ホイミスライムくん?
俺が用事で帰ってくると、離れの小屋の部屋の中で青年がホイミスライム達に囲まれて服を着ていない状態でぼんやりした表情で座り込んでいる。
「家に入り込んで、誰だ?」
知らない青年なのにホイミスライムたちは、そのまわりをふわふわしているだけ。
「え?」
やっと声が聞こえた。
「裸で、どちらの方?」
「ぼく、はだか?え?にいちゃんぼくぜんぶおっきいよ。」
ぼくににいちゃんって言い方は
「悟天?なのか!」
「うん。だよ、にいちゃん。」
立ち上がるところをホイミスライムに支えられ、俺より少し小さいくらいの青年悟天が笑顔でいる。
「わっ。」
ホイミスライムにも支えられないので俺が慌てて抱きとめる。
「にいちゃんのそばでびっくり。」
「どうしてこうなったんだろう?ホイミスライムたちは、知ってる?」
プルプルしているってことは、知らないのか。
「みんな、ぼくがこのへやでこのすがただったから、まもってくれていたんだって。」
「みんなありがとう。悟天、服を着ようか。俺のはちょっと大きいけど••••」
その後、服を着せる。
ジーンズは足首まで折ればいい、Tシャツは青のしかないし、靴は俺の入るかな?長靴ならいいか。
「バッチリ。」
「髪は••••父さんにますますそっくり••••」
そっくり•••
悟天が大きくなったってことは、思っていることができるのか。
胸が高鳴る、悟天をようやく••••
「にいちゃん?だれかきたみたいだよ。」
こんな時に!
小屋の窓から驚いた二人の顔がのぞく。
トランクスたちが直ぐに小屋に入ってきた。
「悟天!オレよりでっかくなってる。」
「悟天くん(食べ頃サイズに)大きくなってる!」
下心ありありな二人。
あ、しまったちびトラにホイミスライムは見せてなかった••••察していなくなってくれたみたいだ。
「トランクスくんこんにちは、トランクスさんこんにちは。うん、おおきくなっちゃったんだ〜。いまね、にいちゃんときがえっこしたんだよ。」
悟天の言葉に、にんまりと笑っている二人。
「俺の服を着てもらったっていうか。二人は何の用で?」
「悟天と遊ぼうって思っただけ。うん、違う遊びをしようよ悟天!」
「うん?うん、どんなあそびかな〜たのしみ。」
「悟天くんはしっかりと預かっていきますから、悟飯さん心配しないでくだ••••」
「トランクス、何だって?」
「えっと••••」
これ以上面倒になりそうなので、さっさと帰ってもらった。
その夜、
驚く母さんともうひとりの俺の、
風呂は三人で入るも、悟天を真ん中にしている俺たちは
「わかってる。」「ああ、そうですよ。」「腕ももちもち」「スベスベ」
言葉に出すことも同じくらい。
「にいちゃんたちくすぐったいよ。」
理性が飛ぶ前に二人で風呂から出る。
脱衣所でのぼせるくらいの湯気が立っている。
「お、あがったのか?オラが入るぞ。」
「まだ悟天が入ってます。」
「おう。よく我慢したぞ、あとは、オラが見とくから安心しろ。」
「父さん、手を出したら俺たち許さないですから。」
「ま、まったくんなことすることねぇぞ。」
信じて父さんを送り出した。
悟天、父さんだから多分だいじょうぶだと思う。
青年の姿になった悟天と父さんだけの風呂•••
「悟天、にいちゃんたちと風呂は入ってたろ?どうだった?」
「え〜と、ぺたぺたさわってきたんだよ〜くちゅぐったかった〜。」
「気をつけろよぉ、そういう事は父ちゃん以外はだめだぞ!」
そっちか!
いないのにツッコミをしたくなる、父さんの話。
「ほんと、父ちゃんの父ちゃんと同じ髪だなあ〜。」
「おじいちゃん?ってこと〜うれしいな〜あってみたい。」
「んじゃ、今度父ちゃんと母ちゃんと兄貴を呼ぶから悟天、楽しみにしてろ!」
「うん!う〜〜ん」
頭がふらふらの悟天に気づいてください!お父さん。
「どうした?悟天。身体はでっかくなったわりに子供だな〜」
「くたん」
扉が開いて出てきた父さんの腕の中には、小さくなった悟天の姿があった。
「ったく、みんなでだらしねぇぞ。」
裸のままできっと母さんのところへ行って
「悟空さーーーー」
って、いつも怒られるんですよね、お父さんって。
原因不明の悟天の成長は
これから時々起こるのである。