【呪】アニメ17話ネタ 団体戦後の真依 死ぬ。その瞬間、禪院真依はそう思った。
直後、首筋に鋭い衝撃。痛いなんてモンじゃない。ただでさえ一日一度きりの構築術式の発動直後で、脳みそが焼き切れそうに痛いのに。目から火花が散って脳が揺れ、胃袋の中身がひっくり返りそうになる。緩んだ手から拳銃が離れて届かない場所へ転がっていく。木の根元に追い詰められ、成す術がなくなって相手を──双子の姉・禪院真希を見上げる。彼女が持つ刀の刃先が天を向いているのを見て、ああ、さっきのは峰打ちだったんだと察した。
彼女の刃と眼鏡が反射する日光が、痛いほどに眩しかった。
「うわあ! いったそう……」
その日の夜、京都校の学生に宛がわれた建物の談話スペースで、三輪霞は悲痛な声を上げた。真依が部屋着として着ているパーカーの襟首から、細く赤黒い痣が覗いている。真希に刀で打たれた痕だった。
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