🌸達は同じ中学に入学した
体つきは場地もマイキー大分変わってきて男らしくなってきた
流石に、今では敵わないが稽古は欠かさず通っている
そんなある日の帰り道
「なぁ、今から一虎と会うんだが一緒に行かね?」
「え?テスト近いのにいいの?勉強しなくて」
「あぁ~まぁ、なんとかなるって!」
と、言いつつ笑ってごまかす
「もー!手伝ってあげないからね!
で?どこまで行くの?
いつもの公園?」
呆れた声を出しつつ、場地に付き合う🌸
一虎の家の近くの公園
そこがいつものたまり場だ
「………。カズくん、遅くない?今日であってるの?」
公園について一時間近くたっだろうか
公園で遊んでいた子供達も親御さんと一緒に帰っていき、いつの間にか2人だけになっていた
「もう、帰ろう。遅くなるし、、、カズくんだって公園に私達がいないの分かれば
かえっ、、、、」
帰るよ
と言おうとした時
「あっ!!!!一虎っ!!!!」
場地が入り口の方を見ながら大声を出した
その声に反応し振り向くと
そこにはボロボロの一虎が
よっ!
と、近寄ってきた
「わりぃ、遅くなった、、、、」
「一虎っ!お前その怪我!」
血は出ていないが
顔が赤く腫れている
「わっ、私、ハンカチ濡らしてくる!!」
🌸は青ざめて急いでトイレに向かった
「一虎、、、、何があった?」
それから一虎は🌸達に出来事を話した
黒龍が荒れている、と
一虎の家の近くは黒龍という族がしめているらしい。
🌸は不良の世界が無知な為、あまり分からないまま話を聞いていたが
とても勢力がある暴走族らしい
聞いていると悪寒がする。
一虎は誰にも言うな
と言っていたが🌸達はモヤモヤした気持ちで帰り道を歩いている
「どうにか、ならないのかな、、、、
カズくんも喧嘩っ早いのもあるけど、あまりにも勝ち目がないよ
カズくん身体壊しちゃうよ」
「………。」
「圭ちゃん?」
深く考え込んでいる場地は🌸の話を聞かずに眉間に皺を寄せている
🌸は隣を歩く場地のそっと裾を引っ張り顔を見上げる
「今度マイキーやドラケン達に会う。
その時に話すわ」
「えっ?!でも、カズくん誰にも言うなって、、、、!」
「🌸はこのままでいいのかよ!」
「よっ、よくはないけど!でも!」
心配なんだ
と、言葉が詰まる
カズくんだけではない。首を突っ込んだら圭ちゃんまで、、、、
「大丈夫、俺に考えがあるんだ!
だから、お前は俺をいつもみたいに信じてろ!」
自信満々に答え🌸の頭をわしゃわしゃと撫でる
ぱっ!と向けられた顔に
不安は消え🌸も笑い返す
「わかった、圭ちゃんを信じるよ」
そして、数週間後
場地は
マイキーを筆頭に【東京卍會】を結成した
場地の思いを受け入れで皆が結成してくれた
それからは、聞いただけの話だ
実際に見てはいない
女が喧嘩に入ってくるな、今回は危ないから
と、メンバー全員にキツく釘を刺されてたため場地から話を全部聞いた
マイキーやドラケンが喧嘩が強く、黒龍との争いも東卍が勝利をおさめた
あれから数ヶ月、皆は集会をして集まったりツーリングをしたり、時々喧嘩をしたり
何も変わらない日々を送っていた。
そんなある日の夜思いもしない事件が起きた
この事件を境に私たちの環境は大きく変わっていった━━━━━━━━━
「今から出掛けるの?こんな時間に?」
「俺達用があるんだって!」
「でも、かずくん……」
「安心しろよ🌸、俺も一緒だから」
「・・・。うん、わかった。気を付けてね、変なことしないでね」
2人はおう、と手を振りバイクに股がり🌸の家を後にした
けれども、2人の格好をみていると遊びや集会という訳でもない
何よりも胸騒ぎがする
「別に、何もないよね…ただ出掛けるだけ、だよね?」
鳴り響く排気音が小さくなるまで2人の跡を見続けた
「🌸~!万次郎くんから電話よ~!」
2人が気掛かりのまま明日の宿題をしている🌸にマイキーから電話がきた
今行く~!と叫び、階段を掛け降り電話に出る
「もしもし?どうしたの?こんな時間に」
「あのさ、場地、🌸ん家にいる?」
「え?」
胸の鼓動が大きくなる
「用があってさっきから連絡してんだけど全然でねぇーんだ
おばさんが出ないってことは今日夜勤だと思うけど」
もう、あれから一時間はたっている
流石に家に帰ってもおかしくはない
「あのね、マイキー実は、、、、」
🌸はマイキーに2人の事をはなした
様子がおかしいわけではないけど変だった、と
「事故にでもあったのかな、、、、?
私、少し外みてくるよ!」
「夜遅いからダメだ、俺が行くから」
「大丈夫!!ならマイキーのところに行くから一緒に探そ?」
「いや、それなら家まで迎えn」
「それじゃ家に行くね!」
マイキーの言葉を押切、電話を着る
「ママ!私、マイキーのところに行ってくるね!
」
玄関から叫ぶ🌸
「🌸?!こんな夜に?!ちょっ、ちょっと!」
「大丈夫!マイキーも一緒だから!
行ってきます!!!」
🌸は急いでマイキーの家に向かった
(何か嫌な予感がする
2人が無事ならいいんだけど、、、、)
走っていること数分、前からマイキーが走ってきた
「🌸っ!」
「マイキー!!」
「ちゃんと俺の話聞けよ!危ないだろ!!」
心配してくれるマイキーは怒る
「ごっ、ごめん!でも、何かあれば殴るし!」
と、セイッ!と拳をむける
「はぁ~女の自覚もてよ
とりあえず、行くぞ」
呆れてため息をするマイキー
2人は場地や一虎が行きそうな所へ走り出した
「ハァ、ハァハァ、みっ、見付からないね」
膝に手をついて息を整える🌸
と、その時、パトカーのサイレンが街中に響き渡る
はっ!と2人は顔を合わせ音の方へ走り出した
「真一郎の店の方だ!!」
マイキーは全力疾走で向かう
「まっ、マイキー!!はやっ、い!!」
流石にマイキーの足には追い付かず
彼の影が小さくなる
大通りを出たところで人混みができていた
人混みを掻き分けマイキーを見付ける
「もう!マイキー!おいていかない、で……よ……」
目の前に映る光景
暗闇に光る赤いライト
野次馬がむけるカメラのフラッシュ
「おいっ!場地!何があった!」
「(ば、、じ、、、、?)」
黒いフードを被った小さな身体の男の子が1人こちらを振り向き
「マイキー、ごめん…っ!」
ボロボロに泣く圭ちゃん
下を向きブツブツ口ずさんでいるかずくん
目を見開いて2人を見ているマイキー
「(これは、なに…?)
意味、、わかんないよ」
ポツリと呟き、その時の光景が頭から離れなかった