ろでで妄想「あのさ、その…俺、……デクのことが」
(車の音)
「…………あ、えっ!?えっと…その、
今のってそ、そう言うことだよね……。」
(失敗した、
そのことを瞬時に理解して、
今までの人生で一番後悔をした。
わかりきっていた反応、言わなければ良かったと言う取り返しのつかない感情
でもデクは優しいから、この関係をまだ続けてくれるらしい)
______
家の中で机に不貞腐れてうつ伏せてくたばってるロデとピノ
(あー、こりゃフラれたな…)
「にぃちゃん、とりあえず着替えてきなよ。」
「ほらぁ、だから私言ったじゃん!
そもそもデクと会うのなんて何年振りだと思ってるの?いくらなんでも早すぎ
2人で壮大な冒険したからって相手も同じとはk…」
「ララ…それいじょうはやめたほうがいい。にいちゃんが。」
(干からびたロデとピノ)
あー…。
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ちくしょう
ロロとララの言ってることはよくわかるし正直急かしすぎたって俺自身も思ってるよ。
ご飯を食べて風呂に入って頭を冷やした後
そのあと可愛い弟と妹から鬼のような説教とアドバイスを貰った。
『2人のプライベートの思い出をつくるべきよ!』
『突然現れて好きだって言われて混乱しない人はいないと思う』
『でも、まだ友達でいてくれるなら今から少しずつアピールすればいいじゃない!
おにいちゃんの魅力的なところなんて数え切れないほどあるんだから、デクだってすぐメロメロよ』
『たった一度の失敗で諦めるなんて、にいちゃんらしくないよ。それにもう少しデクのことも知ったほうがいいと思う。』
__そうだよな…もう一回
たしかにまだデクについて知らないことはいっぱいある。知りたい。
それに、もしかしたらやっぱ違うって俺自身もなるかもしれないし
次は落ち着いて、もう一度初めから始めよう。
___
(その後ラインで連絡をとって
改めて日本を観光してくれる話になって
一週間後ぐらいに約束をたててくれた)
日本は冬真っ最中で寒いはずなのに
待ち合わせ場所に先にいるデク
「デク…!」
「!、ロディ」
そのあと
あの日のことは何もなかったかのようにお互い振る舞って、デクはおすすめの場所や食べ物を教えてくれた
オセオンのあの日のような楽しい会話
でもその中には聞いたことのないデクがプロヒとして活躍した話や高校生の時の話があって、やっぱりデクの事を何も知らなかったと実感した
____
「今日はありがとな、デク。」
「ううん、僕こそ。ロディとこうやってまた話せて、いろんな場所に行ってとっても楽しかったよ!」
「まぁ、あの時は観光ではなかったけどな」
「たしかに…。」
オセオンの逃避行を思い出して笑い合う2人
「あのさ、デク。前言った話」
「…あ、……うん。」
ロディの告白を思い出して唾を飲み込むデク
「__あの日の事は全部忘れてくれ。
俺、あのあと思ったんだ
俺が知ってるのはオセオンの時のデクだけで
ほんとは何も知らないんだなって」
「だからさ、もう一回始めからやり直したい。
俺、デクの事もっと知りたい。だから」
「……」
「お、俺と、友達になってくれませんか!?」
友達になる為にお願いする行為が告白する時のように照れ臭くて
そしてあんな事をしてしまった後にデクが快くわかりました。と受け入れてくれるのか自信が持てなくて少し泣きそうになる
少しの無言のあとデクが口を開く
「………僕もね、あの時は確かに凄く驚いたし
これからどう君と接していけばいいのかわからなかった」
「だから、あの後ずっと君の事を考えていたんだけど
ロディは僕にはないものを持っていて
同じ歳だとは思えないほど先の事をしっかり見据えて家族を守ってきた事に対して改めてカッコいいと思ったし、尊敬してた。
でも、今日話していてロディの事、あまり知らないんだなって感じたんだ。」
「だから、これからロディの事を沢山知れたらいいなって思う。
なので、僕からも…よ、よろしくお願いいたします?」
このやりとりが逃避行の最中洞窟で初めて自己紹介した時のようなおかしな気分を思い出させて自然と2人は笑いが込み上げてきた
「じゃぁ、そろそろ帰るわ。」
「うん、また今度」
そう言って俺の初恋は一旦幕を閉めた
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その後、トラブルとか事件とかがあって
少しずつ距離が近くなっていく2人
気持ちは変わらない事を確信したロデが少しずつ
デクにアプローチして最終的にハピエン
小説書けないし漫画も書けないからいつかの自分用にネタを置いておく。アーメン