にょ📮⏳で添い寝 僕の火照った体を冷やすのは、冷え性な彼女の脚だった。
肉が薄く骨ばっていて、当たるとコツンと音がなりそうな脚。
僕は、彼女の長く細い脚に、自身の脚を絡める。
「な、なんだよ。……僕はもう無理だからなっ!」
彼女は、シルクのように白く滑らかな頬を染め上げた。
どうやら、勘違いをさせてしまったようだ。
「ふふ。大丈夫ですよ、もうしませんから…安心してください」
僕は彼女の耳元で囁いた。
彼女が擽ったそうに肩を竦めて、そうか、と一言。
僕たちの間に静寂が広がる。
こんなにも幸福な静寂があっただなんて…
この静寂は、無作法に相手を急かすものでも、冷酷に突き放すものでもない。
ただただ、互いをじっくりと感じあうための、僕たちだけの時間だった。
彼女の温もり、彼女の息遣い、彼女の柔らかさ。
そのどれもが、僕には心地よかった。
だが、何事にも 終わりは付き物である。
数時間後、太陽が窓から顔を覗かせて 僕たちの静寂を打ち砕くもの達を 引き連れて来る。
どうか、明日の朝、僕が目覚めて初めて見るものが、あの憎たらしい太陽の顔なぞではなく、規則正しく膨らむ彼女の胸元であってほしい。