侑「いや〜なんやかんやここまで来ましたね!」
銀「ほんまやなあ。北サン達卒業して初めてのツアーやったけど、俺らだけでもちゃんとやれてたんかな?」
治「どやろな?ファンのみんなに聞いてみたらええんちゃう?」
侑「みんなー!俺らちゃんとやれとったやんな!?」
ファン「キャーーー」「ワーーー」
侑、徐に手をあげ真剣な顔で拳を握る 同時に歓声が止む
侑「あーーこれ何回やってもきもちええわ〜!!もっかいやってええ?」
銀「いやファンの子の返事全然わからんやん」
侑「この歓声が答えやろ!!!」
治「ツムうるさいねん」
角名、ステージ端で近くのファンにジェスチャーで🙆♀️?👌?👍?と反応を確認する 沸くファン
侑「おいおいおいおいスナァ!!お前ひとりで何やっとんねん!そうやってまたファン増やそうとしよってズルいわ!!!」
治「ツムうるっさ。音割れてんで」
銀「はぁーーーー。北さんらってほんますごかったんやな……俺こいつらまとめられる気せえへん……」
とそこで突然マイクから声が。
「お前らちゃんとやれとったで。自慢の後輩や」
呆然とする会場。PAブースに隠れていた北さんはじめ兄組の面々がモニターに映る。北さんは侑治、大耳さんは角名、赤木さんは銀うちわを持っている。
侑「え!?え????は??え??待って?嘘やん?北さん?え?みんなおる」
銀「え!!!何?え?今日収録言うてはりませんでした???」
治「うそやん!!北さんや!大耳さん!アカギさん!!!」
角名「は?なに?待ってこれ。何?なんなの?」
戸惑う一同。何故かキレる角名はイヤモニを外しながら舞台袖へ。(本当は嬉しくて安心して泣いてしまった)メンバーもファンも訳がわからずハケてしまった角名を心配する声。すると突然モニターが切り替わりアランの姿が映し出される。
モニターアラン「うっ うっ ちょ、ちょお待って無理やわ」
赤木「え、めっちゃ泣いとる笑 やば笑」
北「絵面やばいな」
侑治「アランくんや!!」銀「尾白さん!!!」
モニターアラン「千秋楽おめでとう。ツアー、お疲れさん。よくやったな。会場には行かれへんけど、お前らの勇姿はずーーっとスタッフさん達に聞いとった。双子、ほんまに大きくなったな。この先任せても心配ない。ちっちゃい頃から見守っとったけどもう何も心配要らんな……立派なアイドルや。母ちゃん安心したわ。そんで銀。お前ならやってくれると思ってたわ。手のかかる双子とスカした角名、3人まとめてつっこめるのはお前しかおらん。俺は安心してツッコミを引退できる。あと、角名。お前はみんなおるとあんまり喋らへんしクールぶってるけどほんまは誰よりもこっすい手段でファン増やして着実に成長しとる。ていうのはアレやけど実力は申し分ないしな、この調子でマイペースにおっさんらの心も掴んでいけよ」
涙ながらに語るビデオレターのアランの声。
侑「アランくん!!!(号泣)」
治「アランくんや〜(号泣)なんやねんもう、そんなんずるいわ」
銀「(泣きすぎて声が出ない)」
そして北さんと赤木さんも気付けば舞台に。
少し遅れて大耳さんが角名の肩を抱きながら舞台へ戻ってくる。角名はうつむき片手で顔を覆っている。大耳さんはなぜかみぞおちをさすりながら。
北「どうしたん?」
大耳「いやぁ、倫太郎やられたわ。めっちゃみぞおちいかれた。なんや寂しかったみたいやわ」
角名のオタク、角名くんがはじめて公の場で見せた泣き顔に死ぬ。