治がアイドル引退するツアーのオーラスで、最後の曲オサムの挨拶で銀が「お前と一緒のグループでほんまに良かった、ありがとうな」って泣き始めて「俺は絶対泣かんからな！！！」って言ってた侑もポロって涙が出始めたら止まらなくて「お前がおったから今ここに立ってる、ありがとうな、俺の方が
イケメンやけど」ってマイク切ってわんわん泣き始めて治は「何泣いてんねん　きしょ」って言いながらハグして治も涙堪えてて、そんな中角名くんみんなから少し離れたところで微笑んでて、声かけてくる子にファンサしたりしてたら治が「すな、お前泣いてへんやん！ひどない？？めっちゃええ雰囲気やのに
薄情もんや〜！」って言って「いやお前らが泣きすぎなんだよ」ってクールに返してやれやれ顔でみんな集まってライブ終わって　アンコール　最後だからと、みんな治スタイル(頭にタオルを巻いてツアーTの袖をまくる)で出て来るんだけど、その時にはみんなすっかり笑顔になってて、

ツアーTの話なんですけど、銀は初めて自分たちのツアーT出来た時に嬉しくて背中にでっかく「銀」て描いて着てたら侑に「だっさ！」と笑われたことがある。でも、ファンには普段前に出て来るタイプでない彼が自分の名前を背中に描いて嬉しそうにしている姿が大変ウケが良く、
次も同じように銀で描いて着る　その後雑誌の取材で「お前また『銀』て描くん？流石に次は変えるよなぁ」「3回目はおもんないで」とか言われて、次のツアーからツアータイトルから1文字取って描くスタイルに変わった(弟組だけで初めてやったツアータイトルは『俺らだけでもちゃんとやんねん』的な
やつだったので「いきなりむずない？何の文字にしたらええねん」と悩んだが『騒』の文字にして「何ひとつ合ってないやん」と言われた　本人としては「ちゃんと騒いで盛り上げる」の意味だったらしい

「毎日キスしてると勝手に相手のこと好きになるらしいで。ちょっと試させてくれへん？」「は？何言ってんの」「ええやんちょっとだけやし」訳がわからないまま始まった治角名キス生活

1日目　男とキスするとかさぁ〜ねぇわ〜これまじでやんの？流石にキツくね？顔近。うっわ顔可愛いな。てか長くない？

2日目　これやっぱ今日もするの？げ、カレー味する。そういえばおさむ昼飯カレー食ってたな。デリカシーねぇな女の子相手にやるなよそれ。

3日目　流石に正気に戻った？やっぱするの？あ歯磨き粉の味する。可愛いとこあるじゃん。俺？ミントタブレットだけど。いや甘くないよむしろ辛くない？変なの。

4日目　おさむってキスする時どんな顔してんのかな。気になる。見たい。見ちゃお。えっ待ってなんでお前が目ぇ開けてんの？笑うなよばか。最悪。

北さん高3、侑高2の時に付き合い始めた2人。
始まりは侑の片思いで、猛アタックの結果「学業と部活を疎かにしないこと」を条件にお付き合いが始まった。
侑は気が強く破天荒だが美人、バレーの実力もあり男女共にファンも多く、スクールカースト上位の運動部男子と付き合っては「おもんない」とすぐに別れていた。一方北さんはバレー部男子主将としてそれなりにモテてはいたが「付き合うとかそういうのとちゃうねんな〜」枠で、未だ女性とお付き合いをしたことがなかった。
お互い面識はあったものの深い関わりはなく、男バレの後輩を叱る姿を多く見かけたことと、自分も過去に怒られたことがあり侑は北さんのことが苦手だった。その後なんやかんやあって北さんに惚れてしまった侑、意識した途端今までの素行を改めて北さんに猛アタック。しかし急に良い子になれることもなく悶々とする。ある時女子の試合を見にきた男子バレー部、北さんがおる！といつもより張り切るも負けてしまう。悔しくて1人人気のないところで泣いていると北さんが声をかけてくれる。「残念やったな、でもええプレーやったと思うで」普段北さんの前で猫を被っていた侑、はじめて北さんの前で本音を晒す。「でも、結果が全てなんです。負けたら意味ないです。勝ち以外要らん」フフッ、と笑う北さん。「何がおもろいんですか」「いや、最近やたら大人しいええ子になったなと思とったけど、やっぱり侑やなぁ」はじめて見た北さんの笑顔に涙も止まる。

後輩の理石が彼女と初体験した話を聞いたｻﾞｷ2年メンツ
侑「おっ！やったやん！」
銀「とうとうお前も男になったんやなあ」
角名「へー、おめでと」
口々に上から目線で祝うが実は2年4人は全員童貞。部活後、彼女と仲良く帰る理石を見送った後、
治「侑お前後輩に先越されとるやん」
侑「はぁ？うっさいわお前も童貞やろ！」
治「俺のがモテとるし」
侑「スナァ！お前わろとんちゃうぞ！スカした顔しよって ほんまは童貞なんちゃうか？あ？？」
銀「ちょ、侑やめえや」
侑「銀お前はどうやねん彼女おるやろ？1人で抜け駆けとか許さへん」
そしてその流れで互いに童貞だとバレる。各自、強豪バレー部のレギュラーとしてそこそこモテている自覚はあったが、童貞卒業に最も適した季節(侑調べ)である『高2の夏』を部活だけのために費やした事実に打ちひしがれる。

九話　門番の仕事　私は怖いもの見たさで屋根の下を覗き込む。すると、そこには直視するのも阻まれる肉塊が大量にうごめいていた。街灯の明かりだけなのでしっかりとは見えないが、数えるのが億劫なほどの量がいる。
「うっ……」
　距離は遠いが思わず吐き気がこみあげてくる。形状は様々で、腕らしきものが三本あったり、首みたいなものが伸びていたりと、かろうじて人型というのはわかるが、到底生物とは言えない何かが下には存在していた。
「あれが……赤い戦車？」
　オイカワさんが言っていた機械仕掛けの兵器じゃないというのもうなずける。あれは機械ではない。ただの化け物だ。
「こっちに飛んでこないよね……」
　今のところはこちらに気づいている様子はない。屋根の上にいるとはいえ、相手が飛ぶことができないとは限らない。ここは慎重に落ち着いてオイカワさんが戻ってくるのを待とう。