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    moonlight_32111

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    僕だけのかわいい王子様 ※人魚太郎 【花承】
    JOJO作品
    ベッター再録

    特殊設定のため、タイトルで無理だと思ったら、読まないでくださいね。





    元々、 人魚という種族がこの世に存在していたが、その血肉を食べると不老不死になるという。
    最初はただの噂だったのに、愚かな人間のエゴのため、乱獲されてしまう。
    ひっそりと人間とつがいになって、ハーフの子供を作ったり、人間に辟易し、海に帰るものたちが居た。
    承太郎は、人間と人魚の子供であった。
    人魚は人間になると、陸の上では声が出ないという副作用があった。
    人間とつがいになったら声が出るようになるらしいという話もあるがわからない。

    人魚の血が濃く残って居たため、感情が高ぶったりすると、
    鱗が腕に浮き出たり、水に入らないと声が出ないという制約を受けていた。水を飲んだら出るのではないか?
    という疑問があるが水を飲んだりしても声は出たりしない。
    承太郎は声の出ない不良と周りに恐れられていた。
    しかし、実際は相手から手を出されない限りは、自分からは手を出したりしない。
    授業も面白くなければ、サボって海に行き、魚たちと戯れるのが日課であった。
    最近その承太郎に、友達ができたのだ。緑の学ランを着た花京院という男だ。


    その日、承太郎はいつものごとく、海に入り岩陰でいつもどおり、魚たちと戯れていると岩陰からごそごそと音がした。
    しかし、いつも言えることなのだが、承太郎はよく魚たちとの話に夢中になって周りが見えなくなることがあるのだ。
    「・・・おかしいな。たしかこっちだとおもったんだが・・・。」
    「・・・・花京院?!」
    「おや、こっちから人の声が・・・誰かいるのかな。」
    承太郎は海の中に潜った。海に隠れてしまえば、バレないだろうと。

    しかし、承太郎はなぜか軽く潜るだけだった。
    これがそもそもの間違いでった。

    「こっちだったはず・・・。」
    承太郎がいた場所に花京院が辿り着くと、そこには承太郎のきていた服が散らばっていた。
    普段ならば服を念のためかくしてから海に入るのだが、
    その日はたまたま、周りに服をちらかしたままだったのだ。
    「・・・え?」
    花京院は驚いて、海を覗くとそこには承太郎の帽子と思われる影が。
    承太郎が溺れているのかと思い、海に飛び込むとそこには、綺麗な人魚がいた。

    ・・・・人魚?しかも承太郎?!!
    知り合いの変わってしまった姿に驚き、口を開けると水が遠慮なく
    花京院の口の中に入ってきた。
    「!?・・・・・花京院!!!」
    ・・・しまった、はやく上に上がらなければっ!!!
    もがけばもがくほど、花京院は海面に上がることはできない。
    承太郎は少しだけ自分と花京院にあった距離を詰めて、近寄ると花京院を
    抱えて海面へと向かった。
    海面に上がったらすぐに、陸に花京院を降ろす。
    ゲホゲホと飲み込んでしまった海水を吐き出している花京院の背中を
    承太郎は優しく撫でてやった。
    何度が繰り返していると、呼吸が落ち着いたのか、花京院は隣を振り返った。
    「・・・承太郎・・・。きみは・・・・。」
    「あぁ。人魚だ。」
    本物だと分からせるため、少し足もといヒレを軽く動かす。
    「?!君、喋れるのかい?」
    目を輝かせ、承太郎にじりじりと寄っていく。
    「・・・・この姿ならな。」
    承太郎はため息をつきながら答えた。
    「え、普段の姿なら絶対しゃべれないのかい?」
    なぜか花京院が犬に見えて来た。幻覚か?
    「ああ。ようわからんがな。変な誓約をかけられているようでな。
    生まれつきだ。」
    花京院は必死に訴えってくるが、承太郎にはよく理由がわからなかった。
    「なんで、教えてくれなかったんだい?!」
    「自衛に決まってるだろう。お前、俺たち人魚が人間になにをされていたか・・・・・。授業でならっただろう?」
    「・・・そうだが・・・。と、友達になったんだっ!
    教えてくれても、よかったんじゃないかな。」
    花京院はだんだん顔を近づけてきた。承太郎は少し頬を引きつらせていた。
    「・・・・まぁ、信用できる人間なら、教えようかとは思っていたがな。」
    「本当かい?!!!」
    花京院は周りに花が咲いたのではないというくらいの喜びようだった。
    「あ、あぁ。」
    花京院のテンションに戸惑いながら、承太郎は一つ咳をするとキッと睨んだ。
    「それよりてめぇはなんでここに来た。」
    花京院はハッと思い出したように、いじけ始めた。
    「・・・・せっかく出来た友達だったので、仲良く一緒に帰れたらと、
    思っていたんですが・・・・。君が帰るのがいつも早かったので
    ・・・・・・・・・・つけてきたんです。」
    承太郎はきょとんとした顔で、花京院を見た。
    「・・・・お前、ストーカー?」
    「違いますっ!!!!!」
    花京院は、大きく深呼吸をした。
    「・・・・一目惚れだったんです。君、学校で会った時から・・。」
    「…………は?」
    承太郎は空いた口が戻らない。
    「自分でもおかしいと思ったんです!!!!
    ……でも、この気持ちを止めることはできなくてっ!!」
    急に承太郎の両手をぎゅっと掴む。
    「君のことが好きです!!!!!!僕と付き合ってください!!!!!!!!」
    「・・・・・?!」
    最初はなにを言われているのかよくわからなかった承太郎は、
    花京院の言葉に気づくと耳を赤く染めた。
    「・・・・承太郎?」
    恐る恐る花京院が顔を覗き込むと、承太郎は掴まれていた手を離し、
    海へ潜ってしまった。
    「えっ!承太郎!?」
    呆気にとられ、一瞬呆けていたが、急に目の前から承太郎がいなくなったことに驚く。

    「やっぱり男に告白されるのなんて・・・・・いやですよね・・・。」
    花京院が大きくため息をつき、もと来た道を帰ろうとすると、
    ちゃぽんと音が聞こえた。恐る恐る花京院は振り返った。

    「おい。」
    頬を少し赤らめた承太郎が海面から顔だけ出していた。
    「は、は、はいっ!」
    顔が赤い?とクエッションマークを頭に浮かべながら、岩場に正座した。
    「・・・・別に男同士とかそういうのには偏見はねぇ。」
    「は、はい!」
    花京院は生唾を飲んで、承太郎の返事を待つ。
    「・・・・お前のことは気に入っているが・・・・・・。
    それが恋愛感情なのかわからん・・・・。」
    照れているのは承太郎は花京院のことを見ないで視線を逸らす。
    「・・・・・え?」
    パニックになっていると、承太郎はビシッ!と花京院を指差す。
    「まずはもう少し友人として付き合えっ!
    俺はもう少し泳いでから帰る!お前は先に帰れっ!!!!」
    そういうと承太郎は大きくジャンプし、海深くへ泳いでいった。
    花京院は言われた言葉を解読するのに時間かかり、10分ほど呆けてその場に
    立っていた。



    これは花京院の受難の日々の第一章になったのであった。






    次回、僕の恋敵はヒトデと魚。そして人間?につづく?
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    moonlight_32111

    DONE■消えない絆を貴方に誓う■ワンドロ
    ベッタ再録
    ワンドロ遅刻したー。
    もしかしたら手直し掛けるかもですが、とりあえずできたので!!!!
    ■消えない絆を貴方に誓う■


    「レオナ」
    久しぶりに会った恋人を腕に抱きしめていると、真剣な顔をして自分を見ている番と瞳が合った。
    「どうした?」
    どうこれから番を料理しようか考えていたせいか欲を孕んだような声になってしまったが、相手は気づいていない。
    それに何を伝えたいのかはわからないが、自分にどう話そうか悩んでいるせいで無防備になっている首筋に答えを急かすように吸い付いた。マレウスはその吸い付いた甘い痛みに軽く身体を震わせ、耳を赤くさせながら自分に預けて居た身体を離して向かい合わせて話せるように向かい合った。マレウスは深呼吸をすると、ペリドットのように美しく輝く瞳を自分に向けた。
    「僕はお前以外の伴侶を持つことも考えていないし、番はお前しか居ないと思っている。」
    「俺もお前以外のやつと番うつもりはねぇな。」
    そう答えると、番はますます身体をほんのり紅く染めていく。
    「僕の茨の谷の伴侶になった証の話しになってしまうのだが・・・。」
    そういうと恋人の手の中にはいつの間に手元に引き寄せたのか、自分と相手のマジカルペンが手にあった。
    「谷では昔から互いに番になるもの同士の胸と腕に”愛”と 2373

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    DONE■レオマレ■診断
    ベッタ再録
    ■片思いレオマレにしてみた。
    ↓診断結果
    もなかのれおまれさんには「終わりが見えない」で始まって、「君の名前を呼んだ」で終わる物語を書いて欲しいです。季節を感じる話だと嬉しいです。
    #書き出しと終わり #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/828102
    終わりが見えない。
    嫌われているのに、これ以上相手に嫌われるのは・・・・。
    いつからこの思いが自分の胸を甘い痛みとなって身体を蝕んでいるのかもう忘れた。
    自覚なんてしたくなかった。こんなに苦しいなら。
    諦めようと何度もひと目がつかない場所で、静かに涙を流してしまうというのに。
    「それも青春のひとつじゃ」
    リリアに相談したが、楽しそうに微笑まれて何も解決もしなかった。

    月夜が学園に振り注ぐ。
    マレウスは日課である廃墟巡りに向かうため、寮をこっそりと抜け出した。
    静寂に包まれた目的の廃墟までの道のりで、今日も一人物思いに耽る。
    今日こそは、歪み合わずに話をしようと決めていたのに駄目だった。
    どうやったら、普通に話すことが出来るのか。ほんの少しでいいから歪み合わずに話すことはできないか。
    そんな考えが頭を駆け巡り、答えがなかなか出てこない。簡単に相談出来る内容でもない。
    ひとりで考えても答えが出ないとわかっている。気軽に相談出来る友がいないのであれば、相談することも難しいだろう。
    悩んでいるマレウスを嘲笑うかのように、月の光は闇夜を照らす。
    溜息を一つ零すと、目的の廃墟まで向かっていた足が 1215

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    DONEポッキー ■レオマレ
    ベッタ再録
    ポッキーの日だから。
    ポッキー

    身体の関係はあるけど付き合っていない。

    「きんぐすからー」
    「・・・何のようだトカゲ野郎。」
    突然部屋に侵入してきたやつは、我が物顔で
    自分が寝そべっているベットに近づき、端の方に座る。
    声を掛けたが聞こえてないのか、聞いてないのかはわからないが、
    恐らく聞いていないだろう。
    相手は手に持っていたお菓子の包装をごそごそと開け、
    口に一本加えてレオナの方を向いた。
    「・・・・ん。」
    「・・・・・・何がしたいんだ?」
    大きくため息を付き説明を求めた。
    コイツとはそういう仲でもねぇし。
    「・・・今日はぽっきーの日というものなのだろう?」
    口に咥えていた菓子を外すと自分の思っていた通りに行かなかったことが不満なのか、
    顔をふくらませる。
    「・・・それで?」
    「・・・・親しい仲の者同士で食べる方法があると、リリアに聞いたので試しに来た。」
    本当は恋仲と言われていたが、もし聞かれたらそういうように事前にリリアに言われたので、
    そのとおり答える。
    レオナは訝しげにマレウスに眼を向ける。
    「キングスカラーとは身体を兼ねることもある。だから親しい者だと思った。」
    ジッ見つめる視線には、実践 1674

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    DONE相手に媚薬を盛るのはどっち?
    ベッタ再録
    媚薬すごろくー!その①
    レオナ・キングスカラーには人知れず悩みがある。
    ソレは、恋人との性行為についてである。

    普段は周りにばれないように、言い合いをして犬猿の仲だと
    騙している状態で触れたいと思った時に触れようとすると眼で牽制される。
    その代わり、互いの部屋で二人きりになると、昼間触れ合えなかった分を
    取り戻すかのように触れ合う。


    まだ触れ合うだけで熱を交わす行為まではしていないのだ。
    付き合ってもう半年は経つし、もうそういう行為をしてもいいと思う。
    逆に言うと付き合ったその日に押し倒して喰らいつこうとしたが、
    なかなか表情を変えることがないマレウスが幸せそうに微笑んだ顔が
    とても綺麗で見惚れていたら、手を出しそこねたのだ。
    今ではなんですぐに押し倒さなかったのかと後悔する。
    互いに触れ合っていれば、そういう雰囲気になるのは必然で。
    いざ喰らおうと本格的に相手を高めようと服に手をかけると、
    やんわりと拒否されるのだ。
    しかも、服に手をかけるまでに深く口付けをしていたせいで、相手の瞳は
    潤んでいる。据え膳状態だ。喉を鳴らし”喰わせろ”と耳元に吐息混じりに囁く。
    だが、相手は妖艶に微笑みながら、レオナから 1408

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    DONEパピコ レオマレ 
    ベッタ再録
    TLでみたパピコネタが素敵すぎて自分でも書いてみた。
    マ様無自覚片思いで、お近づきになろうと努力してるんだと思う。
    全部裏目になるけど。
    マレウスは今日こそはと意気込んでいた。
    その手には紙袋が。
    サムのところで買ったパピコが溶けないように、持ち歩いている紙袋に氷魔法をかけて、
    植物園に向かった。

    植物園につくと、探していた人物はすぐに見つかった。
    起こさないようにし、足音は小さく相手の近くまで向かう。
    自分の気配には気づかない程寝入っているのか起きる気配がなさそうだ。
    マレウスは顎に右手をつき、少し悩んだ。
    魔法をかけているとはいえ、午後からの授業があるのだ。
    相手が起きてくるのを待っていたら、日が暮れるだろう。
    胸にあるマジカルペンを手にすると、相手に当たるか当たらないかの位置に
    雷を落とした。
    寝ていた相手は不穏の気配を感じたのか、ぱっと目を覚まし上半身を起こした。
    そして気配の感じる方を向くと、ガルルっと唸りながら睨みつけてきた。
    「何しやがる!!!トカゲ野郎!!!!!」
    起きたことに満足そうに頬を軽く緩め、怒っている相手に気づかず、
    マレウスは隣に腰を下ろした。
    目的を果たすことしか頭に無いマレウスは手に持っていた袋から、パピコを取り出す。
    いそいそと2つに分けながら、レオナの方に片方のパピコを差し出す。
    903

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