている舌を見ていた。んー?
    「!?!?もぢい!」
     もちどぽの口に自分の口を重ねた。というか出ていた舌を思いっきり吸った。あったかくて気持ちがいい。
     ボスンっという音と共に目の前にいつもの独歩が現れた。やっばり王子様のキスが定番だよなとか、ちゃんと戻ってよかったとかの前に言わねばならぬことがある。
    「やった!戻った!でもなんで俺はあんな姿になってたんだ?いやそれよりも一二三お前なんでキスなんて、いや相手が人間じゃないからできるのか?訳のわからないものなんかとキスをさせてしまったことを謝罪すべきか?俺が悪いのか?俺が……。」
    「独歩、ぐるぐるしてるとこ悪いんだけど一個確かめなきゃいけないことがあるっぽい。」
    「お、おうなんだ!」
    「確かめるためにもっかいキスしていい?」
    「おっ、そうだな。ん?そうだな?」
     相手の了承も得たので、目の前に座っている独歩の両頬を包み込むようにして自分のものを独歩の唇に近づける。
    「ん!んん!」
     何か独歩が言っているがそれよりもこちらの方が大事だ。強く押し付けてしまったのを少し緩めて独歩の唇を辿るように自分の唇で辿る。真近くにある目を見つめる。滲んではっきりとは見えないけれど綺麗だななんて思いながら、ちゅっと吸う。軽いキスを繰り返すと強張っていた独歩の身体の力も抜けてきていた。頬に置いていた手を独歩の身体に伸ばして腰を抱く。こちらに身体を預けているのに気がついて、ぐわっと奥底から噴き出してしまいそうなものを感じた。独歩が息を吐いた。舌で唇を割って中に入る。抵抗なく入れたことに嬉しくなってもっと欲しくなる。舌で歯列をなぞる。綺麗な歯並びにゾクゾクする。中で縮こまっている舌を撫でる。暖かく動いているそれを絡めとる。少し独歩の身体が後ろに傾いだので逃げられないように反対の手で首の後ろを支える。首に触れた時に小さく漏れた独歩の声にグツグツと煮立っていた自分の中の感情が、しばらくぶりの性欲だと確信した。このまま押し倒してしまえという頭の中の声を振り切って、何度も吸っていた独歩の口から自分の唇を離す。つ、と2人の間に繋がった唾液を見る。
    「独歩〜。俺お前のこと性欲込みで好き。」
     真っ赤になったり真っ青になったり百面相の独歩を見ながら独歩の返事を待つ。でも一二三には悪い結果が返ってくるようには思えなかった。長年一緒に暮らしているから分かるのだ。自分の気持ちに気がついていなかった一二三は呑気に考えながら、熱を持った自分の中心の処理をどうしようかなと次の考えに思考を移した。
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