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    MEMO北侑♀
    北さん高3、侑高2の時に付き合い始めた2人。
    始まりは侑の片思いで、猛アタックの結果「学業と部活を疎かにしないこと」を条件にお付き合いが始まった。
    侑は気が強く破天荒だが美人、バレーの実力もあり男女共にファンも多く、スクールカースト上位の運動部男子と付き合っては「おもんない」とすぐに別れていた。一方北さんはバレー部男子主将としてそれなりにモテてはいたが「付き合うとかそういうのとちゃうねんな〜」枠で、未だ女性とお付き合いをしたことがなかった。
    お互い面識はあったものの深い関わりはなく、男バレの後輩を叱る姿を多く見かけたことと、自分も過去に怒られたことがあり侑は北さんのことが苦手だった。その後なんやかんやあって北さんに惚れてしまった侑、意識した途端今までの素行を改めて北さんに猛アタック。しかし急に良い子になれることもなく悶々とする。ある時女子の試合を見にきた男子バレー部、北さんがおる!といつもより張り切るも負けてしまう。悔しくて1人人気のないところで泣いていると北さんが声をかけてくれる。「残念やったな、でもええプレーやったと思うで」普段北さんの前で猫を被っていた侑、はじめて北さんの前で本音を晒す。「でも、結果が全てなんです。負けたら意味ないです。勝ち以外要らん」フフッ、と笑う北さん。「何がおもろいんですか」「いや、最近やたら大人しいええ子になったなと思とったけど、やっぱり侑やなぁ」はじめて見た北さんの笑顔に涙も止まる。
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    DONE稲荷崎プリキュアパロ
    第4話 友情なんて、3人が何か隠していることは知っていた。あの日見たキツい格好の侑と真っ白なキツネが関係していることも。それでも角名は我関せずの態度を貫いた。練習後北に呼び出されてどこかへ消えていく3人。「じゃあまた明日」危険に立ち向かっていることはなんとなく分かっていたので去っていく背中を見つめながら「気を付けて」と呟いた。
    ある日銀島が足を負傷した。「昨日練習中にやってもうたわ、大したことない」と言うがそのような場面は見ていない。侑と治は神妙な顔をしている。「角名、ちょっとええか」皆が心配する中、北は角名を呼び出した。「銀のことやねんけど」「……はい」勿論角名は察していた。銀島の怪我が練習中のものではないこと、そして自分も何かに巻き込まれそうになっていること。「もう色々バレとるやろし、簡単に説明するわ。俺ほんまはキタキツネやねん。んでな、俺らの世界が温暖化でやばいことなってんねんな。侑、治、銀はそれを助ける為にプリキュアとして戦ってくれとる。あとはわかるな? 」「いえ全然わかりませんけど……」「細かいことはええねん。プリキュアはな、人々を熱狂させる奴やないとあかんねん。角名にはプリキュアの素質がある。お前のプレーは人々を魅了する。スカした顔してほんまは負けず嫌いなことも知っとる。どや、一回だけでもやってみいひんか」「え……普通に嫌ですけど……てか温暖化? そんな感じなんです? 地球滅亡とかじゃなくて? 」「地球温暖化はいずれ世界を滅ぼすで」「そうですか……でも俺は人助けも世界滅亡も興味ないんで。向いてないです」「あいつらが命懸けとってもか? 」「興味ないです」そう言うと角名は北に向かって少しだけ頭を下げ行ってしまった。「命懸けてるなんて大げさじゃん。友達の為とかそういうのよくわかんねえし」角名はひとり呟いた。帰り道、いつものようにスマホを取り出す。今日撮った双子乱闘あげとこ。そんな事を考えながらSNSを開いた。画面をスクロールすれば、どこに行った、何を食べた、天気がどうだ、そんな投稿の中にとりわけ目を惹く自撮り写真。”ええな”の数が群を抜いて多い。写真を見ているとだんだんと目が離せなくなっていった。自撮り写真は単純に”ええな”を稼げるなと思った次の瞬間には、角名は自分自身にカメラを向けていた。顔だけじゃ伸びないかな、露出とかした方が”ええな”増えるかも。角名は着ていたジャージのチャ
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    Deep Desire稲荷崎プリキュアパロ
    第3話 偽りのない正義昨日見た光景は一体何だったのか。銀島は共に目撃したはずの角名に確認した。「なぁ角名、昨日のことなんやけど」「やめて。何も聞きたくない」「……せやな」まともに取り合ってもらえず悶々としたまま1日を終えた。練習中も北や侑の姿ばかり追ってしまい集中出来なかった。もしも本当に北がキツネだったら。もしも侑が1人で世界を救おうとしているなら。そしてそれを治が助けると決めたのなら、双子の仲間である自分に出来ることはないだろうか。銀島は強い正義感から治に声をかけた。「治、あんな、昨日帰りたこ焼き屋おったやろ? 見てもうてん。侑と、キツネと」「あー……いや、あれな。何でもないで。たいしたことない」「たいしたことあるやろ。話は良く聞こえへんかったけど、北さんほんまはキツネなんやろ? 侑は、その、プリ……プリキュア、とかいうんになって世界のために戦ってるんやろ? そんで治もプリキュアになるんやろ? 」「ほとんど全部聞こえてもうてるやん」「俺には何も出来ひんかもしれへん。でもお前らが命かけて頑張ってるところ、見てるだけは嫌や。力になりたいねん」「銀。お前はめっちゃええ奴や。せやから余計にこの重荷は背負わせられへん。ダサい衣装も着て欲しない。この話はこれで終わりや」そう言うと治は侑と北の元へ行ってしまった。正直なところ銀島の言葉に心を揺さぶられた。侑に負けたくない気持ちと侑を守りたい気持ちからプリキュアになると決めた。しかし不安も勿論あった。未知の敵と戦うこと、ヤバい格好をしなければならないこと、そして北と侑以外の誰にも頼ることができないこと。そんな心に銀島の熱い思いは響いたのだった。しかし銀島を巻き込むわけにはいかない。「治……」銀島は何も出来ない歯痒さに拳を握り締めた。
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    Deep Desire稲荷崎プリキュアパロ
    第2話 片割れの愛と秘密最近片割れの様子がおかしい。部活が終わると急いで帰ったり、恐れていたはずの主将と何やら話し込む姿を見て宮治は不審に思った。彼女でも出来たのだろうか、いやこの人でなしに限ってそれはないと考えた。プレーに支障が出ているわけでもない。それならばと知らん顔を決め込み、今日も1人帰り道たこ焼き屋に寄った。幼い頃から通い詰めているばあちゃんのたこ焼き屋。見た目は少し悪く日によってソースの量も違うが安くて美味くてばあちゃんは優しくて世界一だと思っていた。「なんや侑と喧嘩でもしたんか。仲良うせな、兄弟なんやし。家帰ったら侑にも分けたり」とおまけしてくれるばあちゃんに何も言えないまま、家に帰るまでに全部食べてしまった。そしてまた考える。最近の侑はやはりどこかおかしい。今日も遅くに帰宅した侑を問い詰めればあっさりと吐いた。「あんな、ずっと話したかってんけど、でもこれほんまは誰にも言うたらあかんねん。でもな、やっぱりサムには言っとかんと、あーでもあかんか……」「なんやねん。早よ言えや。」「誰にも言わんとってな」「わかった言うてるやん。」「実はな、俺な、プリキュアやねん。」口外してはいけないと北に強く言われていた侑だが、自分の半身のような治に黙っていることは出来なかった。「は? 俺結構真面目な話してんねんけど」「まぁそうなるわな……」そしてあの日の北の話を同じように語って聞かせた。もちろん実際にプリキュアとして戦ったことも。まるで信じていない様子だった治は、侑の真剣な口調に徐々にこの話はもしかしたら本当なのかも知れないと思った。
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    Deep Desire稲荷崎プリキュアパロ
    第1話 はぁ?俺がプリキュア??「侑、この後ええか」練習後突然声をかけられ、条件反射で返事をする。「はい!すんません!! 」北信介は不思議そうな顔をしてそのまま体育館を後にした。「なぁサム、俺なんかやらかしたか……? 今回はほんまにわからへん……」「いつもわかってへんやん。罪が軽いうちに早よ怒られてこいや」「なんで今回お前おらへんの? 裏切りやん」喧嘩をふっかける気力もなく「なんでや……」とぶつぶつ呟きながら着替えを済ませ更衣室を後にすると「侑、ちゃんと謝るんやで」「何やらかしたか明日教えて、じゃーね」「今日は3人でマクドやなぁ」と帰っていく薄情者達を見送った。廊下で1人途方に暮れているといつもと同じ抑揚のない声。「侑。お疲れさん。ちょっとええか」「ハイ!」背筋を伸ばし返事する。「場所変えよか」それだけ言うと北は歩き出した。怒っているとは思えないが侑が声を発することができる雰囲気では決してない。しばらく歩くと人気のない校舎裏についた。足を止めて正面を向いた北はいつもより一段と厳かでこの世のものではないオーラを纏っていた。何か言うことないか、と説教がはじまることを覚悟したその時「驚かんと聞いて欲しいねんけど」「はい」「侑、お前、プリキュアにならへんか」「はい……って、え!? プリキュア? 何? 北さんどないしたんですか? 」素直に突っ込んだ方が良かったのかと考えたが有無を言わさぬ雰囲気にそれすらも出来なかった。いつも的確な突っ込みをくれるアランの存在が恋しくなり泣きそうになった。これでは関西人失格である。北は続けた。「俺ほんまはキタキツネやねんか。地球温暖化って知っとるか。あれな、やばいねん。あれが進むと俺らは生きていかれへんようになる。でもめっちゃ悪い奴らがおってな、そいつらが人間の熱狂をエネルギーに変えて温暖化を加速させよる。誰かが止めなあかん。俺らはただのキツネやからそれを止める力がないねん。人々を熱狂させる力のある人間に少しだけ手を貸してそいつらに助けて貰うしかないねん。つまり、プリキュアや。お前ならそれが出来る。人助けやと思ってプリキュアになってくれへんか。」「いやいやいや待ってくれどこから突っ込んだらええかわからへん」言葉の意味は一応わかったが内容は全く理解できない。「これは新喜劇でもなんでもない、ほんまに世界に迫ってる危機や。俺は1年間お前を見てきた。お前しかおらんねん。」愛の告白だっ
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