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    みつき

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    ドレスアップ 0101衣装
    0.5ドロくらい
    余裕の遅刻( ˘༥˘ )スヤ
    #イルアズワンドロ

    鉛筆だからポイに

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    DONE #イルアズワンドロ 参加作 / お題『緊張』
    きらきらの逆襲アリスは焦っていた。めったにかかない手汗が滲み、指先が湿る。頬が熱い。時計の針が進む音に追い立てられて、段々と視界が狭くなっていくような感じがする。わなわなと手が震え、散らばった布の山を見下ろして、ついに床に膝をつき天井を見上げた。ちらりと見やった時計の針は、短い方が二つも進んでいる。どうしてこんなことに。握りしめた華やかで小さな布地に爪を立て、力いっぱい放り投げた。
    アリス少年は、デート服を決めかねていたのである。

    正確に言えば、服ではなく下着であった。恋しい相手の自宅に赴くのに、そういうことを意識する年頃なのだ。なんと言っても初のお家デート。思いが通じあって以来、初めてのお泊まりである。ほんの少しでいいから良く思われたい。自分がそうであるように、イルマ様にもどきどきして欲しい。ただ、どうしたら良いかわからない。そう考えたアリスは昨晩、意を決して母の部屋を尋ねた。奔放な母のことだ、こういったことには強かろう。考えに考え、ついに煮詰まった結果のことだった。そして、普段は素っ気ない息子が顔を赤くして頼ってきたことにいたく喜んだ色頭は、大きな瞳を輝かせて言った。ちょっと待っててちょうだい。一部屋ほどはありそうなウォークインクローゼットに姿を消した母は、しばらく出てこなかった。五分ほど待って、だんだん頭が冴えてきた。失敗したか。からかわれるのではないか。冷静さを取り戻したアリスは、背に汗を伝わせ、やはり結構です、と声を掛けようとした。そこでちょうど、アムリリスがハイブランドの紙袋を片手に現れた。お待たせ、アリスちゃん、これあげるわん。明日は頑張って頂戴ね。片目をぱちりと閉じて微笑む母は、いつになく楽しげだ。それでも特別からかわれなかったことに安堵しながら紙袋のなかを覗き込み、そのまま取り落とした。
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